20 years old and you gotta let me know?
※個人の感想です。気分次第で消します。
さかき傘ver EVEシリーズ第2弾。
所々に文章力の怪しさはあるが、物語のスッキリ具合や登場人物の魅せ方は
前作『EVE rebirth terror』より良かったと思います。
今後もこのシリーズが続いてくれるとうれしいですね。
ミステリート続編の脚本もどうせならキミが書いてくれよw
(既存シリーズ以外の、独自路線での探偵作品も是非読んでみたいですね)
新作への配慮の為、極力大きなネタバレを避けながら、
またちょっとだけ内容に触れながら感想を残したいと思います。
【キャラクター・声】 10/10点
■キャラクター (5/5点)
『EVE rebirth terror』より登場人物の魅せ方が巧いです。
両主人公の動かし方は前作の反転構造で(私にはPVを見た時点で)透けていましたが、
暗躍サイドの人物たちは一癖も二癖もあって非常に良かったです。
眼鏡の彼は特に意外性が輝きました。
また、ちょい役香川の有能さを具体的に描くなど、EVE原案の菅野氏も触れなかった部分に
意欲的に挑戦した(結果、巧く嵌っていた)姿勢もすごく良かったです。
東海林君だけはちょっと物足りなかったかなw
■声 (5/5点)
前作に続いて、弥生役の行成とあさんの演技の安定感が抜群。
MVPはイヴァンカ役の小清水さん。
あと、渋い親父声優がいっぱいいて私はとっても幸せでした(笑)
【BGM・SE】 7/10点
全59曲(音楽資料より)
雰囲気を損なわない為なのか、曲数は多いですが過去作の流用が目立ちます。
もう少し独自色が欲しかったかな。(▲3)
【CG・背景】 10/10点
全87枚(差分&背景含まず)
めっちゃがんばっている!!
前作より安定感があります。
満点。
氷室さんのヨコチチえっち過ぎ(笑)
あ、お嬢さんの後半の髪型だけは違和感バリバリNo1!!w
【ストーリー・構成力】 34/45点
■ストーリー (19/25点)
主要人物以外の人物描写が巧くなったことで、
前作より「先の展開が読めない面白さ」を体現できていたと思います。
ただまあ、個人的にはあと一歩。
というのも、全員が『親子』というテーマに縛られ過ぎており、
はみ出し者がいない状況下が若干退屈に映ってしまった為です。
言い換えると、どの人物にも読者視点での同情票が入り、
本筋の根幹を揺るがす根っからの極悪人が居なかった点が、最後まで物足りなく感じました。(▲6)
■構成力 (15/20点)
前作と同じく、シリーズ恒例の愉快な選択肢が良かったです。
シリーズファンへの思いやりが強く、素直に好感が持てました。
文章については前作より多くの問題が散見していました。
例えば相槌の「か」が異常に多い点。
誤字と疑うほど不自然な場面で(人物に一貫性が無く)使われています。(▲2)
もう一点は「こう〈ゆ〉う」という書き方。
これは日本語として正しくありません。
登場人物の未熟さを表現するために会話文でわざと書いたにしても、
知的水準の低い誤った日本語を、文章で勝負をするADVで用いるのはやめて欲しいです。(萎えます▲3)
【ゲーム性】 4/10点
愉快な選択肢&テキストの分、加点。(+4)
最後のキーワードの答えが、正しい綴りではなく
ローマ字入力だったのは激おこぷんぷん丸でした!!
【システム関連】 5/5点
問題なし。
【+α】 10/10点
がんばったで賞。
【総合】 80/100点
クリエイター陣が心を込めて丁寧に作成した良作。
発売延期は内容的に現実のウクライナ情勢に配慮したためであり、作品自体の手抜き要素は皆無。
シリーズファンなら前作に引き続き「買い」です。
以下、ネタバレ中?(閲覧注意)
直前にプレイした作品と、偶然にも結構ネタが被ってしまったのは残念。
(デザイナーほにゃらら、映像カラノ……)
しかもあっちの方が完成度が高い〈ゲームとしては完全に上位互換〉という……。
でも、本作も十分面白い作品だったよ。
最後に、プレイ済の諸君は私の一言感想の意味が解ったかな?
イレイスがエリスを通じて私達に問いかけているんだよ?……ふふふ