何故主人公にまで声を当てたのか・・・。
本作は一応ネトラレ作品となっており、ゲーム中の視点の大部分はヒロインである空桜(そら)かその婚約者である汰地となる。
メーカーのホームページを見ただけだと、寝取られだと一応書いてあるはあるが、分かりづらいので、ダメな人は注意した方がいいかもしれない。
ただし、空桜と汰地の恋人関係の描写は少ない上に、お金持ちで顔も性格も良く、婚約者に突如出来た、ブサイクな隠し子である主人公に対しても実の弟のように接するなど、汰地の性格や設定が完璧すぎて、人間味が感じられず、感情移入がイマイチ出来ないので、ネトラレ感は薄い。
なので、ネトラレが好きな人がプレイしても期待はずれになりそうという、中途半端な作品となっている。
ストーリーは媚薬を盛られたせいで、発情してしまい、婚約者の机でオナニーをしている所をヒロインの腹違いの弟に撮影されてしまったせいで、弟に脅されて調教や陵辱されてしまうという割りとオーソドックスなストーリーとなっている。
本作の特徴はなんと言っても、ロープライス(ミドルプライス?)な上に抜きゲーにも関わらず、主人公の桧太に声があることだろう。
かなりブサイクなもとい、特徴的な見た目だけでも中々のインパクトが有る主人公だが、声優の怪演もあって物凄い印象に残るキャラクターとなっている。
主人公にも声はあるけども、Hシーンになるとオフになる、あるいはほとんど喋らなくなるそこらのゲームと違って、Hシーンでもキモイ口調で喋りまくる、喘ぎまくる、チュパ音も出すという気合の入りぶり。
チュパ音は男でも出せるという話自体は聞いたことがあったけども、まさかこんな形で実感することになるとは・・・。
全く予想だにしない形でオンリーワンと言っても過言では無い個性を発揮している本作だが、オカズとして使用するなら主人公の声はとりあえずオフにすることを推奨する。
ボリュームはCG枚数が26枚で、Hシーンも26回。
ただし、HシーンはテキストやCGがちょっとだけ違うほぼ同一なHシーンや、Hシーンとは言えないようなものも数に入るので、そいういったものを除くと実質20回くらいだった。
原画は結構クセの強い絵柄だが、作画崩壊的なことを起こしているものは無いので、公式HP等で閲覧できるサンプルを見て大丈夫だったら問題ないと思う。
本作は一応立ち絵が動くのだが(もちろん主人公も)、呼吸にあわせて微妙に上下に体が動くのと、瞬きをするだけなので、存在意義が見出せず、何故こんな機能を実装したのかよくわからなかった。
Hシーンの内約は
机でオナニー
処女喪失
ローターつけて登校
バイブを装着した状態で婚約者と昼食
学園のトイレで後背位
夜の公園で、フェラチオ→駅弁
空き教室でへそと耳を責められる→選択肢次第でニプルファックかアナルセックス
通常位で婚約者と結ばれるが満足できないヒロイン
婚約者の前でH、CGとテキスト違いのものが2種類
婚約者と結婚した直後に、ウェディングドレスのまま、バイブプレイしてからの騎乗位
結婚後のヒロインの家で間男として、机の上でヒロインとセックス
主人公が集めた複数の男に肉便器として陵辱される
壊れたヒロインと安アパートの自室でセックス
公園のポールでオナニー
となっている。
一応主人公とヒロインは腹違いの兄妹という設定なのだが、近親相姦を強調するような描写は少なく、設定倒れとなっている。
一緒に住んでるんだから、学校では出来ないような調教を家でする場面も良さそうなのに、何故か家では監視が厳しくHなことが出来ないという謎な設定があり、家でのシーンは婚約者の前でのセックスするシーンのみだった。
また、本作のタイトルにもなっている淫らな涎についてだが、正直なところピンと来なかった。
確かにHシーンでは他作品と比べると、ヨダレを垂らしているシーンやグラフィックはいくらか多いものの、わざわざ謳い文句にするほどかと言うと、首を傾げてしまうものだったので、ヨダレを強調するようなプレイを増やして欲しかった。