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Predawnvagabondさんの想聖天使クロスエモーション外伝3 想聖天使VS触装天使編の長文感想

ユーザー
Predawnvagabond
ゲーム
想聖天使クロスエモーション外伝3 想聖天使VS触装天使編
ブランド
TOUCHABLE
得点
70
参照数
529

一言コメント

TOUCHABLEの変身ヒロインモノが好きならプレイして損は無い。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

タイトルからもわかるように本作は「触装天使セリカ」とのクロスオーバー作品となっている。
メインのヒロインは「想聖天使クロスエモーション」のサブヒロインのラピスラズリだが、本編ではメインヒロインだったエンジェライト、そしてセリカも登場するために、短いながらもしっかりとクロスオーバーらしい作品だった。
エンジェライトは単独のシーンがあるのに対して、セリカには単独のシーンが無いのは残念だったが、価格から考えると仕方がないとは感じた。
また、セリカが悪堕ちしたバッドエンド後という背景設定になっているため、凛々しいヒロインとしてのセリカを見ることはできないので、あくまでも本作はタイトルの通りクロスエモーションがメインの作品と考えるべきだろう。
なお、セリカの立ち絵は新規のものが用意されているのだが、原画家が違うので若干違和感があった。

バトルシステムは本編と全く同じで、ゲームとしてはぶっちゃけてしまうと大して面白くないのだが、じわじわと追い詰められていくヒロインが秀逸に表現されていた。
攻撃を受けてしまうとエロい状態異常が付与されて徐々に不利になっていき、最後は敗北or辛勝となるので(過剰なレベルアップをしなければ)、ヒロインが追い詰められている感は抜群だった。
ゲームそのものは面白くないため、戦闘回数が多かった本編では中盤以降は単なる作業と化してしまっていたのだが、外伝では飽きる前に終了するので、ヒロインが追い詰められる雰囲気だけを楽しむことができた。
難易度は大したことはなく、難しいなら難易度を下げることもできるし、フリー戦闘でレベルアップもできるのでゲームパートでつまずくことはないだろう。
本編と比べると若干の変化も用意されており、バッドステータスに「罵声」と「寄生」というものが追加されている。
特に寄生の状態異常は触装天使のトレードマークとも言えるものなので、クロスオーバーの本作には相応しいものだった。

本作のボリュームはCG枚数が6枚、シーン数も6回となっており、他の外伝作品よりもCGもシーン数も1回(1枚)お得なボリュームとなっている。
シーン内容は以下の通りとなっている:
・巨大なヤスデに拘束された状態でヤスデ&市民に犯される(エンジェライトのシーン)
・豚に後背位で犯される
・ヤスデに拘束&媚薬注入された状態でクズ市民に焦らされ、その後おねだりさせられる
・触手スーツ&触手を操るセリカに犯される
・巨大ナメクジに犯される
・3人同時の腹ボテ状態でナメクジに犯される→ナメクジ出産

システム面に関しては充実しているとは言い難いものではあるが、短い作品の本作では特に不満には感じなかった。