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Predawnvagabondさんの夜這いする七人の孕女の長文感想

ユーザー
Predawnvagabond
ゲーム
夜這いする七人の孕女
ブランド
Guilty
得点
75
参照数
7783

一言コメント

シナリオももう少し頑張ってほしかった。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

実は良いとこの血筋だったらしい主人公が、家系を残すために色んな女の人から夜這いを掛けられるというお話。
今まで一度も田舎に行ったことが無く、父親がいたことすら知らなかった主人公だが、父親が人格者だったらしく、その上血筋を重視する田舎の気風ゆえに、若先生と村人からも呼ばれ、下にも置かない扱いをされる。
偶然か必然か、親子揃って医者だったため、主人公は父親の診療所+学園を運営しつつ、ヒロイン達から、夜這いをかけられたり、かけたりしつつ、ヒロインと恋人関係になって行く。

ヒロインはタイトル通り7人いて、扱いは皆平等なので、お気に入りのヒロインが不遇だったということは起こらない。
同僚であるナースに、女教師、女学生、巫女、お手伝いさん、叔母、腹違いの妹とヒロインはバラエティに富んでおり、それぞれ魅力的である。
ヒロインが多いのもあって、シナリオは物凄くあっさりしており、マップ選択画面でヒロインを追いかけているうちに、いつの間にかお互い惹かれあい、何度かのHシーンを経た後にあっという間にエンディングとなってしまう。
血が繋がった妹だろうが、叔母だろうが、学園長と学生の関係だろうが、特に問題も無くシナリオは進んでいく。
抜きゲーであることを考えると、それ以外の部分があっさりなのは理解できるけども、ヒロインがエロいだけでなく、普通に魅力的だったし、田舎の雰囲気も良かったので、もう少しHシーン以外も力を入れて欲しかった。
それと誤字も結構あったのが気になった。


原画家は6人おり、祐美と明日花が多分同じ原画家が担当しており、残りは原画家一人につき1キャラだと思うのだが、多すぎて良く分からない。
原画家は多いものの、巫女の巴のCGはちょっと違和感というか、他とは違うなと感じることもあったけども、それ以外だと原画家の違いによる違和感は特に無く、クオリティは悪くなかった。
ただ、何枚かのCGでヘソの位置や、腰の角度がおかしいと感じるものもあった。
個人的には由乃が絵的にも、キャラ的にもお気に入り。
CG枚数は全部で83枚+初回特典のハーレムシーンとなっている。

Hシーンは各キャラ単体で7回ずつ、3Pと4Pが全部で4回となっている。
3P,4Pは該当ヒロインを平行して攻略していると、唐突に始まるので、もうちょっと前フリというか、シナリオ中にそれに関するエピソードを挿んでほしかった。
シーン内容は各ヒロインが主人公を夜這いするシーンが2回。その後主人公が夜這いするシーンが1回。3回は割りと普通のHだが、野外や学校でするシーンもある。残り一回はタイトル通りに妊娠してお腹が大きくなった状態でのH。
夜這い、妊娠はともかく、他のシーンはノーマルなHシーンなので、ヒロイン毎にフェチ要素を持たせたりして欲しかった。
ヒロインが夜這いするシーンは、媚薬のようなお香が焚かれていて、主人公は夢現というか、リアルな夢という認識。
ヒロインが夜這いするシーンは各2回あるのだがら、個人的には2回目の方は主人公の意識がはっきりしている状態でしてほしかった。その方がシナリオにも幅を持たせられるとも思うのだが。
本作ではHシーンで臨場感?躍動感?を出そうと努力しているのか、頻繁にCGをズームインする演出が使われる。好みが分かれるところかもしれないが、自分的には良かった。


本作はシステムが地味ながら優れており、快適にプレイできた。
設定項目は多めで、ボイスカットをしない場合はHシーンでBGVと被らないようにも設定できるし、マウスジェスチャもついていた。
またNMSという、Hシーンの順番を自由に並べ替えて再生する機能もついているので、フェラ好きな人なら、フェラシーン連発とか、お腹の大きくなったヒロインとのHシーンを並べるとかも出来る。
自分はあまり好きでないので使わなかったのだが、立ち絵を全裸にする機能までついている。


・総評
女性に夜這いされるという、やや特殊なシチュエーションが楽しめる。
しかし、それ以外のHシーンはクオリティは高いが、内容は割りと普通なので、マンネリになってしまうかもしれない。それともう少しシナリオが充実してて欲しかった。