ほんのりまったり、心が温かくなれる作品です。
魔法が出てくる事によるご都合展開と、主人公の性格が極端に苦手な人以外には
ほのぼの出来る作品として是非お勧めしたいです。以下、所感をば。
シナリオに関しては、文字通りご都合展開が存在します。ついでに主人公がちょっと
変に意固地な所があるため、「んん？」と思う所が多少目に付くかもしれません。
あの感情は自分の職に矜持を持つ人は共感出来るかも（子供っぽいですけど（笑）
ただ、それらを除けばしっかりほのぼの出来ますし、ぐっと来る気持ちも味わえます。
強調されては居ませんが、主人公もちゃんと成長している感じもあって良かったですね。
絵に関してはご存知の方には言うまでも無く、今まで通り素晴らしいとだけ。
初見の方に関しても、全体的にサンプル通りの柔らかいものばかりなので、
手放しでお勧め出来ます。シナリオを助ける様に表情が動くので、加点効果抜群です。
そして私は特に音楽をお勧めしたい作品です。樋口氏は既知として当然ですが、個人的には
BURTON氏を大きく支持したい所です。今後も是非このチームに関わって頂きたい。
お勧め曲は「全曲」です。正直本作品の中でしか聴けないのは勿体ない曲ばかり。
WHITELIPSの綺麗な歌声も相変わらず健在で、Little Riddleの歌い出しは背中がぞくぞくします…
お勧めBGMは「春には澄んだ風を」「戦闘区域」「かもめ亭へようこそ！」
「ピクニック日和」「約束」「月明かりの下で」でしょうか。兎に角聴いて欲しいです。
各キャラの声はマッチしてました。当方はあまり声優さんを詳しく調べない主義なので、
あくまで本作での評価のみという事で。全く違和感無く聞かせて頂きました。
（…数名、性格上の問題か似通った声ではありましたが現実でも良くあります（笑）
総評としては、減点式に厳しくして90点です。正直100点でも問題は無いかなと思います。
ただ冒頭の通り、序盤の主人公の性格が実は個人的にかなり微妙だったので酷評としました。
とはいえ「これお勧め？」と聞かれれば「はい！」と即答出来る物語です。
ハートフル系をお探しで気になった方は是非。