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Predawnvagabondさんの花嫁狩凌 ~絶対快楽の白濁淫毒~の長文感想

ユーザー
Predawnvagabond
ゲーム
花嫁狩凌 ~絶対快楽の白濁淫毒~
ブランド
CrossOver
得点
83
参照数
3718

一言コメント

フェラシーンがとても充実している。強気のお嬢様好き、フェラ好きの自分にとっては素晴らしかった。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

まずセールスポイントで強調されている完全無欠の独占についてだが、これに関しては完璧と言えると思う。
寮制の女学園という設定で教師や警備員も含めて男は主人公だけという、思わずツッコミたくなるような設定だが、お陰でいつも通り男が一切出てこないので(流石にヒロインの親なんかについては会話に出てくるが)、余計な男との会話で不快になる(?)ということは無い。

他にはこだわりのフェラチオ描写についてだが、こちらも非常に素晴らしかった。
特にメインヒロインの咲姫のフェラチオが素晴らしく、通常の回想シーンでも結構あるし、調教メニューで選べるのはもちろん、調教導入でも毎回フェラチオが入るのでかなりの量のフェラシーンがある。
咲姫の声優の桃也みなみさんの演技(艶技)も、通常のチュパ音のほかにも、えずいたり、モノを咥えたまま喋ったりする演技が非常に素晴らしかった。
他ヒロインも咲姫ほどではないが、フェラシーンが他のゲームと比べるとかなり多めの配分なので、フェラ好きな人なら本作をかなり気に入ると思う。

フェラチオ以外のHの内容についてが、こちらは割りと普通なものが多かった。
試しに、調教レベルMAXで選べる調教内容を挙げてみると、キス、髪コキ、フェラ、精液飲ませる(イラマチオ)、パイズリ、胸を犯す、前から犯す、アナルを犯す、コスプレHとなっており、ちょっと物足りないかなと感じた。
ただし、服装やシチュエーションは飽きさせないように工夫がこらしてあって服装は制服、体操服、水着の他に、咲姫だとレオタード、メイド服、犬耳&尻尾、クリスだと和服(柄が複数あり)、ティータだと胴着とインドの民族衣装(サリー?)、千穂の場合はメイド服と巫女服がある。
服を着た状態でのHに関しても、服が強調されるような体位や半脱ぎ状態だったりと、こだわりが感じられ、内容も素晴らしかった。ちなみに水着のHシーンはきちんとプールで発生する。
個人的には咲姫の際どい紐みたいな水着が好きだった。育ちの良いお嬢様なのに破廉恥な水着を着てるというギャップが良かった。
テキストのレベルも高く、オカズとしてのレベルは非常に高い。
Hの内容が割りと普通と書いたが、見方を変えると、奇をてらったHシーンが無いのは、本作の目玉であるフェラチオに力を入れたからであり、普通のHシーンのレベルが十分以上に高いからとも言える。


メインヒロインの咲姫は個人的には物凄く好みのキャラだった。
気が強く、プライドが高いお嬢様で、主人公と咲姫のお家同士の仲も悪いので、ことある毎に突っかかってきたり、憎まれ口を叩いたりするのだが、調教が進むにつれて、憎まれ口のキレが無くなったり、主人公に引き寄せられると頬を赤らめたりと、素直にはなれずに強気な態度は貫いているけれど、徐々に態度が軟化していく過程は素晴らしかった。
調教レベルがMAXになると、もはや憎まれ口という名のオネダリである。

クリスは公式HPでは凛々しいお嬢様・・・?と書かれているが、凛々しさは特に感じなかった。
とはいえ、父親の会社を救うために自分の体を差し出したりすることを考えると凛々しいと言えるかもしれない。
父親の会社のこともあり、基本的には嫌々な感じというか、沈んだ感じで主人公にされるがまま、言われるがまま奉仕することが多い。

ティータは胡散臭い言葉を喋るインド出身のキャラで、主人公のことを何故かお殿サマと呼ぶ。
主人公が日本文化を教えるという名のもとでティータにセックスを教える。オッサンかお前は。
インドの民族衣装がエキゾチックでティータの肌の色にもあっており、結構気に入ったのだが、衣装を着てのHは1回+妊娠エンド時の1回しかなくて、残念だった。

