いつものハーレム展開は既に様式美かと。
『様式美』という言葉があります。
「芸術作品や建築などの、様式に依存する美しさ。 様式のもつ美しさ。」
「ある時代・民族・流派などの芸術作品や建築物の表現形式にみられる特徴的・類型的な美。」
この様式美をエロゲーのような娯楽作品に当てはめれば、型にハマったワンパターンも脈々と積み重ねられれば優れたものになり、ユーザーに求められるものと解釈します。
つまりは黄金のワンパターンですよ。
Key作品ならば麻枝准さんの泣きのワンパターンがありますよね。
あざとくて、絶対泣くこと狙ってるでしょってやつ。
でもやっぱり、分かっていても泣けるんです。
そこには長い歴史の積み重ねがありますから。
さて、今回の二股野郎とパパ活姉妹。
完全なる十全さんシナリオの黄金のワンパターン。
十全さんのいつものやつです。
でもそれで良いんです。
分かってて買ってますから。
拗らせ恋愛からのハーレムを期待してますから。
主人公とヒロインが互いに拗らせ、ボタンのかけ違いのようにすれ違って、そしてある時互いに気づいて、恋愛駆け引きして、所有したいされたいとイチャイチャ。
最後は性奴隷ハーレム展開からのボテ孕エンド。
この一連の流れにある様式。
トメフレもハーレムゲームも他作品も大体これ。
美しいじゃないですか。
さて、本作の話を。
必要最低限な物語構成で、中身はいつも以上に拗らせてました。
十全さん作品にちょいちょい出てきていた金銭による恋人関係のようなものがクローズアップされています。
多分これは特殊な癖を狙ってるんでしょう。（知らんけど）
その答えがパパ活というムーブで、まぁ実際はただの幼馴染な恋愛なんですが、大袈裟に遠回りして恋愛関係に辿り着くまでが面白いんですよね。
えっちシーンもいつものやつです。
イチャイチャでちょっとオラつく主人公くんと、支配されたいヒロイン。
えっち度は過去作に比べ控えめですが、十全さん作品を初プレイされる方には驚きのえっちプレイかと。
好きな人は好きなんです。
はい。好きです。ありがとうございます。
今回も短いながらも十分に笑わせてもらいました。
十全さんシナリオは次回作も必ず買います。