オーソドックスな魔法少女陵辱もの。低価格の作品としては、堕ちていく部分が丁寧に描写されていた。ただし、バトル部分はスキップ可能とはいえ、イマイチだった。
ボリュームはCG枚数が18枚で、回想数が15回と、値段に対して中々のボリュームとなっており、Hシーン一回一回の尺もそれなりにある。
また、ほとんど全てのHシーンをメインヒロインのキシャルに注ぎ込んでいるため、あっさり陥落したりすることなく、堕ちていく過程もしっかり楽しめる。
その代わりカラスのHシーンが一回しかなくて、少々物足りなく感じもしたのだが・・・。
最初は化け物に犯されるのだが、それでも堕ちないとなると、今度はホームレスや、キシャルが普段通っている学園の生徒たち人間にキシャルを犯すように仕向け、挙句にそれでも堕ちないとなると、最後は恋人を操ってキシャルを絶望させたりと、ヒロインの魔法少女は相当酷い目に遭う。
(ロリ体形の)魔法少女が触手や化け物、人間に手ひどく犯されるのが好きという人なら満足できると思う。
キシャルを犯す相手は、触手、人間の他には、ヒロインと同じくらいの大きさのカエル、スライム、餓鬼、カブトムシを気持ち悪くしたような虫、機械が登場する。
グラフィックの出来も良く、尺もきちんとあるので、オカズとしては中々のものだと思う。
ただ、CGの差分が少なく、文章に合わせてもう少し差分が欲しかった。
また、堕ちる過程が丁寧に描写されているとはいえ、あくまで低価格ものとしての話なので物足りない部分も多少はある。個人的には心は堕ちていないのに、快楽に従順になりつつある身体に戸惑うというような場面も欲しかった。
本作には戦闘部分はカードバトルとなっているのだが、正直言って必要だったのか疑問に思う。
カードとはいっても、各ユニット毎にグー、チョキ、パーと出せるコマンドは決まっており(ユニットによっては二つ以上のコマンドを出せる場合もある)、それをヒロインが繰り出してくる攻撃に合わせて選択するというシステムになっており、3種類のコマンドが均等に出せるようにしておけば、ほとんど負けることは無い。
難易度は低いものの、一回一回の戦闘にそれなりの時間がかかり、しかも、毎戦闘後にHシーンが鑑賞出来るわけではないので、作業感が強かった。
レベルアップしてユニットを強化すれば楽になるかと思いきや、ヒロインもそれに合わせてどんどん強くなるので、やっぱり面倒くさい。
各戦闘毎にHシーンが発生するようにするか、もっとHPを低くして、戦闘をサクッと終わらせるようにすれば、もう少しテンポよく進められるのにと思った。
ただし、バトルパートはコンフィグでスキップする設定にも出来るので、適当に遊んでみて、邪魔だと思ったらスキップして、クリア後にいくつか出るであろう空白の回想シーン枠はコンプリートデータをどこかで入手して埋めてしまうのも一つの手だと思う。
システム面は、同人としては、ボイスカットの設定が出来ないことを除けば、良く出来ていた。BGVもあり。
個人的には通常ボイスと喘ぎ声の音量を別個で調節できるのがありがたかった。
本作では問題なかったのだが、特に抜きゲーではHシーンとそれ以外のシーンでは声の大きさが違うということがたまにあるので、この機能を抜きゲーで標準装備して欲しいなと思った。