チラからモロになるエロ。 恋愛ファーストならではのエロスこそチラリズムの本質とみました。 記号的抜◯ゲーよりも良いえっち具合してる。 ただ、秘密の恋愛の旨味は微小。 素直にイチャラブ要素だけ味わいましょう。
※ブログの転載になります。
★イチャラブゲーを堪能せよ
本作の印象を端的に申し上げれば、”カジュアルな純愛とエロの盛合わせ”でしょうか。
物語性はあくまで添え物のようなもの。
恋愛の過程や中身に関しては内容が薄いとしか言えなくなるので、どうやら”恋愛物語”を楽しむ作品ではないようです。
オープン恋愛orクローズ恋愛の旨味もあまり無かったですし‥‥。
では作品の捉え方を変えて、シンプルにヒロインとイチャイチャラブラブだけ見ればかなり満足度は高め。つまり、頭空っぽにして楽しむイチャラブゲーってことです。
シナリオゲーだったりキャラゲーだったりと、ビジュアルノベル作品を語る際によく出てくる〇〇ゲーっていう文言がありますよね。
今回はイチャラブゲーと言わせていただきますが、これは何をもって指しているのか。
『ヒロインとのイチャイチャラブラブを主とし、それを描く為にシナリオ及び舞台がある』
と、個人的な考えのもと定義づけさせていただきます。
この際にシナリオはさして重要でなく、どれだけヒロインと恋愛イチャイチャをストレスなく楽しめるか。
それだけが重要なわけです。
恋愛過程すらカジュアルで良いんです。あまり深いこと考えたくない。
日常アニメというジャンルがありますよね。あれに近い感覚でしょうか。
主人公とヒロインの会話、距離感、関係性を楽しむ。
そして全てを内包した天王山こそえっちシーン!
プレイヤーはヒロインが日常シーンで見せてくれる可愛さメロメロ状態ですので、股間にクルんですよ。
そこの湧き上がる劣情をぶつけさせてくれれば良いんです。
これこそシコリティが高いってもんです。
じゃあ抜〇ゲーと何が違うねん!となりますよね?分かります。
自分でも曖昧な箇所で答えは無いと理解してますが、敢えて申し上げます。
「恋愛系抜〇ゲーと異なるのは、劣情上位の恋愛ではなく、恋愛上位の劣情という点。」
そういう抜〇ゲーもあるよ?‥‥って意見は今回は無視させて。
言葉遊びがしたいわけじゃないんですよ。
「これはチラリズムの話です!」
純愛イチャイチャの中にちらっと見えるエロが良いんです。
日常パートで甘い恋愛に差し込まれる無防備なエロス。
これがたまんないんですよ。
作中でちあきも言っていましたがラブコメの本質はお風呂です。
偶発的なラッキースケベ。
つまり本質の中に垣間見えるエロスですよ。
そういうことです。
あと個人的な話しですが、イチャラブゲーってプレイするタイミングがとても重要だと思っています。
というのは、頭空っぽにして楽しむタイミングって人によって違うからでしょうか。
自分の場合だとシナリオを主とした作品の合間にプレイするのが丁度良いと思ってます。
おそらく多数派ではないかと。
シナリオを主とした作品を続けてプレイすると、作品のテーマ性だったり、物語性だったりと脳はフル回転しますので、エロに劣情全てを傾けることが出来ない。
これはあくまで主観ですが、カジュアルにえっちシーンを楽しめないんです。
この場合もやっぱりカジュアルってのがポイントで、ヒロインの抱えた想いは作品によって非常に重い場合もあり、自分の劣情を最大化出来ない時があるような気がします。
まぁそもそもシナリオを主とする作品は、”エロに期待する”というより”エロも期待する”ってスタンスで楽しんでますので。
これが続くと疲弊するのでたまに息抜きが欲しくなります。ありますよね?
