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Niccolumさんのアマカノの長文感想

ユーザー
Niccolum
ゲーム
アマカノ
ブランド
あざらしそふと
得点
80
参照数
2922

一言コメント

もうペロペロしか思い出せない。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

■緒言
とある事情から雪国の田舎に越してきた主人公が、、そこで出会った3人の女の子と頑張ったり依存されたりペロペロされたりする話。


以下ポイント

○主人公が素敵
理由は下記

×立ち絵有りのキャラがヒロインしかいない
ちょっと寂しい。

△キャラクターはぼちぼち出てくるけど殆どチョイ役
立ち絵が無いからそんな頻繁に出張ってこられてもって感じだけど、
紗雪の妹とかもうちょっと絡み見たかった。
でもこれ『アマカノ』なんでメインは彼女との甘々生活と考えればしょうがない。

△『アマカノ』だったか?
・紗雪・・・甘々というよりも初々しい恋人同士が自分のやるべきことに向けて努力したり
      恋人(妻)という関係を確かめながら成長していく話に感じたのでそこまで甘かったかというと・・・。
      でもシナリオは一番好き。応援したくなる二人。ほどよく酸味の効いた甘さ。

・聖・・・・こちらは逆に行き過ぎてもはや依存レベル。まぁこれが主人公にも原因の一端があることで、
      終盤にはそれも解決して普通に甘々です。ただそれまでがちょっと個人的には重い。濃厚な甘さ。

・こはる・・文句なく甘々。誰がどう見ても甘々。糖分過剰摂取。ペロペロな甘さ。

甘さのレベルにバラつきはあったかなぁという印象。

○『モヤモヤ』システム(勝手に命名)
甘え度が高くなると告白できるようになるシステム。
告白してもいいし、逆に告白しないでいると相手から告白される。
告白可能になった段階から相手から告白してくる期間も通常通りマップ選択でイベントが起きる為、
その間のヒロインは主人公のことが好きなのにまだ友人止まりで何とかしたいという
非常にモヤモヤした気持ちがAnother viewで見れる。

○Another view
所謂彼女側の視点です。イベント起こる毎にほぼ必ず彼女がどう感じているのか見られ、
個別に入ってからもちょくちょく見れます。結構多発するので「こんな見せられても」と思う方も
いるかもしれないが、個人的には好き。モヤモヤシステムもこれがあるから素晴らしい演出になっていると思う。



■システムまわり
特に不満は無し。
ただ、イチャイチャするシーンが多くてプレイ後もあのシーンもう一回見たいとかあるので、
フローチャート機能みたいなの欲しい。

■主人公
共通で紗雪が孤立しているのを助けたり、相手の気持ちを察して動ける良主人公。
田舎に越してきた理由も叔父叔母を助ける為と、非常に思いきりがいいというか行動的。
恋人同士になってからも相手を大事にしたいと思って(それがちょっと不満と感じたヒロインもいますが)動けるし、
各ルートで所々カッコいいところを見せてくれる。

キャラ、シナリオ感想
■高社 紗雪
父親に認めてもらうまでの軽いイジメ(?)は気になるが、紗雪が何事にも一生懸命なのは見てて応援したくなるし、
恋人同士になって色々エロ方面に積極的になったり、だけど巫女としての責任もしっかりと持っていて、
主人公もそんな彼女をみて自分には何ができるか、と考えていく。
神社を継ぐ者としての責任と恋人同士として一歩ずつ成長していく甘々な生活がバランスよく飽きないシナリオだった。

■上林 聖
キャラクターは割と好みだったんですが、甘いを通り越して依存レベルになっているのがちょと重く感じた。
学校の食堂で「あーん」をするのは良いとしても、早朝に有志として学校前の雪かきに参加しておきながら、
周りが真面目に雪かきしてる中でベタベタするのはちょっと・・・と感じた。
「やべぇ、これいつか周りから非難されそうな気がするぞ」とずっと思ってました。
(とはいってもゲーム中で行き過ぎた甘々が非難されることはありませんが)

それでも主人公が居なくなるという不安にずっと駆られていた聖がそれから徐々に解放される流れは良かったし、
プレゼントのオルゴールが最後に使われたのはグッとくるものがあった。

今まで飄々としたお姉さん的な雰囲気の人が急に幼くなってベタベタ甘えてくるというのもツボです。


■星川 こはる
本ゲーム最大の甘々。
もう最初から最後まで激甘です。子犬みたいにペロペロ舐めてくるのとか日常茶飯事です。
膝の上に抱っこしたり、皆の前で抱きついたりと、こはるの言動全てが愛らしいです。

ぜひプレイして確かめてほしい。

ちなみにむすっとした顔も可愛い。
というかどんな表情も可愛い。

もう『アマテロ』待ったなし(意味不明)

■総活
『甘々な彼女』と言われるとキャラによって差がありましたが、正直こはるだけでもう十分なほどです。
他シナリオに関してはシリアス部分有り、甘々有りといった感じで、むしろ甘々のレベルが分散したのが良かったと感じました。

こはるに関しては胸を張って『アマカノ』に偽り無しと言い切れるので、こんな後輩にペロペロされてぇとか思ったら買いです。
でも紗雪はお互いに神社の跡取りとして努力する描写と、恋人(妻)として一歩ずつ成長していくようなメリハリが効いててダレないし、
聖はお姉さん的な先輩がベタベタ甘えてくるというギャップが萌えますし、個々に良いシナリオだったと思います。

甘え度
こはる>>>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>聖>紗雪

シナリオ
紗雪>>>聖>こはる

好きなキャラ(プレイ前)
紗雪>聖>こはる

好きなキャラ(プレイ後)
こはる>>>>紗雪>聖