グロゲーの皮を被った純愛ゲー
決して万人受けするエロゲでは無いものの彰護とキャロルの死の概念すらも越えた絆の強さが描かれた素晴らしい作品だと思います。また悪役もしっかりキャラが立っていて総じて魅力的でした。伏線を撒くタイミングが上手く凄惨なシーンも多数あるもののどんどん進めてしまうほど熱中しました。
他に良かった点を挙げると伏線回収が出来ていたこと。安易なハッピーエンドにせず少し切なさが残るものの納得出来る締め方だったこと。(キャロルは生き残るが彰護は死ぬ)声優さんの演技が男女共に上手くキャラに適していたこと。OP.ED.BGM全てが高水準であったこと。これらにより非常に満足出来ました。
反対に良くなかった点はやや突飛に感じるところがある。(宗教の件。26という数字からアルファベットの総数が浮かんでもしや?とは予測しましたがそれでも急に感じました。ヴァレンティノス登場時も。)イザベル、カーラ、エドナのシーンが少なく特にカーラは戦闘も無く印象が薄く感じました。魔女達の不死性は伝わるが強さが感じにくい(妖蛆に捕まるとあっさり堕ちてしまう)事が残念でした。パッケージ画のように妖蛆ともガチガチにやり合うのかと思っていました。あとは無名の魔女のオッドアイについて特に説明が無かったのも残念でした。やたらと目を潰すシーンが多いので過去にも無名の魔女が目を潰されオッドアイは移植した目では?と思っていました。雰囲気にマッチしたものがたくさんあったにも関わらず歌のみでBGM鑑賞が出来ないのも勿体無く感じました。
エロシーンに関してはグロ、虫や触手等が好きでとにかく蹂躙するのが好きだ!という方は実用出来るかと思います。僕は彰護とキャロルの通常シーンで良いなぁと思ったくらいです←
良くなかった点も多数書きましたがそれでもやって良かったという満足感を得られる出来の良い作品です!