プレイ後の余韻が長く残るゲームは直後のレビューだと高得点をつけたくなる。
そんなわけで95をつけた。後悔はしていない。
まずこのゲーム、長かった。
今回はそれ散ると違ってテキストのノリのエンジンがかかるのが遅かった分、章によって好き嫌いが分かれそうな感じです。
が、コンドル編に入ってからの統一された主人公の無敵感。
それまでのことごとく癖のあった主人公達が合体、真・主人公となって色んな旧ステージ(喫茶店、柳木原、学校)に挑むのは読んでいてワクワクした。
分裂人格からの視点、別の分裂人格からの視点、そして統一人格からの視点、一つのスポットを色んな主人公視点から楽しめるのがこのゲームの醍醐味なのでは。
それを終始ライターの王雀孫のテキストが面白可笑しく支えている。
よくあるエロゲーの物語パターンとして、起承転結にのっとったような
日常→鬱→解決→エンディングと言ったパターンでなく、あくまで日常テイストでハッピーに終わっていくエンディングでも面白いのはやはりテキストとキャラクターの賜物だと思う。
面白くてずっと読み続けていたいゲームだった。
少なくとも自分にとっては。
登場キャラクターが多いのでファンディスク等出る事があれば期待したい。