ライターの狂気
2018年に生まれたエロゲ界のダークホース的な存在。タイトルとPVがあまりに馬鹿なので、どうせしょうもない抜きゲーだと思ってスルーしていたのだが、とてつもない反響を残していたのでプレイしてみた。
結論から言うとエロゲに革命をもたらした名作だと思う。私自身数百の作品をやってきているが(レビューを書いてるのは5〜60作品だけだが)、沙耶の唄、装甲悪鬼辺りに並ぶ圧倒的衝撃作品だと思う。
この作品の凄いところはバカゲーなのに、燃えゲーで、泣きゲーであるところだと思う。がっこうぐらしのようにPVで騙して実は...みたいな小細工は一切なく、正々堂々タイトルとPVから外れていないこの馬鹿設定で、これだけの感動と熱血さを作り出すのは狂気一歩手前にあると思う。
どのルートもよく出来ているのだが、面白さのベクトルはかなり異なるのも飽きさせないポイント。このゲーム見た目に反してボリュームがかなりあり、平均プレイ時間が14〜5時間の私がやっても30時間以上かかる。これだけ長いと大抵飽きて途中で挫折するのだが、この作品はルート毎に最早別作品レベルの落差があるので全く飽きない。正統派路線を行く七瀬、文及ルート、感動路線を走るヒナミルート、ネタ路線に走る岬ルートとベクトルが大きく異なるのにも関わらず、どれも純粋にに面白い。順番も基本的に七瀬→ヒナミ→岬→文及となっているので一番落差が激しかなるようになっていているのもgood
兎に角言葉で説明するのが難しい面白さなので、やってない人は是非ともプレイしてほしい。恐らくライターの狂気に魅入られると思う。