下克上セックスというものにピンと来るものがあれば。
復讐とかではなく、下克上セックスというのが本作のミソで、３人の姉から色々と虐げられている主人公（実は養子で姉とは従兄弟）だが、別に命を奪ったり人生を台無しにさせたいほど恨んでいるわけではなく、あくまでもセックスにより従順で淫乱に調教して上下関係の入れ替えを目論んでいるといったノリなので、陵辱モノ呼ぶには大分マイルドな作品となっているし、最後は相思相愛のハッピーエンドとなっている。
また、導入部で姉たちの主人公に対する理不尽な扱い（Mにとってはご褒美みたいなものだが）を見ることが出来るので、プレイヤー側も主人公の気分になって下克上を楽しむことが出来る。
ヒロインは３人存在し、それぞれ主人公の扱いが色々とひどいが、ブラコンをこじらせてのペット扱いだったり、弄んで性欲やストレス発散の道具にしたりとタイプは若干違う。
また、マイペース（自堕落）の半ニート、キツイ性格のキャリアウーマン、外ではアイドル扱いされてるのギャル女学生と、ヒロインの性格や年齢層の幅が広いのもポイントだと思う。
ただし、低価格モノにヒロイン３人という構成のため、ヒロイン一人あたりの密度はどうしても低くなってしまい、ヒロインはじっくり堕ちるというわけにはいかず、あっさりと堕ちてしまう。
CG枚数は全部で３０枚と値段に対してCG枚数は多めになっており、少しお得感がある。
クオリティのほうも、ヒロインの肉付きがよく、年齢の比較的高めなヒロインということで、陰毛もしっかりと描かれており、塗りのレベルも高めで満足の行く出来だった。
また、軽めながらヒロイン陥落後のHシーンにはアヘ顔のCGもあるが、あくまでマイルドなものなので、人を選ぶという程のことも無いと思う。
しかし、ところどころのCGでヒロインの指が長すぎて心霊写真みたいになっているCGも存在し、そこまで行かなくとも何故か手がいい加減なものが多く、完璧とは言えない出来だったのは少し残念だった。
Hシーンは全部で２５回と、こちらも値段に対して少し多めとなっている。
内訳は各ヒロインが７回＋３Pが３回＋４Pが１回となっている。
Hシーンの尺はマチマチで、しっかりとした長さのものもあれば、短くて物足りないものもあったが、本番シーンのあるものはそれなりの尺があり、それ以外のものの場合短いという傾向だった。
Hシーンの内容は普通のものが多いが、導入部で主人公が性的に虐げられるシーンでは足コキや、顔面騎乗位があり、また、３P、４Pも数回用意されているのが良かった。
長女の織音はブラコンということで、むしろ主人公が翻弄されることも多く、処女なのは次女の桐葉のみとなっている。
システムに関しては、ロープライス作品の割に色々と細かく設定できるようになっているのは良かったが、コンフィグのMINとMAXが何故か逆になっており、例えばメッセージ速度はMAXで一番遅くなり、MINで最速表示と謎の仕様となっている。
また射精選択肢における中/外も事前に選べるようになっているのも良かった。
結論としては、CG枚数やHシーン回数は値段に対してややお得と言えるボリュームがあるし、グラフィックの質に関しても基本的にはレベルが高いので、単なる和姦ではなく、かといって陵辱とまではいかない下克上セックスというものにピンと来るものがあるのなら、プレイする価値はあると思う。
ヒロインの数が３人なのは、良い方向にも悪い方向にも作用しており、各ヒロインが堕ちる過程があっさりな代わりに、色々なタイプのヒロインを楽しむことが出来る作品となっている。