そのタイミングこそ真剣にイチャラブゲーを堪能出来るのではと思うわけです。
もちろんイチャラブが続くと甘さ過剰で別の意味で疲弊するので、用法容量をしっかり守って堪能することが楽しむコツのように思います。
オーバードーズは毒ですから。
さてさて、次の項目では先にも述べたチラリズムについて語ります。
★チラリズムを堪能せよ
そもそもチラリズムとは、裸体の露出のような直接的な性的アプローチではなく、 時間的もしくは空間的な制約の中で、偶発的に目に入る下着や素肌などが醸し出す淡い色気の方に興奮する性的趣向を指します。
では本作のチラリズムとは何なのか。
これはもう既に先の項目で触れましたね。
劣情上位の恋愛ではなく、恋愛上位の劣情という点。
純愛イチャイチャを主とした中に垣間見える濃いエロス。
これに尽きます。
チラリズム本来の意味とは異なりますが、ニュアンス程度とイメージして貰えれば分かりやすいかと。
じゃあつまりどゆこと?ってことをここでは語らせていただきます。
チラリズムの魅力とはモロ見えではなくチラ見えな点。抜〇ゲーのようにエロを主とし、エロを大々的に謳って実際にエロければ、息子はもちろん歓喜します。モロですから。
でもそんなの予定調和じゃないですか。
さて、改めて本作はイチャラブゲーです。
純愛イチャイチャを主としてヒロインに心奪われ骨抜きにされて、こんなにも可愛い子とのえっちシーンどうなるんだ‥‥?と期待が膨らむほうがより喜びも大きいわけです。
恋愛ファーストに垣間見えるエロス。
これぞ本作におけるチラリズムの真髄。
チラチラと垣間見えたエロスを追いかけたら、最終的にモロになる。
この変遷が素晴らしいのです。
個別ルートでは1エピソード毎にえっちシーン。
しかも合計で48ものシーン回想数。
シーン内容はカジュアルながらも、日常パートで見せた純愛イチャイチャ要素でヒロインに対する想いのようなものが加味される。
しかも絵も声優さんの演技も抜群に素晴らしい。
結果として充実度が高くなるわけです。つまりシコリティが高い。
補足すれば、エロ描写の魅力とはそれに至る情報密度にあると思っています。
でも、カジュアルに楽しむならば本作の情報開示の具合で十分です。
それ以上は求めません。
さて、本作の具体的なチラリズムにフォーカスしましょう。
無防備に胸を押し付けてきたり、女の武器を利用して誘惑したりも今までプレイしたイチャラブゲーの中では露骨なものでした。
美沙なんて特にそう。
本作は写メという爆弾テロによってチラリズムのエロをブッ込んできました。
おぉエロゲの神よ…あなたは良く分かっていらっしゃる…。
写メという自分だけが選ばれたものであるという所有欲を満たすエロ。
主人公だけが知っているヒロインの姿を画像データで所有する愉悦。
即ちこれは日常世界に潜むカジュアルかつ凶暴なエロス。ここは素直に拍手しましょう。
ただ唐突で整合性がない展開も確かにありました。
でもそんなこと、どーでもよくない?
おいおい、まじかよ。君、そんな写メ送ってくるって期待していいんだよね?って具合に受け取れれば万事オッケー。
ここにチンピクしなければ趣向が合わなかったで終わる話です。
各ヒロインが無防備に見せるものでも、狡猾な計算によって見せるものでも、どちらとしてもバランスが良かったんです。
要は純愛イチャラブを根幹にしながら、予想以上に抜〇ゲーに近い構成だったってことです。
頭で難しいこと考えずに、ただヒロインとの甘い恋愛をスキンシップ過多に楽しんで、身体を重ねる直接的なエロスに期待を膨らませる。
良く出来てますよ、ほんとに。
★ヒロインの簡潔な感想
【赤塚ハル】
圧倒的に顔が良い。
しかも脱いだら芸術だった。
無防備な姿で甘えられたらもう無理。
髪を下ろしたハルが可愛いすぎて、天然産のえろーすに勝利を確信。
“無自覚のろけ”と”こっそりイチャイチャ” どちらだったとしても天に召される。
良い人生だった。
【名取美沙】
コレナンテエロゲ?
若さ溢れる淫らなパッション。
“清楚系変態”とはよく言ったものだ。
持て余す性欲爆弾ではないか。
底なし変態性で求められたらそこで試合終了。
もはや勝ち目などない。 相対するなら覚悟すべし。
この女はヤバい。えっちすぎる。
【佐和ちあき】
少年と少女、やがて男と女へ。
ベビーフェイスに兼備されたワガママボディ。
むっつり劣情を隠し、狡猾に迫る幼馴染を想像して欲しい。
ムチムチだからムクムクしたである。
幼馴染は負けヒロインというギルティーを認めるわけにはいかない。
好きだ。
【桃内 楓】
最推しは楓でした。
年下ヒロインのツンとデレ。
これは愛しむべき宝です。
“あなただけ見せる姿”がたまらない。
よく分かっていらっしゃる。
オープンorクローズに最も光るものがあり、北大路ゆきボイスのハマり具合も抜群。
こういうのがいいんだよ。