待ち望んでいた甲斐がありました。ええ、本当に。
延期とバグに悩まされ難産となりはしましたが、無事だったので何よりです。
そりゃそうですよね、そうで無ければ物語としても困るというものです…!
【シナリオ】
半年かそれ以上、PCゲームをやっていませんでしたが…珍しい形式のストーリーでした。
特にファンディスクでこういうスタイルは今まで無かった様な気がします。
本編で他の娘のシナリオもプレイされた方は、「あの人」の陰がピンと来るかもです。
肝心の内容については、想像する所はままありますが疑問だった点を上手く表現していたと思います。
過去について、現在について、雛について。そして、これからについて。
上手く散在させることで、やはりこれも客観的に理解する事が出来ました。この伝え方は凄く素敵ですね。
経過中の内容で特に良かったのは父親との会話でしょうか。このやりとりは印象深いのでは。
ああいう結論を出したのは、やはり罪悪感があったからなんでしょうか。
「だろうな」という返しが、不可抗力を良く表した言葉だったと考えます。
他も含め、想像に難くない関連性を持たせた会話が印象的で、理解に易い「出口探し」をしていたと思います。
この点を非常に気にしていた事もあり、ほぼ満点を付けさせて貰いました。
…唯一の減点は個人的なもので、「……好きだよ、たぶん」の先。
暗転中に引き返したので予想ですけど、あれは不要だったかなあと…雛の秘密もあるんでしょうけどね。
【音楽/Vo/絵】
こちらは本編に引き続きですので割愛します。
ちょっと残念なのは、黒岩さんが見えなかった事ですかねえ…
【総評】
大分時間が経ってからのファンディスクとなりましたが、雛が好きならお勧めです。
時系列としては本編→ファンディスク→本編のエピローグ→ファンディスクのエピローグ、でしょうか。
…お礼とお詫びをするならもうちょっと後にした方が良かったんじゃないかなあ、なんて思ったりしましたがw
本編を全ルートされていた方ならば、もっと思うところが多いのかもしれません。
そういう意味では私以上に楽しめるかもしれませんので、思い出して何となく気になったら、是非。
ちゃんと出ましたね、FD。個人的には期待した甲斐が本当に有りました!
さて、また雛についてネタバレをさせて頂きたく…
【雛について】
とりあえず最後の笑顔が見れた時点で、色々話を飛ばしちゃった感も気にならなくなりましたね!
時期的にどうなんでしょうね、真が卒業してからだったんでしょうか。
まあ計算すれば絶対父親には笑われるでしょうが、そこは2人で笑い返したと思う事にします。
人脈もありそうですから、真なら立派に大黒柱となれる事でしょう。
…2人については幼少期の思い出としてああいう事があった場合、当然依存する事になる訳ですが…
ちょっとびっくりなのは、真が引っ越しした理由ですね。まあでも、そりゃ綺麗な瞳、銀髪ですものね。
そして雛はそれを妬ましく思う環境に独り置かれれば、虐めも相まりそうなったと。
…真じゃありませんが、自身を汚いと思うまでの虐めというのは気分が悪いものです。
ただ、それらを乗り越えてあの笑顔に辿り着いたのでしょうから、やはり後は蛇足でしょうか。
新年早々にこんな幸せなお話に出会えて、良かったです。ええ、本当に。