CG以外は同人っぽいゲーム
購入前に公式で設定、ストーリー等を見て、普段は冴えない主人公が実はスーパーエージェント的なモノに惹かれて買ったら中身は期待外れだったという。
まず音楽。
戦闘シーンや盛り上がる場面で使われるメインの曲がスーパーファミコンの音源の様な安っぽい曲。
どんなに話が盛り上がってもあんな曲流されたら苦笑いしか出ない。
またゲーム中に流れる歌も男性ボーカルは珍しかったが、あんまりの曲の酷さと歌詞の安っぽさに、聞いてて恥ずかしくなって思わずヘッドフォンを外してしまった。
こんな鼻歌をレコーディングする費用があったならもっと別の所に使えたんじゃないだろうか……。
遺跡探索のゲーム部分についても、キャラクターや背景の作りは普通のSLGくらいの出来なのだけれど、
訓練、パラメーター、スキルのポイント割り振りがほぼ意味を為さず、適当に振っていてもまったく問題がなく、むしろ初期パラメーターでも最難関のステージを普通にクリア出来てしまう為、まったく意味がなくゲームバランス的にも微妙。
キャラを育てる意味もない為、作業的に遺跡を巡って謎解きをするだけだった。
無くても本当によかったと思う。
シナリオの方も高校生くらいがラノベに憧れて書いた様なトンデモないモノで、誤字脱字は多発、整合性も取れてなく、話も毎回飛び飛びになる事が多かった。
性格は至って冷静で、感情的になることはほとんど無いという設定の主人公が、事あるごとに感情的になるのにはもう笑うしかなかった。
博識である訳でもないし、何か単語が出てくる度に〝おっさん、何それ?〟と無知を晒すので、間違って別のゲームを買ったのかな、と何度も確認しそうになった。
本当に20ヶ国語を喋れる天才考古学少年なのかと。
格好いい設定を作っておいてまったく書ききれてない辺りがなんとも言えず……。
設定買いも程々に。
CGについては、立ち絵こそ少なかったけれど、最近のウケの良さそうな感じで塗りも丁重な部類に入ると思う。
自分はCGに関してはそれほど拘りがないので、どうでもよいのだけれど、他に褒める部分もなかったりする。
なにやら批判的で愚痴の様な事ばかりつらつらと書いてしまったけれど、こんな突っ込み所の多いゲームも久々だったので仕方ない。
10年以上前に出たゲームをワゴンで買った様な感覚だった。