FDまで楽しめたのなら手放しで文句なく100%勧められる作品。ヒロインたちの絆に胸が熱くなる。自分もセブンの一員になりたい。
■緒言
PS2新ヒロインがどうしても気になってプレイしてみました。もちろんFDまですべてプレイ済みです。
結論から言うとやって良かった。新ヒロイン以外未プレイですが、それでもやる価値があると思います。
新ヒロインの二人はセブンというわけではないのですが、そこにはヒロインごとにうまく主人公を協力
させられるようになっていました。
今更だけどプレハブ暮らしで夜はみんな普通にパジャマなんだね。この格好で偶に学園とかうろついて
いるのってちょっとムラッとくるエロさを感じるね。非日常感が。
以下要点など
○スズノネセブンの皆が協力
新ヒロインのトアシナリオでは、言ってしまうと彼女の問題がセブンの協力不可欠なものとなっていますので、
トアのシナリオといえどセブン皆が頻繁に絡んできます。PC版攻略キャラでここまで個別ルートでセブンのみんな
が絡んでくるのは見なかった・・・と思いますので凄く熱い話でした。シナリオ自体が熱いというわけではないの
ですが、セブン一丸となっているところに胸が熱くなりました。
○やっぱり皆良い奴です
これは言うまでも無いですね。
○主人公が行動派
これも、FDまでやってきた方には愚問ですね。
○PC版で語られなかった設定の補完
PC版では皆スズノネ関係者ということでスズノネの外の世界についてはそれほど多く語られなかったのですが、
今回の新ヒロインはスズノネの外部から来たキャラですので、世界の魔法社会がどうなっているのか、体系の違い
など脳内のスズノネワールドを広げられました。また、真夜は要、師子のスズノネ学園時代の同級生なので、
要先生の新しい一面が見れます。
■主人公
詳しくはスズノネセブンの長文感想にて。相変わらず良い主人公です。
■トア(8.5h, トア、真夜共通+個別)
一生懸命でまっすぐ、夢に向かってひたむきに頑張っている女の子。見ているとこちらも「頑張れ！」と応援したくなる。
感謝の気持ちなど、思ったことをハッキリというキャラだったというか、付き合っていない状態でも
好き好きオーラというか、好きですと遠まわしで言っているような発言を良くしているのが微笑ましい。
気になったのは話し方。
～しただけよ。うん。それだけそれだけ。
(幸村の発明について聞きたいけど)それなら我慢していようかな、うん、我慢する。
(買い物に)付き合ってくれてありがと。……ありがと。
幸村ならきっと大丈夫よ。そうよ。大丈夫。
などのように、同じ単語を繰り返す話し方(クセ？)があった。真夜でも少しあったのでライターさんのクセなのかな。
ただ普通に可愛かったです。
シナリオは諸言でも述べたようにセブン皆が絡み、最後は一丸となって問題を解決するシナリオ。
トアの性格が、まっすぐで頑張れと応援したくなるような女の子。
one for all, all for one
という言葉のようにトアがセブン皆のために、セブンがトアのためにという絆を強く感じられるお話でした。
ちなみに、共通では微笑ましいキャラの彼女も個別シナリオではバカップルぶりを見せつけます。
■生野真夜(7h)
ヒロイン中では珍しい大人な女性。ただし恋愛に対して免疫がないので、付き合いだすと途端に大胆になることも。
大人な女性が偶に見せるスキのある仕草ってドキッとしますよね。
シナリオは、研究者である彼女の抱える新魔法でぶち当たっている問題の解決。
それが歴史に残るほどの新魔法なので、必然的にその難易度も今迄にないレベルに。
大人の皆や学園長にまで協力してもらい新魔法を完成させる。主人公の活躍がかなり目立ったシナリオ。
逆にトアのシナリオは、二人のイチャラブとセブンとの絆のお話。
なんか最初の方はセリフの発音に違和感(「スズノネ」の滑舌があまり良くなかったような)を感じていたのですが、
最後の方はセリフ一つ一つに熱を感じて心に響くような印象を受けました。
トアの方は、話し方に愛らしさ、微笑ましさを感じました。
ところで、シナリオ途中で明らかに事後を匂わすような描写があったんですけど、
直接描写じゃなくてそういう表現はいいってことなのかね。
■総論
PC版、FDまでやってスズノネの仲間との空気が好きならば絶対にプレイして損はない。
新ヒロインのみクリアでしたが、それだけでもプレイする価値はあります。
PC版、FDまで楽しんでプレイできたなら、文句なく勧められる作品。