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Predawnvagabondさんの学園愛辱小夜曲 ~終わることのない絶望の宴~の長文感想

ユーザー
Predawnvagabond
ゲーム
学園愛辱小夜曲 ~終わることのない絶望の宴~
ブランド
濡汁
得点
70
参照数
1458

一言コメント

ヒロインがオナホ代わりみたいな感じで輪姦されるのが好きなら。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

シナリオ自体は良くある輪姦、陵辱モノで、婚約者にレイプされたことばらされたく無いがために、ヒロインが男たちの言いなりになるというもの。
ただし政略結婚のため、寝取られ要素はほとんどなく、純粋な輪姦モノとなっている。

陵辱系のゲームだと、触手モノとか、異種姦モノだとそうでもないが、陵辱者が人間の場合はヒロインに対して歪んだ愛情や、何らかの執着を見せるものが多いが、本作では陵辱者がヒロインに対して特に思い入れのない場合がほとんどとなっている。
そのため、陵辱者にとって、ヒロインは謂わば便利な肉人形、あるいはオナホールみたいなものである。
結果として、Hシーンの内容はヒロインが痛がろうが苦しもうが、知ったことではないというノリの暴力的というか、勢い任せな陵辱シーンが多くなっている。
ヒロインが望まぬ快楽を与えられて、徐々に流されていくという展開は少ないので、そういうのが好きな人にはあわないと思う。

また、陵辱者が基本的に、名無しの顔もちゃんと描かれていないモブキャラがほとんどと言うのも、物足りなく感じた要因だった。
一応ヒロインの弟は歪んだ愛情を見せ、弟視点のルートも存在するものの、残念ながら、プレイ内容には反映されているようには見えなかった。
短いながらに婚約者ルートも存在するが、愛など存在しない政略結婚のため、こちらもヒロインのことを都合のいい道具程度にしか見ていないため、似たようなものだった。
というかこのゲーム、ヒロインを除く登場人物がいっそ清清しいくらいにクズしかいなかった。
陵辱者である、モブや弟、婚約者はもちろん、金のために政略結婚を強制する親など、流石にヒロインに同情してしまった。

サブヒロインは全部で4人登場するのだが、各サブヒロインのシーン数が少なく、弟視点ルートの終盤で少し登場するだけだったので、これならば親友である悠里と女教師の二人に絞って、もう少しサブヒロインの存在感を出して欲しかった。悠里は特に面白いキャラだったので、なお更そう感じた。
なお、男共ほどではないものの、サブヒロインの方も、実は瑞貴のことをモノにしようと狙っているレズビアンだったり、1回襲われただけであっさり夫を裏切ったり、姉妹の足を引っ張ろうとしたりと、結構アレだった。


本作のボリュームはCGが全部で80枚、シーン回数は55回となっている。
グラフィックは塗りは標準レベルで、不安定なものは特に無かったと思うので、原画家が好きなら買いかもしれない。
Hシーンの内約は瑞希が登場しないHシーンは10回ほどとなっており、サブヒロインの影の薄さが目立つ反面、瑞希がお気に入りなら嬉しい配分となっている。
内容的には、前述したように輪姦が多めで、数を頼んだ力攻めな輪姦が好きな人向けとなっている。
また、ヒロインは気丈で、ほとんどのルートで最後まで堕ちないのは、非常に良かった。


システム面は必要な設定項目は一通り揃っていた。
また、次のテキストが音声の場合はアイコンで知らせてくれる機能があり、中々に便利だった。
ちょっとした遊びとして、立ち絵に任意のタイミングで精液をかける機能もついている。別にその機能のために台詞が用意されていたりはしないので、別に無くても良かったかも。


・まとめ
輪姦が好きなら悪くないと思うものの、原画家が好き、声優が好きみたいな何らかの理由があるなら別だが、それ以外だと積極的に推す理由が少なかった。