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Pollux_xxxさんのサクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-の長文感想

ユーザー
Pollux_xxx
ゲーム
サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-
ブランド
得点
80
参照数
819

一言コメント

「八年って? 外界ではそんなに時間が経っていたのか!?」

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

^^;;;;;

さて、これから感想と呼べるかも怪しい、自分語りをしようと思う。
私は8年の間にどこにでもある工学部の学部生から大学院生を経て
社会人となっていたのだけど、すかぢ氏(以下「氏」という。)の書く文章に
より耐性がなくなっていたようで、正直なところ読むのが面倒だと感じていた。
というのも氏の文章の埋め方は衒学的で、恥ずかしくもその方面には
全く学がなく、かといってそれらについて真偽を含め深く調べる気にはならない
興味のない知識を垂れ流されてもさっさと話を進めろとしかならなかったのだ。
とりわけ、キャラ同士が解釈の違いについて話しているところは最悪で、
氏が分裂してキャラの皮を被って喋っているようにしか感じられなかった。

ただ、そんな不満を抱えていても、正直詩時点ではなんで圭はそんな
直哉のこと神格化してるのかさっぱり感じられない疑問を解消しようとしてくれる
過去話である4章であるとか、唐突に同窓会はじまったな? みたいな前作キャラを
一気に出してきててんやわんや、てきとーに当人と周りがウオウオ言ってなんか
よくわからんけど凄いことが起きてるんだと思わせようとしてくる囲碁とか将棋とか麻雀とか
そういう漫画の楽しませ方に類する5章は気軽に読む娯楽として良かったし、急に時が飛ぶ
エピローグである6章も蛇足感はなく読後感を良くしていた。

そういうところで、不満点はともかくも十分楽しむことはできたので割と良い評価をした。

以上。