これほどエロゲにのめり込んだのは何時ぶりだろうか。
シナリオライターの名を見ると「範乃秋晴」の名。うーん、どこかで見たことがあるなあと思えば、今は無きメーカーの青春ロケット打ち上げゲー『あの晴れ渡る空より高く』のシナリオライターでした。『はれたか』においても、専門知識の多さに驚かされましたが、まさか量子力学や哲学にも精通しているとは・・・・・・いやはや、恐れ入りました。
私は(学部生ですが)量子力学を扱う学問に触れていますので、それはもう楽しく読ませて頂きました。多世界解釈やシュミレーション仮説、二重スリット実験はSFエロゲ(ラノベもそうか)の定番ですが、これほど緻密に書かれているものは始めてみました。タイムリープの説明とか、誰がついていけるんだってくらい複雑で、書くの大変だったろうなぁと勝手に想像してます。アペイリアが量子脳仮説を検証したらシュレディンガー方程式が出てくるところとか、個人的に凄い笑ったのですが、果たしてこの面白さ伝わる人がいるでしょうか・・・・・・?あと、デコヒーレンスという用語も出てきて、どれだけ下準備で勉強したんだ、と感心しました。流石にCaldeira-Leggett模型は出てきませんでしたが。
(余談 : 私の理解力が足りていないのかもしませんが、アペイリアが破壊される可能性が100%と-100%みたいなくだりがよくわかりませんでした。確率は波動関数の絶対値2乗のはずです。波動関数ψ1とψ2が干渉し、打ち消しあうことでψ12=0という解釈で良いのですかねぇ?それだと端から%で表しているのがよくわからん・・・・・・このあたり理解した人がいればご教授ください。)
それはさておき、美羽とましろめっちゃ可愛えな!やばいぜ。私のイニーツィオデッロスペッターコロのコストが足りなくなるくらいでした。
語りたいことは色々ありますが、まとまらないので以上で筆をおきます。本当に良い作品でした。シルキーズプラスさんと範乃秋晴さんに感謝感激雨あられです。