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November13さんのランス10の長文感想

ユーザー
November13
ゲーム
ランス10
ブランド
ALICESOFT
得点
100
参照数
669

一言コメント

ゲーム分野の一つの到達点(極)

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

ゲームについての感想(約5万字程度)は2020.11.22事件以降書く気力がなくなったのでBGMについてだけ。
備忘録。

一度聞いただけでその格好良さに聞き惚れてしまうほど、特に戦闘BGMの完成度が突出している。
今までコンシューマー作品を含めて何百ものRPGをプレイ&クリアしてきたが、
その中でもぶっちぎりで好きな楽曲が多い。(プレイ済の作品で一番好き)
「Normal Battle」
本当好き。
「決戦」
頭おかしいぐらい好き。
「血の記憶」
一番好き。

当然サントラも購入しているが、ここまで狂ったほどリピートしたゲームサウンドは久しぶり。
単曲で良い(好きだ)と思った楽曲が含まれる作品は超☆膨大な数あるが、
一つの作品内でこれほど惹きこまれたBGMが多い作品は、
『FF5』と『エストポリス伝記 よみがえる伝説(GBC)』ぐらい。
(いや、もっといっぱいあるかも…笑)

ランス10最高でした^^
本当に楽しい時間をありがとう、ALICESOFTさん












































久しぶりに『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』をクリア(100点&3週目クリア)したので、
全く関係ないイース世界とランス世界との比較をしてみる。
(※イース8の多大なネタバレあり)

Q.:どちらの世界がより残酷なのか?
A.:イース世界(根拠:イースVIII のイース世界の全容より)
  大地神マイアに比べたら、ルドラサウムなんて遥かにマシな神様だと思うよ……

イース8が発売されるまでは、どう考えても汚いアドル……、
いや、ランスが闊歩するルドラサウム世界の方が、
等級神&魔王勇者システムの弊害で殺戮&凌辱が蔓延っていた為、過酷な世界だったと思う。
しかし……。
イース8で明らかになる真実、大地神マイアによって構築された
淘汰と進化を促す絶対ルール「ラクリモサ」。
言い換えれば、イース世界に生きる(進化の護り人以外の)全生命を、
善悪の区別なく一定の周期ごとに皆殺しにする回避不能の時限爆弾である。
更に、四つの滅びた種族から繋いだわずかな希望で
ラクリモサを止めたアドル達に待ち受けていたのは、「確定的な世界の消滅」である。
何故ならイース世界の全生命は、大地神マイアの夢の中の住人であり、
ラクリモサを止めると大地神マイアは完全に夢から覚め、全ての存在が大陸ごと対消滅するからである。
四面楚歌状態の状況を救ったのは、ダーナの自己犠牲と神の気まぐれによる世界修復によるもの。

娯楽で竜族を滅ぼすルドラサウムですらクルックーの提案に耳を傾ける寛容さがある一方、
大地神マイアはラクリモサで強制的に生命を淘汰し、滅ぼした世界で一番輝く魂をもつ人物
(=その世界で最後までラクリモサに抗った者)を不死の進化の護り人として隷属させ、
次代のラクリモサの見届け人にするなど一切の容赦無しである。

法王として苦難続きでも愛するランスと僅かな、そして確かな幸せがあったクルックーの人生と、
ラクリモサによって自分の愛する全ての人を奪われ、次の世代の滅びを救うため戦い続けた上に、
最後には存在まで消滅してしまうダーナの人生、どちらに救いがあったのかは一目瞭然である。
(しかもダーナは大地神マイアの眷属「進化の女神」として、
 これからも「ラクリモサ」を管理し続けるという地獄みたいな役割を担うことに……)

つづく……?