メイドの千帆も良いキャラをしており、ご主人様である主人公に対して、毒舌を吐く場面が結構多いのだが、主人公の笑ってしまうくらいの傲岸不遜さと組み合わさると非常に味のある主従コンビとなっている。
毒舌を吐いても、メイドとしては優秀で命令には忠実だし、ご主人様大好きなので、何だかんだ言いつつも細かいところまで気を配ってくれたりする。
他にもさり気なく嫉妬したり、主人公に優しいことを言われると感極まってしまったりと魅力的なヒロインだった。

咲姫とクリスは主人公に弱みを握られて仕方なくのHなので、基本的に陵辱がほとんどである。
ただ、陵辱と言っても、主人公の精液には媚薬が含まれているので、痛がったりする描写は処女喪失時でも特に無く、ヌルい陵辱となっている。
ティータと千帆の二人は基本的に和姦となっている。
メーカーの過去作と比較しても陵辱ヒロインと和姦ヒロインの割合は大体似たような感じだと思う。


CG枚数は全部で85枚、回想数は39回+咲姫の調教となっている。
回想数の内約は咲姫8回、クリスとティータが9回、千帆が11回、ハーレム2回となっている。
Hシーンのヒロインの割合に関してだが、調教、回想を合わせると、咲姫と他の3人で大体半分ずつだと思う。
文章量で言うなら、咲姫の方が多いかもしれない。

グラフィックの出来に関してだが、咲姫とティータの二人が特に良かった。
残りの二人の方も悪くなかったのだが、たまに顔の部分(特にキスシーン)に違和感があったのがちょっと残念だった。
ヒロインは全員肉付きよく描かれており、オカズゲーとしては非常にありがたい。
普段はあまり気にかけない部分なのだが、咲姫とティータの二人の腹筋周りが素晴らしかった。
湯気効果もヒロインの息遣いや体温が感じられて臨場感が上がって、非常に良かった。


ハイスペックな抜きゲーだった本作だが、不満点も少々あった。

まず第一にハーレムエンドが存在するのだが、かなりいい加減で唐突である。
咲姫以外の3人のヒロインを平行して調教しつつ、咲姫の調教を完了するとハーレムエンドなのだが、3Pとかの前振りが無いので、いつの間にハーレム築いたの!?と言いたくなってしまう。
千帆はともかく、咲姫がクリスとティータの二人と面識あるかすら微妙な状態でいきなりハーレムエンドになって、置いてきぼり感を食らったので、もう少し3Pを挿むなりしてクッションを入れて欲しかった。

他には調教メニューについても不満が残る。
調教メニューは1レベルにつき6~9個ほどあるのだが、調教メニューを選んでしまうと後は中か外に出すの選択肢くらいしか無いので少々物足りなく感じたのでもう少しメニュー選択後の展開に幅を持たせて欲しかった。。
例えば、体を弄ぶというメニューを選んだ後、にイカせるか、イカせずに不満を燻らせるかを選べるようにしたりと、同じ調教レベルでも1つの調教につき2~3つくらいのバリエーションが欲しかった。

咲姫の調教レベルは4まで存在し、レベル4完了後にイベントがあり、咲姫陥落→エンディングとなるので、陥落後のHシーンがほとんど無いのである。
陥落イベントで1つ、その後のエピローグの婚約エンドと妊娠エンドの全部で3つしか陥落後のHが無い。
せっかく、苦労して(?)調教したヒロインなのに、楽しめないのは勿体無いと思うので、出来れば調教レベル5を導入して、陥落後の咲姫とのHシーンももう少し欲しかった。


システムに関しては特に気になる部分は無かった。
バックグラウンドボイスはフェラチオのチュパ音のみ存在し、喘ぎ声のBGVは無し。BGVはメッセージを読み進めてもボイスを止めない機能とは割りと排他的なので、個人的には別にBGVは無くても構わないかなと思った。
それと、事前に外か中かを選べる選択肢があるのだが、本作では中出ししてると妊娠エンド+妊婦ハーレム、外出ししてると婚約エンド+普通のハーレムになるので、選択肢を環境設定で固定して中出しで一周、外出しで一周すると良いと思う。なお、3人のヒロインをエンド直前まで進めてから、咲姫の調教を完了させると、ハーレムエンドになり咲姫のエンディングは見れなくなってしまう。


・総評
細かいところで不満というか、物足りなさを感じたが、レベルの高い抜きゲー。
気の強いお嬢様を堕とすのが好き、温めの陵辱が好き、そして何よりもフェラが大好きという人にはお勧めの作品。