良い意味で抜きゲ―っぽくないゲーム
まず始めに、このゲームは抜きゲ―です。でもあまり抜きゲ―っぽくないです。
その要因はシナリオ全体の構成だと思う。
淫魔に憑りつかれ、それを解決する唯一の手段として知り合って間もない人間とえっちすることを強いられているため、一部を除いたヒロインと主人公のどちらもえっちに積極的ではないです。
そのため、日常パートでは言い訳がましく仕方なくやっている感をアピールしてきたり、そもそもえっちすること自体に嫌悪を示してきたりするため、抜きゲーをプレイするつもりでいると日常パートがうっとおしく感じると思います。
逆に言うと、ルートを進めていくうえでの心境の変化はもちろんあるが、基本的にヒロインと主人公のスタンスがブレないということなので、シナリオの作りとしては芯が一本通っていてしっかりしている印象を持ちました。
とはいえシーン数やハーレムルートが用意されているなど、しっかり抜きゲ―するところは抜きゲ―しているのも好感が持てます。
なので、今まで抜きゲ―をプレイしてこなかったけどなんかやってみたいって人や、そもそもエロゲ自体やったことなくてどういう感じのゲームが好みなのかを知りたい人向けのゲームかな、と思います。
まぁ、キャラゲー抜きゲ―はそもそもキャラが好みに合うか、絵柄が好みに合うかで向き不向きが大きく左右されるものだと思うので、この点数にしておきます。