HR紳士を自負する私だが、まさか『HR淑女』というものが存在するとは気づかなかった。これは目から鱗の大発見でありその属性の人間としては終始ニヤニヤしっぱなしだろう。だが、最後の最後で大失敗をしており非常に悔やまれる。
ヒロインが妊娠をするために、あの手この手で迫ってくるゲームは多くは無いが存在する。
しかし、妊娠迫りに特化しさらにヒロイン視点でのゲームは自分はこれが初めてだった。
相手は堅物の男性保険医で『セーフセックス』を提唱・実践している、言わば日本の敵・人類の敵であり、この強敵をどのようにして
陥落させていくかがこの作品の肝となる。
最初はSEXに慣れないヒロインが強引に迫りエッチはできるものの、いつの間にか避妊をされてしまい既成事実という目的は果たせない。
屋上のSEXも結局避妊をされてしまい、ヒロインとプレイヤーのイライラは募っていく。
そんな中転機が訪れる。 あれだけ防御が堅かった保険医が痴女教諭の罠に陥り、縛られ逆レイプされてしまう。
お約束の如く、それを見たヒロインは大激怒!
痴女に逆レイプされた保険医をさらに追い討ち逆レイプし、あまつさえ記念写真を撮って、ネットにばら撒かれたくなかったら言うことを聞けと脅迫する。
『来週から危険日週間なんで、1週間中出しすること! それで妊娠したら私の勝ちで責任取ってもらいます! 妊娠しなかったら私の負けで身を引きます!』
今、まさにここに『HR淑女』が爆誕した。
ただの妊娠おねだり女ではない。 週が明けて保険医が冷静さを取り戻し、避妊具を使えと手渡されたがそんなものはお構い無し。
むしろ、存在自体が邪魔でハサミで一刀両断ww あの得意げに避妊具をハサミで一刀両断する御姿はまさに『HR淑女』と呼ぶに相応しい。
紳士であるプレイヤーもこれには大満足。 いろんな作品(あれやそれ)の鬱憤が晴れ、溜飲が下る思いでした。
その他、キッチン若奥様プレイは実は孔明の罠で制服を汚されると学校行けなくなるから中に出してーとかアナル中出しダメ!絶対!とか
つぼにはまるプレイが多数。
このまま、普通にエンディングを迎えれば あの『子宮ファンタジー』という新分野を開拓したあねいもに並ぶ、低価格名作になったと思う。
なぜ、名作にならなかったのか。
そ れ は ヒ ロ イ ン が 妊 娠 し な い か ら だ 。
正直、ここまでやっておいて何故に妊娠しないのかが分からない。 思いっきり肩透かしを食らったわけであり、プレイヤーのテンションもガタ落ち。
最初は選択肢を間違えたかと、数回クリアしなおしてみても妊娠エンドは無かった。
最初の家庭状況と違って、エンディングでどたばたするのはそれはそれで面白い。だが、このような場合ならヒロインが妊娠していたほうが
よっぽどシチュエーション的に面白いと思うし、むしろそれが当然である。
過去の作品で『やれば出来る子』の良さを文字通り体現した作品を出したメーカーとは思えない失敗だろう。
まあ、気持ちを切り替えて僕だけの保健室に期待するしかないか。