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Predawnvagabondさんの私が精液中毒なのはお前のせいだ! ~お嬢様は僕の××なしにはいられない~の長文感想

ユーザー
Predawnvagabond
ゲーム
私が精液中毒なのはお前のせいだ! ~お嬢様は僕の××なしにはいられない~
ブランド
cico
得点
78
参照数
1727

一言コメント

ロープライスらしい、突き抜けた非常に濃いプレイが魅力。ツンデレお嬢様も、作中の設定とマッチしていて良かった。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

精液を摂取しないと発情して、放っておくと終いには手当たり次第に男を襲ったり、精神崩壊しかねない呪いにかかったお嬢様と執事の物語。
中々にぶっ飛んだタイトルの作品だが、内容もタイトル同様にぶっ飛んでいる。といってもネタに走っているというわけではなく、ニッチな性癖向けというだけなので、嗜好が合うならオカズとして優秀。

タイトルの通り精液を使っての性行為、いわゆる食ザー、飲ザーに重きを置いた作品で、精液を飲ませたりするプレイなら割りとあるけども、それをメインに扱った作品は非常に珍しい。
主人公である執事のことが好きだけども、素直になれないツンデレお嬢様の翡翠と精液中毒の呪いの相性はバツグンで、発情してこっそり自慰に耽ったりしてるのに、お前の精液などいらん!と言って、素直になってくれないので、主人公と侍医?御付の陰陽師?な聡莉の二人はあの手この手で翡翠に精液を摂取させようと頑張ることになる。
精液を無限に出せるようになる、安部清明もビックリな陰陽の技を主人公に使って、大増産した精液を使ったホワイトソースをグラタンにかけたお弁当を他の生徒の前で食べさせて、こっそり絶頂させたるという、食ザーが好きなら興奮間違い無しなシーンもある。

呪いが進行して、発情度合いがあがり、更に精液を摂取するのにある程度慣れてくると翡翠自身もある程度積極的になり、主人公をトイレに連れ込んでフェラチオしたりするようになってくる。
そして、呪いが進行するにつれ精液摂取量を増やす必要が出てくると、従者の二人のやる事も激しくなり、翡翠の朝食にトーストに精液をかけたものを出したり、アナルに精液浣腸した後、プラグを挿して登校させたりと、やる事がどんどん過激になっていく。
終盤に恋人関係になると、デレモードに入ったお嬢様とのプレイは更に過激になっていき、無限に生成される主人公の精液でバスタブを一杯にした、精液船(原文まま)に浸かったり、残り湯もとい、残り精液を捨てるのを勿体無いからと、ポンプを使ってアナルに注入しながら、セックスしたり、食事(もちろん精液がかかってる)したりと、その変態さは止まる事を知らず、思わずプレイしているこちらが、大丈夫かこの二人と心配になるくらいだった。


本作のボリュームは回想シーン数が25回、CG枚数が30枚となっており、ボリュームに関して言うと、値段相応といったところだった。
Hシーンのキャラ分けは、翡翠が20回、聡莉が3回、3Pが2回となっている。

グラフィックは静止画については問題なかったのだが、動画の方は動きがやや不自然で、違和感が生じるものがあった。
動きが大きめのピストン運動中の動画はそれほどでもなかったのだが、動きが少ない時の違和感は顕著だったので、別に動画無しで静止画のみで良かったというのが正直なところだった。

システム面に関してだが、割りと最低限の機能しか搭載されておらず、ボイスカットのオンオフも無かった。
ちょっと珍しい機能としては回想シーン等を鑑賞できるエキストラの画面にあるOpenAllというボタンをクリックすると、ゲームの進行具合に関わらず、全てが見れるようになる機能がついていた。ストーリーはどうでもいいから、Hシーンを早く見たい!という人にとってはありがたいかもしれない。個人的には日常シーンでの翡翠の素直になれないツンデレぶりや、発情を我慢するシーンなんかも良かったので普通にプレイするのを推奨するけども。


・総評
ロープライスらしい、ニッチな方向に突き抜けた作品。
食ザー、飲ザーが好きなのに、扱っている作品が少ないと肩を落としている人はプレイしてみる価値があると思う。