公式のコンセプト通りの内容ではあるけれども、色々と物足りなかった。
CG枚数28枚、Hシーン回数18回なので、値段からするとグラフィック面でのボリュームは悪くなかった。
しかし、Hシーン1回あたりの尺は物足りなく、全体的なボリュームは短く感じた。
エンディングは複数あるのだが、選択肢が多く何が要因となって分岐するのかわかりづらい上に、1回クリアするとHシーンでのテキストが追加されたりと、妙に難易度が高くてHシーンが1つ(エンディングのHシーン?)埋まらなかった。
グラフィックは金目鯛ピンク氏の原画ということで、原画は安定しているが、塗りはちょっと荒いというかイマイチだsった。
公式HPのゲームのポイントに書いてある、「ヒロイン完全独占要素」および「神イキ要素」だが、ヒロイン完全独占はしっかりしていたとはいえ、神イキ要素に関しては微妙だった。
Hシーンが始まるときに3択が出て、それによって、「ラブイキ」、「イキイキ」、「ペロイキ」という3つの内容に分岐し、ラブイキが普通に甘えてきて、イキイキがおねだり系(?)、ペロイキがご奉仕系の内容になるのだが、正直言ってラブイキとイキイキの違いはよく判らなかった。
また、神イキ要素だの、義妹超絶頂ADVだのとうたっているわりには、その部分をわざわざ強調する必要があるほどとは感じなかった。
ストーリーに関しては、ロープライスということを考慮しても短かったと思う。
魔法少女モノではあるが、魔法少女にしたのは違和感無く(?)ヒロインの発情理由を作るのと、露出の多い服装を着せるためみたいなもんで、一応サブヒロインの朧が敵となって立ちはだかるが、魔法少女としての使命とか宿敵とかも無く、特に見るべき部分は無かった。
登場人物はテンプレ乙!と言いたくなるようなツンデレ義妹と鈍感主人公という組み合わせの二人に、二人のサブヒロインという構成だが、サブヒロイン二人は登場回数の少なさもあって印象に残らないキャラクターだった。
メインヒロインのレナも、普段はツンツンしてるけど、発情すると態度を豹変させて主人公に素直に甘えるようになるという風にギャップ萌え的なものを演出したかったのかもしれないが、日常シーンがあまりに少なすぎて、ほぼいつでも発情しているように見え、ツン要素が少なかったので、そっちの点でもストーリーはもう少しがんばる必要があったと思う。
結論として、公式HPに書いてあるゲームのポイントの通りの内容ではあるのだが、全体的に物足りなく感じた。
プレイヤー側に何らかのプラスになる要素、例えば声優のファンだとか、原画家のファンであるとかするならばプレイする価値はあるのかもしれないが、本作の声優も原画家も出演や担当する数のゲームが多いことで有名な方々なので、本作をプッシュする理由としては弱かった。
しかしながら、本作は妙にレナのH中の放尿場面が多かったので、ヒロインのお漏らしが好きという性癖の人には意外なヒット作となるかもしれない。