面白かった。下ネタで始まる空想科学ファンタジー。導入から心を鷲掴みにしてくる。
昔、やる夫スレ界隈で
下着泥棒のやる夫が異性のパンツでオナニーすることにより
おぱんつの精霊と契約し、異能の力を得て戦うという
ひどい設定のお話があったんだけど、
あんなテイストの話をまた見られるとは思わなかった。
こういうバカ話を作れる人がいるのなら、エロゲもまだ捨てたもんじゃない。
前半は妙に科学知識に詳しいバカゲーだけど、
個別分岐してからは意外とシリアスな恋愛物語になってて、これはこれで面白い。
ただ個別ルートを経てプレイヤーとの絆が一番深まったのはシンカーという気もする。
ヒロインとの仲を深めながらも、シンカーの出番はまだかと心待ちにしてたことは否定できない。
ギャルゲ的にはましろルートが一番良かった。ましろ可愛い。小鳥居夕花は至高。
終盤は説明が長すぎていささかついてけなくなってしまったし、
主人公も精子を飛ばすばかりになっちゃってもう少し新たな性技を開発してほしかったという不満はあるけど、
そこに至るまでは笑い所も泣き所も楽しめて良かったと思う。
終わってみて一つ謎なんだけど、
けっきょく最初に三羽が精子をかけられたのは何だったんだろう。
本来は何もないところに精子を着弾させるはずが、
観測者によって三羽の顔で受け止める形に現実が歪められた、という流れだと理解したんだけど、
本当にこの解釈でいいんだろうか。
観測者的に三羽が顔射されるのはありなのか、それとも別の意志が介在した結果ああなったのか、いまいちわからない。