「お伽噺は、その中で生きている人間にとっては『本物』の人生の記録だ」
※個人の感想です。気分次第で消します。
点数は暫定。のんびり攻略中です。
一言感想は作中の黒筆のセリフです。
本作に限らず、脚本を手掛けるクリエイター達は、
登場人物を描写する際にはこのような意識と愛着を持って作品創りに臨んで欲しいと切に願います。
◇良い点
・本気度が感じられるOP
・御伽噺をベースとした独自の世界観(ふんわり気味)
→大人の視点&思考で昔懐かしい物語を追想しながら、新しい発見を楽しめる
=本来一文で流されるはずの物語、例えば隣人に殺された犬の話が、
花さかじいさんという人物を実際登場させたことで具体性を帯び、
シロに対する彼の愛情の深さと感情の起伏を、改めて私たち読者に想起させる。
そこで初めて我々の知る『花咲か爺』という民話は、
非常に残酷な側面を持つ物語だということに気づかされる……という意味。
・雰囲気に相応しい音響関連
・選択肢がゲームとして正しく機能している
→読者に考えさせ、結末の異なる物語が章ごとに構築されている
◇気になった点
・文章の癖が強い
→比喩に比喩を重ねた表現があり、特に最序盤は視覚情報から文脈を読み取りにくい
・主人公格の二人の魅力が希薄。(現状)
何となく、花さかじいさんの方が好きなんだわ……
→物語が御伽噺から「白姫と黒筆の物語」にシフトした時に、
一言感想のセリフを作中で体現できているかを踏まえて最終評価&思考開示をします。
次回更新未定