客観点:37 主観点:32 たけまさライン初のFDは凹凸が激しかったです。
大好きなエロゲ原画家であるたけやまさみ氏が同じく大好きな川原誠氏と組んで出した前作「太陽のプロミア」。
シナリオはお世辞にも手放しでほめられるものではありませんでしたが、キャラクターの魅力が抜群によかったこともあり
FDである本作に手を出してみたのですが、蓋を開けてみると私が求めていたものは少量のみ。
ゲーム自体はよく練りこまれておりFDとしての完成度は高いのですが、私にはあまり合いませんでした。
オススメ部分と愚痴りたい部分の落差が大きく、久々に書き殴ってスッキリした気分で次回作を待ちたいな、ということで以下感想です。
PULLTOP時代からたけやまさみ氏を追いかけていますが、個人的にたけやまさみラインのゲームの魅力の本質は
キャラクター同士の掛け合いにあるように思っています。
バトルものだろうが学園ものだろうがファンタジーものだろうがそれは変わることなく
それぞれ違ったジャンルでのキャラクターの掛け合いは私の楽しみでした。
作中で息づくキャラクターたちの掛け合いはどれも秀逸であり、多少の欠点などものともしない魅力あるゲームになっていたように記憶しています。
所属するブランドが変わってもそれは変わらず、太陽のプロミアでもキャラクターの掛け合いは実に魅力的でした。
ただ、太陽のプロミアはバトルに比重が寄ったファンタジーものということでキャラの掛け合いよりバトルが多かったせいか
キャラ同士の掛け合いが少ないまま個別ルートに突入してしまい、ちょっと個人的に物足りない部分がありました。
そのため、バトルが一段落した後の夏を描く本作では、前作で足りなかった日常でのヒロイン同士の掛け合いと
いちゃラブ成分を補給できる! とめっちゃめちゃ期待してたんですが……日常が少なすぎでした。
本作はプロローグというか導入の後に好きなヒロインを選択し、そのヒロインのアフターシナリオに移行する形をとっていますが
それぞれ「個別ルートのカップル成立後における1つのイベント」にスポットライトを当てた感じのシナリオになっています。
なので、シナリオは短いながらも密度の濃いものになっており、いちゃラブ成分はバッチリなのですが
それすなわち、それぞれのシナリオでのイベント終了=選択したヒロインのアフターシナリオ終了ということであり
ぶっちゃけると最初から最後まで山場であり、他愛のない日常会話がほぼありません。
初々しいカップルっぷりを他のヒロインにからかわれたりとか…もっとあってもいいじゃんかよ!!
個人的に一番期待していた部分なので、このヒロイン同士の掛け合いの少なさは残念と言わざるを得ませんでした。
新ヒロイン2人は日常がある程度描かれているのでこの点はいくらかマシなのですが
出来が悪くないとはいえシナリオが短めなのでやはり個人的には絶対量が不足していたかな、と感じました。
ただ、文句らしい文句はそれだけです。
私の期待の比重がこの部分に偏っていたために評価は低めになっていますが、それ以外はよくできているのではないでしょうか。
誤字脱字等が散見されたので、贅沢を言えばもうちょっと校正と慣用句の正しい使い方に気を使ってほしいくらいですね。
いちゃラブ成分は素晴らしい出来で、えちぃシーンも一人頭の数は少ないですが尺とエロさは抜群です。
前作ヒロインのアフターシナリオにおいてはもう通常時からダダ甘で、いちゃラブ好きにはニヤニヤが止まりません。
前作で神官服えちぃがなかったキャラに本作でしっかり用意しているなど、スタッフのこだわりを感じられる部分もあり
前作と変わらず世界観に合ったBGMと合わせ、作中の雰囲気は◎で、看板に偽りなしと言えると思います。
たけまさライン初のFDということで、作品の方向性が定まってない感じが見受けられますがそれでも光るものがそこかしこにある本作。
多くの方がFDに求めるヒロインとのいちゃラブという点においては十分な出来であると思いますので
前作でヒロインにお気に入りがいる方はぜひともプレイしてみてはいかがでしょうか。
ただ、上述しましたが新ヒロインのシナリオは短めなので、それのみに期待している方は要注意かも。
※以下重大なネタバレ感想(とチラシの裏)です。プレイ前の方はプレイ後にご覧ください。※
前作のえちぃシーンにおけるフレアルージュの喘ぎが悲鳴に近く、正直あまり興奮できなかったんですが
本作ではちゃんとした喘ぎになってて安心しました。
…と思ったらエレガノとの3Pシーンではその悲鳴に近い喘ぎが健在で、しかもそれをエレガノに指摘されてることにびっくりしました。
あの悲鳴に近い喘ぎは前作から通してスタッフの故意犯だったのね。
テキストで見ると別に普通のセリフなのになぁ…興奮できないからあれは個人的にはやめてほしかったり。
エレガノとの3Pは必然性がよくわかりませんでした。
ifとして共通ルートから発展するならまだしも、フレアルージュルートから分岐するのは何かが違うような。
作品内では肯定されてますが、個人的には淑女としてアレはアウトなんじゃないかと思います…。
リノワールにレノ様状態でのえちぃがないのが残念すぎました。
前作からずっと期待してたんだけどなー。
エノセラが可愛すぎました。
完全なハッピーエンドではありませんでしたが、前作の立ち位置からして元からそれができるとは思っていなかったので
それを考えれば十分すぎるくらいの希望が持てるエンドでハッピーエンド主義者には嬉しい限りでした。
欲を言えばえちぃシーンでおっぱいの露出がほしかったのと、シナリオがもう少し長ければ…。
バラをくわえたプロミア様のドヤ顔がツボでめっちゃ笑わせてもらいました。
SD原画のいくたたかのんさん、いいお仕事です!
長文かつ駄文にここまでお付き合いくださった方、ありがとうございました。
プレイ前お気に入りキャラ:リノワール/エレガノ=フォン=クロイツェル/ニーナ=オータム/エノセラ=フォン=クロイツェル/コダマ
プレイ後お気に入りキャラ:リノワール/エレガノ=フォン=クロイツェル/フレアルージュ=リリエンソール/ニーナ=オータム/エノセラ=フォン=クロイツェル/コダマ