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Predawnvagabondさんの堕ちる人妻 Animationの長文感想

ユーザー
Predawnvagabond
ゲーム
堕ちる人妻 Animation
ブランド
Black Lilith
得点
85
参照数
2284

一言コメント

人妻を媚薬で蕩けさせて堕とすのが好きならハマると思う。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

・シナリオ構成と登場人物について

戦闘能力も権力もない人妻というヒロインに対して、主人公は見た目は幼いながらも、狡猾で長期に渡って沙代子に媚薬を盛り続けるだけでなく、同時に夫に性欲減退薬を盛って夫婦をセックスレスに持ち込むし、アンダーエデンなる女性の拉致、調教、売買をしている裏社会の倶楽部のメンバー(それも運営サイドに近い)で、他のBlackLilith作品の主人公と大きな違いはないどころか、その幼い容貌すらも利用する分、より質が悪いかもしれない。
そのため、子供の主人公と人妻とうい組み合わせだが、所謂おねショタ的な雰囲気は皆無だった。
沙代子は親を失った主人公の母親代わり、玲子は通っている学園の教師と、それぞれに人妻属性に+αの属性もあるのだが、沙代子は母親代わりとなって3年程いうことで、親子らしさは殆ど無かった。
玲子の女教師要素にしても主人公の達観ぶりのせいで、イマイチ女教師と生徒という関係に見えづらかったが、大半のシーンは学園内のものなので、女教師らしさはしっかりとあった。

本作のシナリオ構成としては、沙代子の調教が第一話、玲子が第二話、そして第三話がエピローグとなっている。
フルプライスと比べるとボリュームが少ない本作では、二人を同時に攻略するよりも、別々に攻略する方が飽きずに最後までプレイすることが出来た。
沙代子が完堕ちして、物足りなくなってきたなと感じる頃に第二話に移行するので、中盤あたりでヒロインが切り替わり再び新鮮な気持ちでプレイできるというのは良かった。
また、沙代子が完全に堕ちた後なので、主人公に調教される玲子に対して同情ではなく、嫉妬の感情を抱くというのもストーリー的に面白かった。
公式HPではエンディングが5つに分岐と謳っている通り、ヒロインを調教する際にアンダーエデンの人間と一緒に犯すか、主人公だけで調教するかの選択でエンディング(第三話)が分岐するようになっている。
ただ、途中の選択肢によっていくつか調教途中のシーン内容は変わったとしても、それぞれのヒロインが堕ちる過程は基本的に同じとなっている。
メインヒロインは沙代子と玲子の二人だが、公式HPに載っていないサブヒロインとして玲子の妹のアンダーエデンを追う捜査官の涼子が登場する。
戦闘能力が高く、頭も切れるという最もBlackLilithらしいキャラクターではあるのだが、サブヒロインの彼女のシーンは限定的(2シーン)で、5つあるエンドの内の一つが涼子のルートとなっている。
その代わり、主人公の所有物として一定の扱いが保証されている沙代子や玲子と違い、アンダーエデンを潰そうとした憎き捜査官として、過剰な媚薬(麻薬)漬け+休み無き輪姦に加え、「涼子地獄エンド」の名に恥じない結末と、涼子のシーンは圧倒的に悲惨なものとなっているので、シーン数の割には満足度が高かった。


・大活躍の媚薬

どちらも夫(+息子)から人妻を寝取る展開だが、玲子はLilithのBlackレーベルらしくしっかりと拒否反応を示すのに対して、沙代子は拒否反応が少ない上に最初のHシーンで陥落するので、他のBlackレーベルの作品とは少し趣が違うと感じた。
堕ちて主人公に(弱みを握られていないのに)逆らえなくなるとは言え、最初の内は夫や子供を気にかけはするのだが、それでも初Hの翌日にアンダーエデンに連れて行かれてもノリノリでデビューを果たすので、堕ちるのが早いと感じた。
ただし、最初のHシーンでの理性が蕩けていき、快楽に流されていく描写は素晴らしいの一言で、本作の中でも最も素晴らしい場面だった。
便宜上一回と書いているが、実際には回想数3回、CG8枚を使った非常に気合の入ったシーンなので、一番満足度の高いシーンなのはある意味当然なのだが、ハイライトが一番最初にあるせいで、全体的に満足度の高い作品だったのに、プレイ後は少し物足りない気分になった。

