やっぱりえっち重視の方向性でしたね。 以下雑文。
抜きゲー色をやたらと押し出すようになってから3作目なわけだけど、その方向としては前作と変わらず良かったんじゃないかと感じた。乳袋やら巨乳といった属性が苦手でなければという点はあるにしても、いわゆるシナリオゲーと呼ばれるようなジャンルを目指しつつここまでできるというのはなんだかんだで凄い。
体験版をプレイした時とは真逆のことを言うんだけど、前2作に比べると日常シーンは割と楽しめた。
パッと思いついた理由としては、はるかというキャラクターが引っ掻き回してくれたからかなあと思う。といってもこれは体験版ではしんどくて本編では楽しめたという差異と体験版と本編の差異を比較した際に明確に見える差を選んだだけで、自分を納得させるための方便という気もしていて自分自身あんまり自信を持ってこうだと言えるような理由は持っていないのかも。
発売後に想像していたということを語るというのは後出しで説得性皆無なのだけど、体験版を終えた時、失意の中にある主人公が永遠以外のヒロインとは関わる過程で自分の能力と向き合うようになって……というような話が続くんじゃないかなあとなんとなく思っていた。永遠については何も思いついていなかったけれど。
実際真響にしてもはるかにしてもそんな話のようで、アプローチは違うにしても、人の感情を読み取る能力は周りを傷つけてしまうだけの能力ではないと示していくことで能力と前向きに付き合っていく主人公の成長物語かなあとぼんやり思った。
このような成長過程を経て入っていく永遠ルートなのだけれど、内容が、というよりは展開がなんだか納得いかなかった。
というのもこの作品、ルートが終わるごとに記憶は残ってない様子だが時が戻るか並行世界とやらに意識が移動している一本道の構成をしていて、真響ルートとはるかルートにおける世界での主人公の意識の変化が間違いなく永遠ルートの世界に影響を及ぼしていることを考えると、他の二人と結ばれた世界が永遠を救うためにあったかのように感じてしまった。
そして結局そのような現象が起きた理由も納得いくように説明されない(されなかったと思うが見逃していただけならお恥ずかしい)のも腑に落ちない理由だと思う。
……と不満をたらたらと書いたものの、つまらないかと言われたらそこまでではないと思うし、前作よりも向上している点も見えていて、悪くなかったと思う。次もこの路線でいくなら基本エロ目的でお話もそれなりに期待という形でプレイしようと思えるレベルの出来だと思った。
評価とは直接関係ないのだけど、公式っぽいTwitterがそんなに面白くないよ! とか言っちゃってるのはどうなんだろうと思います。あと未読Ctrlスキップは早急につけてほしいです。不便。