羽海『だけ』が目当てだったら文句なしに勧められる。
■初めに
とある偶然から南の島へアルバイトに行くことになった主人公。バイト先には可愛い少女(女性)達がおり、主人公は彼女
達と一か月間一緒にバイトをしながら過ごしていくことになる。
まずはじめに、プレイ前に攻略キャラを見てこの女の子達とイチャラブするゲームだと思った人は、もう一度プレイす
るか否かを考え直した方が良いということ。基本的に糖度の高いイチャラブが用意されているのは羽海ルートのみで、そ
の他には多かれ少なかれ重い話が展開される。但し渚はそこまで重くない、かといってイチャラブ成分が豊富かと言われ
るとそうでもない。
○羽海とのイチャラブは何も考えず萌えられる
これはガチ。公式を見て彼女だけとイチャイチャできれば満足と思えるなら今すぐ買ってきていい。
むしろ南の島でイチャラブできると思っていたプレイヤーのラストリゾート(最後の希望)です。
△主人公がややダメ
まずかっこよくはない。主人公の言動、発言が気になるルート、気にならないルートがある。
特にあるルートでは胸糞悪い気持ちになった。
×『無駄に』重い背景を背負ったヒロイン
一体誰得なんだろうか。このゲームをプレイする人で重く苦しいシリアス展開を望んでいる人がどれだけいるのか。
基本的に羽海以外のシナリオでイチャラブはそこまで期待しない方が良い。
○Hシーンが非常にエロい
シナリオが重いキャラでもHシーンは濃いので、Hシーン目的でプレイするのは有りだと思う。
ヒロインが大体ソフトM、主人公がソフトSなので、傾向が合う方は好きなはず。
ちなみに自分は大好きです。
■主人公について
これがあまり良くない。親が離婚している等辛い人生を歩んでいるのは分かるが、
上から目線や、お前が言うなという発言が多いこと、に加え、
羽海の日報を盗み見たり、汐璃の描きかけの絵を『見ないでと言われたにもかかわらず』こっそり見る等しておきながら
「好きな人のことなら、なんだって知っておきたい。それが人情というものだろう」
という全く自分勝手な理由だったり、
恋人に対して事情を話してくれないか?と聞いておきながら、もし本当に嫌なら話してくれなくてもいい、
等と言い、話さなかった場合相手が罪悪感を抱くように誘導して自発的に話させるように仕向ける姑息な場面が多々ある。
その他まだまだマイナス要素が多すぎであり、特にさんごルートは酷かった。詳しくは彼女の項目で。
■幸崎 羽海
最初から最後までイチャイチャルート。もう羽海さえいれば他はどうでもいいとさえ思った。中盤までは変態です!とか突
っかかってくる事も多いが、最後まで終えて彼女の内面が分かるとそういう突っかかってくる様子も一々可愛く見えてくる。
一緒の部屋に住んでいるので毎朝の寝ぼけた可愛らしい発言が萌え。恋人になってからは二人で少しずつ成長していく様子
が見れ、重いシーンもないので何も考えずにイチャイチャを楽しめる。また、H後のピロートークも甘々に完備で非常に良
かった。ルートに入ってからも他ヒロインが空気化せずにきちんと絡んできてるし、非常に楽しめるルートである。
彼女はルート外でも度々登場し、主人公の心配をしたりギャグ要因として和ませてくれたりと素晴らしい活躍をします。
特に他のルートは暗いシナリオが多いので彼女がいるだけでだいぶ違いました。
あと、びっくりした時にでる
「ええええぇ!?」
のしゃべり方が凄く気に入ってます。
■狩生 渚
管理人のお姉さん。チョロイン。付き合う前はお姉さんキャラなんだけど、付き合い始めた途端甘えキャラになるタイプ。
それほど重い話もなく、かといってそれほどイチャラブがあったわけでもなく、普通のシナリオ。付き合う前後のギャップ
は良かったかも。
■牧 汐璃
個人的には羽海の次に好きなキャラ。でも残念ながらやっぱりイチャラブは多くない。それどころかシナリオ後半は割と
重い話になる。事故で親を亡くしているのだが、その事故が大型客船の座礁事故、そして船長が責任放棄して逃げ出した
ということで、今現在のタイムリーな話題なためハッとした。これあと一か月でも発売遅かったら変更されてただろうな。
■杵築 莉帆
見た目ほんわかしているのですが、やっぱりシナリオは重い。
付き合い始めから不穏な空気を感じ、お互いの歯車がかみ合っていない印象を受ける。例えば、付き合い始めた次の日から
羽海達の前でも空気も読まずイチャイチャし始め、夜になれば夜這いにきて一緒の部屋に羽海がいるのにHに及んだりする。
更には自分が主人公を腕を絡めていて、羽海が注意すると羽海も一緒に腕を組まないかと誘ったり、Hに羽海も混ぜればいい
