一人を除き、ヒロインの陥落が早いのが残念だったが、シチュエーションは良かった。
誰もが一度は妄想したであろう、学園がテロリストに占拠される妄想のエロゲーバージョン。
何か普段の妄想とは展開が違うけど、お目当ての女の子とはHなことが出来るし、これはこれで良いよね。
ちなみにタイトルを見てると、主人公がセ○ールよろしくテロリストをバッタバッタなぎ倒していく話かと一瞬考えてしまうかもしれないが、そういうストーリーではない。
同じメーカーで、同じ原画家、シナリオライターが手がける虐襲シリーズと比べると、シナリオや、ヒロインと主人公の駆け引き等はアッサリ気味で、より抜き方向に特化した作品。
人畜無害を装いつつ、実はレイプ願望がある教師の主人公が、学園ジャック事件の首謀者である女教師の美園にそそのかされて、欲望を解き放ち、ヒロイン達をレイプしていく。
虐襲シリーズと比べると、由里香をのぞき、ヒロインが割とアッサリと堕ちてしまうのが残念だった。
ゲーム内の制限時間が72時間と設定されているので、ある程度性急な展開にする必要があるのはわかるのだが、欲求不満の人妻の沙耶子、お兄ちゃん(主人公)大好きな妹の琴音はともかく、跳ねっ返り娘の莉奈はもう少し抵抗してほしかった。
また、ゲーム内の時間が短いことのもう一つの弊害として、調教の自由度が低いことが挙げられる。
1日目終了までに沙耶子、2日目終了までに莉奈と琴音を陥落させていないと、バッドエンドになってしまうので、ある程度決まった順番で調教する必要がある。個人的には調教順序は由里香以外の3人はもう少し自由にして、陥落させた順序によって違う展開になったりするギミックが欲しかった。
この辺りは、虐襲シリーズと比べると物足りないと感じるか、お手軽抜きゲーと感じるかは意見が分かれるかもしれない。自分としてはゲーム内の制限時間をもうちょっと長めにして、堕ちる過程をじっくりと描写して欲しいと思った。
本作では抑圧からの開放がテーマとなっており(少なくとも学園ジャック主犯の美園はそのテーマを掲げている)、主人公の暁生は自身のレイプ願望や獣性を解放させ、ヒロインたちをガンガン犯し、調教していく。
このテーマが適応されるのは主人公だけでなく、ヒロインも同様であり、由里香はアナル嗜好を、莉奈は露出性癖を暴露され、彼女たちのHシーンの多くは、各々が持つ性癖に沿ったプレイが多くなる。
ただ、沙耶子の秘密はただの欲求不満による隠れオナニーだったり、琴音の場合はお兄ちゃんが好きすぎて、パンツ片手にオナニーをしていたりという、結構おおざっぱなものなので、この二人のプレイ内容は割りと何でもありである。
クレイラの場合は特殊部隊出身で体が頑丈ということで機械姦や、薬を使ったプレイが多めとなっている。異性として褒められることに慣れておらず、機械姦でも堕ちなかった鉄の女が主人公に綺麗だと褒められるとコロっといってしまうような可愛い部分もある。
なお、ほとんどのHシーンは主人公の単独Hだが、一部ヒロインのエンディングや、バッドエンドで他の男たちにも輪姦されたりするシーンがある。
Hシーン意外のテキストの出来も良く、地の分やキャラクター達の独特の台詞回しがカッコいい。
ただ、銃器、兵器に関する知識は割りと適当で、その場の雰囲気で適当に使っているように感じた。
グラフィックに関してはbbsacon氏の独特のムッチリした絵が非常によかった。ちょっとクセのある絵なので、人を選ぶかもしれないが、肉付きの良いヒロインが好きな人なら気に入ると思う。
グラフィック枚数は全部で83枚。回想数は81回。
本作はバッドエンドを含むと、それなりの数の分岐があって、最初は回収が大変そうだと感じたが、大体の場合はバッドエンドを回避するための条件や、ハーレムエンドの条件等をフローチャートが教えてくれるのでそこまで苦労しない。
ADVとしてのシステムはテキストを読み進めた時にボイスを継続する機能が無かったのが残念だった。