神採りアルケミーマイスターをプレイしていれば楽しめる内容だった。
グアラクーナ城塞拡張DISCで追加される項目はリストにしてしまうと多いが、大きく分けて新規録りおろしストーリーが2本と、敵やステージ、アイテムの追加の二種類となっている。
ストーリーの方は本編では活躍の機会が皆無だった結騎たちに焦点が当たった「結騎からの贈り物」と、フィアと「神採りアルケミーマイスター(神採り)」からゲストとして登場してユエラがメインの「黒点の魔術師」の2本となっている。
どちらも本編クリア後前提のイベントなだけあって単純にコミカルなだけでなく、メタ発言ありキャラ崩壊ありな内容だった。
「結騎からの贈り物」では結騎4体のみで4つのステージを攻略をする必要があり、しかも一体でも戦闘不能になるとゲームオーバーという厳しい難易度となっている。
そのため、結騎の訓練は必須で、本編で途中から訓練を放棄していた自分は絶望しそうになったのだが、その辺りはしっかりと考慮されており、一度でも遭遇(撃破?)した敵ユニットを購入できる施設も追加されるので、”比較的”楽に結騎を強化することができた。
とはいえ、結騎の訓練項目も80個に増える上に、上位の敵ユニットは決して安い値段ではないので、80項目全てを制覇する必要はないとはいえ、金策は必須となる。
特典アペンドディスクのユニットであるヴァレフォルが育っていれば、金策は簡単ではあるので大きな苦労しなかったが、正攻法でお金を貯めるとなると、それはそれで膨大な時間がかかると思う。
ストーリー自体は短い内容のため、本編での活躍が皆無だった結騎の魅力を十二分に堪能できたとは言い難いが、本編で登場しないのを惜しく感じる程度には、結騎たちの濃いキャラを知ることができた。
「黒点の魔術師」の方はどういった発想から本作のような内容になったのかは不明だが、神採りをプレイした人間からすると、敢えてメインヒロインの中で生真面目なユエラを選出したというのが面白かった。
逆に、神採りをプレイしておらず、ユエラを知らないのならあまり楽しめないのではないかと感じた。
こちらも少ないユニット数(結騎召喚は可)でのステージ攻略を強いられる場面もあり、難易度は高めだと感じた。
自軍ユニットとして使用可能になるユエラは、バランス崩壊させるほどではないが頼りになる丁度よい性能だった。
その他に追加された新たな敵ユニットや新装備、やり込みマップなどは半ば放置したまま終了してしまったので詳しいことは書けないのだが、新アイテムを製作するには新たに追加された素材を収集する必要があるため、結構な時間遊べるのではないかと感じた。
追加された装備も間接攻撃も可能な近接武器など、単純な数値だけでは表せない能力を秘めた武器なので、苦労して製作する価値はあると思うのだが、新たに追加されたやり込みマップ攻略後のご褒美(Hシーン)が無かったために、そこまでするモチベーションは沸かなかった。
本アペンドで追加されたCGは6枚、Hシーンは2回となっており、Hシーンの内容はフィアと嵐燐結騎が1回ずつとなっている。
価格から考えるとボリューム不足に感じてしまうが、本編が価格以上のボリュームということ、そして追加DISCを購入しようと考えるほど楽しめたので、次回作の予算が増えるなら別にいいかなと感じた。