タイトルに惹かれた人ならプレイして損は無いと思う。
嗜好が合えば素晴らしい作品だと思う。
シナリオはあって無いようなものの、一線(本番)を越えてしまうまでの描写はシリアスになりすぎない程度に描かれていて良い感じに背徳感を煽ってくれる。
ブランドコンセプトのヒロインは自分だけの物というのは今作でも忠実に守られていて、主人公の父親であり、ヒロインの夫である人物の話は全くもって出てこないので、そういうのが嫌いな人も安心してプレイ出来るだろう。
メインヒロインの希美の他にサブヒロイン二人がいるが、希美が回想数60あるのに対してサブヒロインは各々10に満たないので、サブヒロインに期待しているとがっかりするかもしれない。
回想数からも判るように今作では希美が好きになるかならないかが評価の分かれ目になると思うが、母子相姦ものが好きな人なら、大概の人は希美が気に入ると思う。
タイトルの「甘え母」という部分からもわかるように、主人公である息子を溺愛していて、息子の希望を極力叶えようとしてくれるタイプの母親な上に息子に対して男を感じているので、息子が求めれば口では駄目だと良いながらも応じてくれるという、母子相姦ものとしては王道的な性格をしている。
グラフィックは結構特徴的なので人によっては好き嫌いがあるかもしれない。
それとCGによっては顔の輪郭等に違和感が生じたりと、出来に若干のバラツキを感じた。
枚数は全部で80枚だが、ものによっては差分が100枚、200枚等とんでもない数があるものもある。
もはやオーバードーズの顔になりつつある会話モードも良かった。
コミュニケーションの取り方次第で、母親、背徳、淫母と3つの性格に変わり、それによって生じるイベントHが変わるのだが、性格の違いがきちんと出ていて、プレイしていても飽きが来なかった。
今作でも会話中に割り込みモードでおもむろにキスしたりおっぱいが揉めたりするのだが、これも性格や興奮度レベルにより内容が変わるのが良かった。
今作では面倒な差分回収に関してもきっちり配慮されている。
中/外に出すの選択肢を事前選択しておくことも可能な上にどの選択肢を選ぼうとも差分は全て自動で回収されるようになっている。
更に、希美のどれかのエンドを迎えた後に使用可能になる特殊モードでプレイすることにより、発生条件が判りづらいイベントやエンディングを簡単に見ることができるようになり、回収も容易だった。
・総評
母子相姦が好きならばプレイする価値があると思う。
3つの性格による差もそれなりにはっきりしていて飽きが来ないし、何より会話モードでひたすらにヒロインと甘い日常が過ごせるのが素晴らしかった。