とか言い出す。その後、実はお嬢様だと思っていた彼女が実は既に親の会社が破産しており、借金で無くした家を取り戻す
ためにお金を稼いでいるということが分かる。ここですでに気づくかもしれないが、バイトくらいで借金を返せるはずもな
いのに彼女が必死に、それこそ体調を崩しても構わずに仕事に執着している。この点で主人公と諍いが起き、これが解決さ
れないまま物語は終わってしまう。ちなみに、この間主人公は彼女と別れたという気持ちになっているが、彼女の方は実は
そうは思っておらず、事実諍いが起きてENDを迎えるまでにも普通にHをしています。正直一体もう自分が何を楽しんで読み
進めればよいのか分からなくなり、付き合いだしてから物語終了までモヤモヤが解消されずじまいでした。
まぁ物語終了時とエピローグでは幸せそうなんですけどね。なぜか。
完全に最後勢い任せになっており、とりあえず問題放り投げて幸せな感じにすれば終わらせていいとか考えてんじゃなかろうか。
■津久見 さんご
胸糞の悪くなったルート。
シナリオ終盤、余りの酷さにとうとうスキップを使ってしまった。
物語の核は学校でいじめにあっている小波を、南の島で癒して小波の意識を改善させていじめを解消させようと親友のさんご
が連れてきたというもの。しかしながらさんご、自分は小波に命令とかしていない、と言っておきながらことあるごとに小波
に対してそういう考えは良くないとか、自分が仕事をするから小波は休んでて、等自分の考えを押し付けてくる。小波自身は
そういったさんごの言動が自分を対等に見ていないように感じてずっと嫌だった。しかし結局ほぼ終盤までさんごは自分の
考えを押し付けること止めず、とうとうキレてしまった小波に絶交宣言をされるに至り、ようやく自分の過ちに気づく。
のだが、今度は自分は小波のためを思ってやっているのにどうして、と考えるようになる。この時点でさんごの考えがもはや
善意の押し付けで見ていられなかったのだが、さらに主人公まで加わってくる。なんと小波を呼び出し、さんごはお前のことを
思ってやっているのに絶交なんてやりすぎだろ、と精神攻撃。小波に、どうせ主人公はさんごの彼氏だからそんなことをいうん
でしょ、と言われて、
「例え俺が小波ちゃんと付き合っていたとしても、同じ言葉を言っていたと思うよ。」
と発言するも、その前日にさんごに
「だから、さんごが今までやってきたこと。
そしてこの島に来たことを、全部正しくして見せる。」
と発言しており、全く持って言葉に重みが感じられない。
また、この主人公、シナリオ途中で
「俺は、本気でさんごを助けたいんだ」
と言っているものの、シナリオ終盤に小波とサシで話すまで、基本的にはさんごに頑張れ、諦めるのか?等、特に解決策も
提示せず励ますのみで、そんなことを言われても空しく聞こえるだけ。
最後とうとうこの二人(さんご、主人公)の存在に耐えられずスキップ。
そもそも、このルートはいじめを扱っているのに関わらずなぜかいじめられている側の話しか出てこない。
学校が舞台じゃないから当然だが、これではいじめというものがいじめられる側に問題があると取られても
しょうがないのではないか。そしてまさに最終的に小波の意識改革だけでいじめが減ってきているとエピローグで語られる。
いじめを扱ったにしては激しく片手落ちな感が否めないし。もしいじめ問題を通したさんご、小波二人の友情を
描きたかったのならそもそもいじめを扱う必要無かったのではないかと思う。
また、このルートに入った途端小波が急に卑屈なキャラに変わったり、
さんご、小波以外のキャラが殆ど出てこなくなる等、他のシナリオとの乖離が酷い。
■結論
羽海だけが目当てなら即プレイ推奨。他のキャラのイチャイチャが見たい場合は非推奨。
エロは傾向が合えば使えると思う。
好きなキャラ
羽海>>>>汐璃>渚>莉帆>>>>>>>さんご
シナリオ
羽海>>>>汐璃=渚>>>>>>>>莉帆>>>>>>>>>>>>>>>>さんご
ふと気になったのですが、
主人公は親が離婚し、子供の押し付け合いをしていた。
羽海は夫婦間の仲が良すぎたせいで愛情を与えられなかった。
汐璃は事故で親を亡くして、自分の境遇を利用しようとする人間のせいで人間不信になった。
莉帆は会社が破産したせいで家族に笑みが無くなってしまった。
さんごは親友がいじめを受けており、助けようとしたその親友に絶交宣言される。
このライターさんは家族、人間関係に対して何かコンプレックスでも持っているんだろうか。