絵は良い。内容については、途中で力尽きてしまった印象。ソフィーナをおとす過程はもう少し丁寧に描くべきだった。
シナリオはほぼ一本道。
設定はそれなりにちゃんと作られている。
(こういうゲームでそんな設定凝ってもしょうがねえだろというレベルまで至ってないけど、ボロは出てないという意味で、それなり)
ただ根本的なことを考えて、そもそもこのゲームにおいてこの魔王とかの設定はなんのために用意されてるのかと考えると、
それは「勇者の娘を堕とすため」であると思うので、
他の娘たちはその着地点に至るための賑やかし程度であるとしても、
ソフィーナさえちゃんと描けてればまあまあ楽しめたと思う。
なのに、まさかチンコインした次のイベントで精神的に堕ちてるとは。
ソフィーナに至るまでをあんだけ長く引っ張ったのにそこ省略しゃアカンやろ。
ソフィーナの描写が物足りなかったので、なんか全体的に微妙な感じ。
ただ、絵は良いので、それなりに見られるものにはなっている。
●シナリオについて
最初の姉妹については、人間の感情を弄ぼうとしながら人間の感情を理解できない魔王のズレが出てて面白かったけど、その後は普通。
軽く弱みを握ってちんちんを入れてしばらくすれば従順になる。
後半で申し訳程度に選択肢が出てくるけど、シーン回収が面倒になるだけで意味はないと思う。
アドゥルス編とソフィーナ編を分けたのも何か意味あったのか。
ようやく長い前振りが終わってソフィーナのところに辿り着いたと思ったらそこで一旦終了して一からやり直しさせられても困るし、
ソフィーナ視点で見えるものが変わるということがあんまりない。
そもそもこういうふうに視点をわけるのは、主人公視点で描かれてたストーリーの裏側を見せるためにやるものであって
アドゥルス編で既に表=昼間の人格と裏=夜の人格という話をやってるからわざわざ分ける意味がないんじゃないかと。
絵は良いし話もそれなりに丁寧に作られてるので、
なんでこういう設定のゲームを作っているのかという根本的なことを考えれば
もう少し満足できるものになってたのではないかと思う。