白河ことりは凄いヒロイン。
12人のヒロイン(攻略か微妙なのもいれると13人)を攻略できるサーカスの大作ゲーム。
中高生を中心に一大ブームを巻き起こし、スマホという便利媒体が登場した今でもd.c4で勝負するなどメーカーが絶対の自信を寄せるシリーズ
個性も書き分けられてるため12人もいれば誰か1人くらい気になるキャラは出るだろうと言うところが幅広い層に受けた要因なのかと思う。
だがこれは一方で諸刃の剣だ。そもそも12人分のシナリオを満遍なく仕上げるというのは普通に考えたら相当に厳しい。
可愛い女の子が沢山出てくるアリスソフトですらことメインに限っては五人程度が限界だ。エルフの同級生にしたってそうだろう。
同時期のゲームに同じヒロイン数で戯画のカラフルキッスや電撃マガジンのシスター・プリンセス等があるが後者は大きな人気を博し衝撃を与えたものの読者参加型企画という特殊なもので前者は数の水増しで微妙という評価が多い。
音夢やさくらと比べたらそりゃ他のヒロインはボリュームが落ちるだろうがそれを度外視したらどのルートも普通のギャルゲーレベルにまとまっている。これは実は相当凄いことだ。ちなみにこの時期しのぎを削ったshuffleはリメイクヒロインをいれて7人である。
シナリオの方はギャルゲでよくある途中までイチャイチャで途中からシリアスだがシナリオとして上手く消化できてたと思う。
逆境を乗り越えて更に結び付きが強くなるというよくある王道パターンが上手くはまっている。まあ美春ルートのように特殊なものもあるがあれはあれで悪くなかったと思う。
雰囲気作りが上手くファンタジーも絡めながら面白い物語に仕上げていた。
また歌やbgmも秀逸だ。歌なら第2ボタンの誓い、small cherryなどがあり、bgmでは月城アリスの専用テーマが良かった
悪友の杉並などヒロイン以外のキャラも良好で若年層に人気が出るのも納得のでき。
総合的に完成度が高いが自分のお気に入りはやはり白河ことり。
電撃G'sマガジンの人気投票では一位の座をしばらく守り続け数々のファンディスクでメインとして据えられたサーカスの誇る一大ヒロインで自分も当時はドはまりしたものだ。
ミスコンの告白シーンには多くのことりファンが悶えたことだろう。
ゲーム総合では85~90点くらいだがことりががいる故に更に高い点数となった。
この時期のギャルゲのヒロインは素晴らしいキャラが多い。