キャラ同士の掛け合いが最高!
■緒言
七夕、バレンタイン、クリスマス、ハロウィンなどの行事を年中やっている島。そこは何らかの事情で外の世界(七夕などの行事をやらなくなった世界)から逃げてきた人間がたどりつく場所。そこに、兄妹で愛し合ってしまうという絶対の禁忌による苦悩から逃げてきた主人公が、島で仲間たちと過ごすうちに自身や仲間の問題に向き合っていくという話。設定がかなり奇抜ですが、その設定を生かしたシナリオかというとそういう感じではなくむしろ消化不良の設定があるくらいです。なんでコミセ?とか朱鷺って結局何者?とかそもそもなんでこの島ができたの?とかまぁ多々。それよりもこのゲームはキャラ同士の掛け合いがライターの本気だと思ってます。いや、かなり爆笑させてもらいましたから。
■主人公
最初は顔色窺いやなよなよした感じの演技をしてましたが、その演技をやめてからは割と好印象の主人公だったと思います。
■エリセル・ハロウズ
もうヤヴァイです。可愛さが爆発してます。バカップル万歳です。それ以外は特に何も書くことがないってくらい破壊力抜群でした。シナリオは・・・あれ、覚えてないな。あまりにもエリセルが可愛かったのでシナリオが頭から飛んでました。
■愛乃縁 結
デビル結と萌えッ娘結でのギャップに爆笑。主人公との掛け合いは本当に面白かった。
■天枷 伊織
プレイ前は結構期待していたのですが・・・悪い意味で裏切られました。いやまぁ何と言いますか、確かにハッピーエンドだねって感じですが、プレイヤー側はオイなんか納得いかねぇぞみたいな。
■星央 遙
他のルートが主人公の問題解決に対する間接的なルートだとすれば、このルートは近親相姦に直接向き合ったルート。近年に見られる近親でも実は義理とか、なんだかんだでそんなに悩まないし周りもちょっと注意するくらいで祝福するみたいな感じではなく、主人公と遙が自分たちの犯している罪に只管苦悩し、それでも愛し合っていることは間違いではなく、結局島から出るという選択を最後にとります。エピローグで結局仲間たちと再開してエンドとなりますが、これほど近親相姦でその当事者達の苦悩を真摯に扱ったゲームというのもそれほどないのではないでしょうか。
■三重野 綾莉
サンタクロースに関する話なんだけど、綾莉がそこまで突出したキャラではないのでストーリーもまぁ破綻もなく面白かったのにそこまで印象に残らなかった。
■結論
シナリオにはそれほど期待せず、エリセルとのバカップルぶりや、キャラ同士の掛け合い、主人公と結の爆笑漫才なんかを楽しみにしているなら期待通りだと思います。ただ伊織目当てで購入するのは危険です。購入する際は燈瑚とセットにてお買い上げください。