ErogameScape -エロゲー批評空間-

Nobalさんのク・リトル・リトル ~魔女の使役る、蟲神の触手~の長文感想

ユーザー
Nobal
ゲーム
ク・リトル・リトル ~魔女の使役る、蟲神の触手~
ブランド
BLACKCyc
得点
80
参照数
2475

一言コメント

バトル物にしてしまった弊害か

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

一つ一つの凌辱シーンの役割が軽く感じる。
ウルトラマンのカラータイマーというか、逆転と勝利の前のちょっとした
困難という程度の印象が強い(もちろん、すべてがそうであるわけではないが)。

またバトル物なので、登場人物は肉体的、精神的に(基本的には)強い。
故にそれらの困難を乗り越えた上で最終的にさくっと勝ってしまうので、これまでのブサイク作品に
あるような恐怖、狂気、理不尽さなどがあまり伝わってこない。
それらの要素が全く無いわけではないので、恐らく見せ方の問題が大きいと思う。



80点という点数はブサイク作品云々を抜きにした、作品単体での評価。
アオゾラでの違和感がヨゾラで少しずつ解消されていくのは面白かったし、
ボーカル曲も素晴らしい出来。この曲の為に本体の値段1000円アップとか
言われても喜んで払うぐらいに気に入ってる。
アオゾラでコテコテのヒーロー像を描いて、それをヨゾラでぶち壊すのかなーという期待は
見事に空振ったものの(カーター氏が正しかった)、気に入っているところは上記以外にも、
挙げるのも面倒なほどたくさんある。

だがブサイク作品としてみるならそこから-20点。それだけブサイクに対する期待は大きいし、
過去作をみてもそれが過度な期待とは思わない。ブサイクはもっとできる子。




規制に振り回されたのかなーとか思いつつも、不満に思った点は規制にはたぶん関係ない部分だと
思うので、次回作にはさらにいいものが出来ることを期待します。