タイプの違う二人のヒロインが良かった。
Hシーンの回数は全部で12回に、CG枚数は15枚と、低価格作品としては標準的なボリュームになっている。
ストーリーとしては、オナニーすら知らないほどに性的知識皆無なショタが、弟ほどではないけどウブな姉と、性的経験が豊富に見える姉の友人に性的なことを実地に教えてもらう内容となっている。
とはいえ、ストーリーに関しては、ロープライスなので皆無に等しく、日常シーンでのおねショタ展開は皆無に近かったので、低価格とはいえ、もう少しくらいは日常シーンがあった方が嬉しかった。
主人公は性に目覚めたばかりで、冒頭で二人からオナニーの方法を教えてもらった後は、性的衝動のコントロール方もわからず姉を襲ったりしてしまうが、基本的なキャラクターとしては、可愛い見た目通りの性格で、お姉ちゃん大好きのいい子だが、年齢の割には内面も幼く感じた。
姉も主人公ほどではないが、性的なことには疎いものの、弟のことはしっかりと愛しており、家族仲は良好となっているが、作中で姉の内面がわかるようなイベントや会話が無いので、異性として弟のことをどう思っていたのかはわからなかった。
もう一人のヒロインである姉友は、ビッチ的なキャラになっており、ストーリー上ではトリックスターのような役割を果たし、主人公の性の目覚めだけでなく、その後も度々主人公(と姉)にHについて手ほどきをしてくれるキャラクターとなっている。
姉は作中で処女であると明記されていたが、姉友の方はその辺りが曖昧で、ただの処女ビッチなのか、本物のビッチなのか、普通に性的な経験があるだけなのか、判然としなかったが、個人的には大きな問題では無かった。
ヒロインの二人は好対照で、真面目で清純そうな見た目の姉と、ちょっとビッチぽい姉友は、正反対な組み合わせに見えるが良いコンビで、低価格作品なので仕方ないのだが、出来れば二人の日常風景も見てみたいと感じる組み合わせだった。
Hシーンの方は、姉が7回、姉友が1回、3Pが4回となっている。
3Pシーンの内容は、二人のオナニー指導、二人が顔におっぱいを押し付けた状態で手コキ、姉友の騎乗位+姉のキス、姉との正常位+姉友の指でのアナル責めとなっていて、二体一というのもあるが、基本的にはおねショタの王道として、優しく女性側が主導してくれる内容となっている。
また、主人公の男性器も、可愛い顔して下は凶暴ということはなく、見た目相応に小さいのも良かった。
一対一のシーン内容は、ごくごく普通の内容で、正常位や対面座位、シックスナイン等だったが、個人的にはキスが多めだったのは嬉しかった。
気になった点としては、姉の心境変化がわかりづらいことで、さっきまでは姉弟で肉体関係を持つのに否定的だったのに、ほとんど脈略なく積極的になったのは違和感が大きかったため、変遷がわかるようなシーンを入れろとまでは言わないので、もう少し心境変化がわかるような台詞が欲しかった。
また姉友ルート(3Pルート)の場合も、いつの間にか姉と肉体関係を持つようになっていたのも違和感が大きかった。
グラフィックの方は、原画担当が商業作品でも活躍してるだけあってクオリティは高かった。
ヒロインの肉付きは良く、主人公は小柄な女の子みたいな見た目だったのもあって、おねショタらしさがよく出ていた。
CGの内、何枚かは軽めのアヘ顔があったが、そこまで気にならないと思う。
システムは同人としてはしっかりしているというか、商業作品と比べても同等レベルのもので、しっかりと設定出来るようになっていた。
BGVも用意されていたが、クリックで音声停止設定にしないと、通常音声と被る仕様だった。
また、テーマソングがあったり、システムボイスがあったりと、同人の割には細かい部分まで作られていた。
システム面に関して不満のなかった本作だが、音声だけは出来がイマイチで、一部に乱れ?のようなものがあった。
姉友が顕著で、促音である”っ”の部分が飛んでいるように聞こえる台詞が散見され、片言の外国人っぽい喋り方になっている部分があった。
また、台詞の文章と文章の間(ま)が短すぎると感じる部分があり、普通は句読点があった場合、一拍の間が空くはずなのだが、それがほとんど空いていない台詞があり、違和感があった。
編集時や圧縮行程時の不具合とか、色々考えられるかもしれないが、エロゲー製作に関しては詳しくないので、原因はわからない。
低価格作品でボリュームが少ないため、ヒロインの心境の変化がわかりづらいとかはあったが、おねショタ作品としてはしっかりとした内容で、グラフィック面も優れていた。
また、ヒロイン二人は対照的ながらもいいコンビで、清純で理想的な姉と、性的なことに寛容なビッチぽい姉の友人という違ったヒロインを楽しめるのも良かった。