背徳感と緊張感に欠けるため、まったく興奮できない。
そもそも寝取りという行為に対してプレイヤーが求めるものを理解していないのではないだろうか?
ただでさえ兄嫁という身近なポジションにいる女性を嬲るのだから、そこには一種の背徳感と緊張感が存在しなければならない。
だが、このゲームの寝取りにはそれがない。
男女の間に打算があるだけだ。
寝取り男の側に兄嫁の身も心も凋落しようという野心も感じなければ、小百合の中に夫への罪悪感や快楽におぼれていく自分への戸惑いなどの葛藤も少ない。
当然、インモラルな気配は薄くなり、ただただゲームの進行に従って、素股、フェラチオ、アナル、その末に本番行為…という実に模範的な順を追った、予定調和のプレイが待っているのみ。
そもそも主人公である貢は『兄貴がいないときは僕の妻だ』などと豪語するわりに大した行為には及ばないので、小百合の痴態を期待するプレイヤー側は無聊を託つほかない。
キーパーソンかと思われた朱美の立ち位置も不明確だ。
私はシルキーズというブランドを高く評価はしているが…期待値が高かったためか、とにかく今回は残念な出来だったと落第点を出さざるを得ない。