全編アニメという渾身の作品。複雑な人間関係の超大作?色々不満な点もあったが、数々の怒涛の展開でとても楽しむことができた。
シナリオ:8、テキスト:8、キャラ:9
人間関係が複雑に絡みまくり、予想の付かない展開ですごく先が気になって仕方が無かった。選択肢が多くゲーム性が高いが、無理にシナリオを繋げてるため、矛盾や違和感を感じることがしばしば。エンディングがかなり多く、さまざまな結末が見れたのは良かった(似たようなものが多かったが)。その中でも「鮮血の結末」にたどり着く可能性が高いゲームってのはどーかと・・・。評判通り「鮮血の結末」の言葉の壊れていく様にはマジ焦った。まーあんな事があればそうなるのも仕方ないのかもしれないが。事前情報が無かった「散る言葉」「我が子へ」「永遠に」はあまりにも強烈で衝撃。そんなエンドがある中での「刹那の思い」や「セックスフレンド」にどれだけ癒されたことか。「刹那の思い」にて刹那の母親を海外に行かしてあげるためにとった行動がなんともはや良かった。「ババロア」ラストに刹那の母宣言でも悩殺。刹那ばんざーい!「二人の恋人」もかなりのおきに。過程はありえないが、世界と言葉の中の良さが微笑ましかった。
女性の登場人物がかなり良く魅力的。世界の母や言葉の家族はかなりいい味出してる。言うまでも無く刹那に一番癒されましたが。メインヒロインの2人は魅力的だが攻略の仕方でかなり見方が変わってしまう。私は断然世界派でしたが。主人公は許せるレベルでしたが噂に負けないへたれっちでした。まぁプレイヤーの選択肢によって仕方ないと思うが、あの流されすぎな行動にはビックリ。
サウンド;10、グラフィック:9、演出:5、システム:2
メインディッシュとも呼べるアニメの質はシーンによってまちまちだがかなりレベル高いほうかと。何よりキャラクターの動作がある事で愛着が沸き、思想も伝わりやすかった。字幕を出ないのだが、その分表情や仕草にすごく集中することが出来、声優さんのお見事な演技力により大正解だったと思う。アニメの使いまわしや静止画のシーンは経費的に仕方ないとは思うのだが、無理やり使い回すのはどうかと。そのため台詞と口ぱくがあっていなく、違和感大解放。そして最悪なシステム。設定の自由度はほぼ無し。基本的にアニメという作品なのでスキップ機能には難しい点があるのかもしれないが、既読スキップほしかった。最後に、この作品歌が何曲あるんですか!ちょっと贅沢すぎでは!どの曲もレベル高。特に「あなたが…いない」「悲しみの向こうへ」が最高!「鮮血の結末」エンドの衝撃を受けた後の、いとうかなこさんの力強い歌声「悲しみの向こうへ」のコラボには参った。