シナリオは相変わらず微妙だったが、ゲームの出来は悪くなかったし、新しいことに挑戦する姿勢は評価したい。
・ゲーム
今作はゲームシステムを一新されたカードバトル。他のエウのRPGのようにキャラを育てる楽しみは減ってしまったが、その分カードを集めデッキを構築するのは面白かった。
能力が高いカードを出すためには、先にコストの低いカードを場に出しておく必要があったりで、強いデッキを構成するには単に強いカードを入れまくるのでは無く低コストのカードとバランス良く混ぜ合わさないといけなかったり、あるいはカードの持つ特殊能力を生かしたデッキ等色々考えるのは面白かった。
雑魚戦は作業だがオート戦闘機能のお陰かあまり気にならなかった。
オート機能は使うと戦闘終了まで解除不可だったりと少し不便だが、負けてもペナルティ無しでリトライできるからあまり気にならなかった。
ゲームパートで面倒だったのは固定デッキで戦わないといけないEX戦闘。一度目はいいがCGなりをコンプリートするために何度も周回していると結構苦戦する戦闘も多いため、面倒に感じることも多々あった。
・シナリオ
エウの常でシナリオはいまいち。キャラクターも魅力的だし、本心をなかなか見せない謎めいたキャラもいたりで、展開次第ではもっと面白く出来そうなのにストーリーやキャラの描写はかなりあっさりで残念。
しかしながら、どのルートも似たような展開で仲間になるキャラもほとんど同じだった前作と比べると、現世に戻るという主人公達の目的とゴールが一緒とはいえ、天使、人間、悪魔ルートによって敵味方が変わり、仲間になるキャラも違うのは良かった。
・キャラクター
キャラクターは立ち絵も一枚絵も出来が良かったし、性格も結構特徴的で、皆可愛かった。
キャラクターによっては何時の間に仲良くなったのと言いたくなるような展開があったりして、各キャラのイベントが少なかったのは残念だった。
キャラ毎の個別のイベントが少ないせいで、また攻略可能キャラが多いのもあって、全キャラをコンプリートするのはかなりの忍耐を必要とするように感じた。
お気に入りのキャラはメヒーシャ。最初は人間を危険視しているが、ストーリーが進むにつれ、打ち解けて行き、主人公や仲間達に対する態度が柔らかくなるというのはベタだが良かった。初Hの前の顔を赤らめて主人公と向かい合ってるイベント絵は最高でした。
・絵、CG
塗りも原画もバッチリで文句なし。
ファンタジーなので結構特徴的な形状や服装をしてるキャラクターが多かったが違和感無し。