理想的な夫婦関係の両ヒロインを夫から寝取るために、本作では媚薬が大活躍する。
沙代子の場合は上でも書いたように、三年もの間媚薬漬けにして極限まで発情させつつ、夫婦をセックスレス状態に陥らせることで、即堕ちでも余り違和感が生じないように工夫されていると感じた。
沙代子の媚薬がエロゲー的に都合の良い発情するだけのものだったのに対して、玲子に使用される媚薬は完全に麻薬で、禁断症状のあるエグいものだった。
しかも最初のシーンでは強心剤が必要なほど媚薬を打ったりと、プレイの一つみたいなノリで媚薬が使われる他作品と比べると、玲子のシナリオは明らかに媚薬(麻薬)が強調されていた。
そのため、玲子の方は堕ちるまでの過程もしっかりしており、媚薬(+最初のHで撮影された写真)のために仕方なく主人公の命令に従うという、沙代子よりもBlackLilithらしい展開だった。
また、絶望的な状況に追い込まれても主人公に噛み付く玲子の勝ち気さも、BlackLilithが好きな人には刺さるのではないかと思った。

Hシーンの内容は大雑把にわけると、アンダーエデンのメンバーと一緒に調教する輪姦(乱交)と、主人公が単独で行う調教にわけられる。
また、寝取りジャンルなので、旦那と電話しながらのセックスや、旦那が寝ている横でのセックスなど、お約束の展開もしっかりと用意されている。
主人公が単独で調教するシーンの傾向として、旦那の側でのセックスの他に、いつ人が来るかわからない夜の公園や放課後の教室、玲子の場合は他の教師がいる職員室など、いつ第三者にバレるかわからない状況下でのシーンが多かった。
人妻は好きだけど、寝取りや寝取られに興味がない人間なので、寝取り要素については造詣が深くないのだが、理想的な夫と築いている理想的な夫婦関係を壊すというのが好きなら寝取り作品としても楽しめると思う。
逆に、エリートだけど物凄く嫌味な人間から妻を寝取ることにカタルシスを感じるタイプの寝取り好きなら、寝取り作品としてはイマイチだと思うが、何れにしても人妻好きなら問題なく楽しめるはずである。


・着用物は極力破かないという拘り

グラフィックのクオリティは全体的に高く、オリジナル版が5年近く前に発売されたということを感じさせない出来だった。
アニメーション版の本作だが、アニメーションがいらないという人はアニメをオフにすることも可能で、完全にオリジナル版と同じ(多分)にすることも出来るので、今からDL版の購入を考えているならアニメーション追加版一択だと思う。
アヘ顔を筆頭に下品な表情が非常に充実しており、口を大きく開けて舌を出しているような表情も多かった。
本作のCGの特徴として、レオタードや水着、ストッキング越しの挿入が多いことで、普通に横にずらして挿入することもあるが、伸縮性のありそうな生地の場合はそのまま着衣越しに挿入というのが多かった。
ストッキング程度ならまだしも(?)、レオタード越しにセックスとか、「実際にやると折れるんじゃない?」とかちょっと痛いことを考えながらシーンを鑑賞していた。


・破格のボリューム

Lilith作品の常で本作も値段に対して圧倒的なボリュームを誇り、シーン数29回、CG44枚とミドルプライスなみのボリュームがある。
そのため、ロープライスではしばしば陥りがちな、ヒロインを二人にしたせいで、逆にどちらも印象に残らないということもなく、どちらのヒロインも満足できるだけのボリュームがあった。
また、アニメーション版の本作では、結構な数のアニメーションが用意されているが、良くも悪くも余り目立たず、射精直前のピストンや上下動だけをアニメーション化しており、射精カウントダウン機能の代わりに、射精直前だけアニメーションになっていると考えるといいかもしれない。
公式HPの「射精シーンが動く」という謳い文句そのままで、アニメの自己主張が激しすぎると萎えることも多い自分としては、射精シーンだけというのは丁度いい落とし所に感じられた。
アニメーションのクオリティ自体は特別に優れているわけでもなく、悪くも無い程度だったが、絶頂している際の痙攣する動きは良かった。
オリジナル版を持っている人は流石に購入する程の価値はあると思わないが、そうでない人妻好きにはプレイする価値がある作品だった。