散々クソゲーと聞かされてたのでやってみたら存外楽しめてしまって別の意味で拍子抜けなのですが、個人的にはラストの無理やりなまとめ方より前半が割とあっさりしすぎな方が気になりました。この状態で完成させてもシナリオの密度に対してスッカスカだった懸念は正直あります。
まぁ、正直そんな嫌いにはならなかったんですよね。これよりひどい作品(個人の感想です)なんて普通にあるし。
というのも幾つか理由がありまして。まずは音楽。特段新しいわけではないですが、古臭いわけでもなく、BGMという仕事はしっかりしています。
次に一枚絵。開発打ち切りによるものか、とにかく埋め合わせのようにCGを入れてきているので、その実画集としては良作であると言えます。差分一つ一つを一枚と数えてるとはいえ、348枚のCGはプレイ時間に比較すれば相当の分量。ただCG閲覧モードはかなり使いづらいです。
で、シナリオですけど、笹原未久=トリシュは、自分とすれば普通によく出来てるなと思ったところ。
まぁパッケ版裏の画像を見返せばすぐわかることだったかもしれないのですが、完全に事前情報など全く得ず受動的に読んでたのでここの伏線は普通にやられましたね。
とはいったものの、それ以外の要素は割と適当というか無理やりヒロイン殺してるというか、まぁ雑に終わるところも多いです。投げっぱなしの伏線だとかこれらの話は他の方が散々してくださってるので割愛するにして。OPが歌なしなのも時期的に流石に手抜き感あるし。
終わってみれば、なんだかんだでパッケージや粗筋に書いてある文面は全く持って間違いはなかったなと。
とりあえず、わざわざ金出して買う作品ではない……というのもなんですが、あまりネタゲーとしてもクソゲーとしても勧め辛いのも事実。
絵が気になったとか、そういう方はどうぞ、という感じの作品です。
追記
「クソゲー」として挙げられてる理由として一本道であることを挙げる方が多くてびっくり。いや2009年なんてまだ「大きなお友達」に満たない歳だったので当時のことはよーわからんのですが、確かに昔のゲームってそういう一本道ゲーは少なかったらしいですよね。
いや確かにあの名称入力はなんだったんだよとはすごい思ったけど。ちゃんと開発出来てたら使ったんだろうなぁとは思うけど。
ともあれ、一本道の名作はあるし、ゲーム性より紙芝居的読み方をする自分の趣向の問題もあるけど(バッドエンドとかあるのは好きだけどフラグ管理とかは面倒と思うタイプ)、ちと意外と思ったのは事実なのでここに書き残しておきます。
追記Ⅱ
で、MQってタイトルの由来は結局なんだったん?