絵や姉妹ものが好きならアリだと思う。
神社の次期当主である主人公に瘴気が集まるから取り除くために巫女である姉妹とエッチするという、ご都合主義な設定の下で、姉妹とHしまくるゲーム。
一応Hシーン以外での、姉妹との学園生活なんかも描かれるが、ロープライスな作品らしくスズメの涙ほどの量なので、割り切ってHシーンのみを楽しむほうが吉だろう。
シナリオは冒頭では主人公と姉妹の普段の学園生活が描かれており、ヒロイン二人の性格や、主人公と一緒に登下校したり、お昼を摂ったりといった、主人公含む3人の兄妹仲の良さ(少なくとも主人公はそう思っている)が描かれている。
その後は急転直下で実家の神社の存在理由や、当主の役目を祖母から教えられ、状況も良く分からないままに、瘴気を取り除くための姉妹とのHが始まる。
巫女である姉妹も、いくら仲がいいとはいえ弟とのHなんて嫌だと突っぱねるかと思いきや、実は二人とも主人公のことが異性として好きだったため、コレ幸いと儀式(H)を受け入れることに。
その後も姉妹はタガが外れたのか、主人公に想いを告げ、所構わず主人公にHを迫ってくるようになる。
主人公も最初は躊躇いがちだったものの、後半は瘴気の影響で性格が変わって、借りてきた陵辱ゲームの主人公みたいになって、二人の恋慕に付け込んでノリノリで姉妹とHをするようになっていく。
挙句の果てには何十人にも分身して輪姦プレイにまで及ぶのだから、瘴気様様である。
シナリオ的にはパッとしないというか、いい加減な本作だが、個人的に唯一良かったと思ったのだが、ヒロイン二人が互いに牽制しあったり、嫉妬したりするシーンだった。
普段は仲の良い姉妹が、ギスギスしない程度にさり気なく主人公を取り合うシーンはヒロインの魅力を増すのに一役買っていた。
それと物語の最後は良く分からないまま、瘴気(封印されていた何か?)が女の子になって出現しエンドロールという超展開を見せるのだが、ちゃんとした説明も無しに最後に一瞬だけ登場するキャラのためにワザワザ別の声優を用意するくらいならHシーンを1つでも良いから増やして欲しいと思った。
なお、主人公とヒロインは血の繋がった関係だが、Hのための大義名分がある上に、祖母公認のため、近親相姦の背徳感は非常に薄いと言える。
作品の雰囲気や、コンセプト的には特にその辺りを強調するものではないので、自分は別に気にならなかったが、背徳感等に期待するとガッカリすると思う。
肝心のHシーンだが、回想数は14回となっている。
グラフィック枚数が25枚なことを考えるとボリューム的には値段相応に思えるが、シナリオが短いせいで、ややボリューム不足に感じた。
一回ごとの尺は抜きゲーとしては標準程度なので、オカズとしては問題無しだと思う。
タイトル画面では巫女服を着ているヒロインだが、巫女服を着た状態でのHシーン数は意外と少なく、3回となっている上、ヒロイン個別の1対1でのHは無く、常に3Pもしくは、分身した主人公との輪姦もどきシーンとなっている。
逆に多いのが制服でのHシーンで、全体の約半数を占めている。学園関連の服装では他には体操服でのプレイも何回かある。
また、ヒロイン毎の回数内約は姉単独、妹単独、3Pがほぼ等しい分量となっている。
Hシーンの内容は序盤は割りと普通のHで騎乗位や対面座位、口や胸でのご奉仕となっているが、シナリオが進んで主人公の性格が変化するにつれ、痴漢プレイや、股縄プレイ(?)等、若干陵辱ゲームっぽいHシーンも見受けられるようになるが、BGMがラブラブな雰囲気だったり、ヒロインが嫌がったりしてないので、絵面に反して陵辱色は無い。ただし、分身での輪姦シーンのみ嫌がる反応を見せるので若干それっぽい雰囲気がある。
グラフィックの方は絵買いをしたことを後悔しないだけのクオリティはあった。
ただ、顔にやや違和感が生じる一枚絵も少し見受けられた。いずれにしろ、総合的な出来は良かったと思う。
巨乳でロングヘアーの姉と、貧乳でショートの妹という組み合わせも非常に良かったし、黒髪の二人にはオーソドックスな巫女服が非常に似合っていた。
システムはボイスカットのオンオフはあり。
不満点を上げるならウィンドウメニューが存在しないことで、何をするにしても画面上部のマウスオーバーメニューからしないといけないのが不便だったが、プレイ時間が短いためそこまでストレスを感じることは無いと思う。
・総評
シナリオはイマイチな出来だが、ヒロインのキャラクター性を引き立たせるだけの最低限の役目は果たしている。
Hシーンは尺もそれなりにあり、オカズとしても申し分ないので、絵が気に入ったり、姉妹や巫女というワードに惹かれるならプレイしてみるのも良いかもしれない。