カルタグラ含めた4部作の集大成。シリーズ追うごとにキャラもシナリオも規模が大きくなって流石に最後まとめきれなかったのか消化不良な点もあったものの、これだけの世界観を作り上げてtrueルートを綺麗に完結させたことは賞賛に値する。1つ言うなら、今回は断トツでグロ描写が凄まじいのでこのレベルのものを出すならフィルター機能は実装すべきだと思う。今回は前半はネタバレなし、後半はネタバレ前回で感想を書こうと思う。
前半部(ネタバレなし)
天ノ少女総括
・間宮心像の遺作、天罰を巡る連続殺人事件がテーマであるが過去作同様、1つのテーマで終わらず他の事件も絡めながら徐々に謎が解けていくスタイルは今回も健在で先が気になるストーリーは良かった。
・シナリオはキチンと完結まで導けていたが規模が大きくなりすぎて描写が浅いまま終わってしまったキャラがいるので消化不良な部分はある。しかしtrueルートは長年ユーザーが望んでいた結末を最高の形で描けていたと思う。
・グロ描写が今までの比じゃないので苦手だとこの時点ですでにきつい。
・相変わらずCGの美麗さは目を見張るモノがある。しかし、絵のタッチが前作と大きく変わっているため好みが分かれるかな。自分も最初は違和感があったがやってるうちに慣れてきた。しかしながら理人に関してはかなり見た目が変わったな~と思う。
・システムに関しては一通り揃っているがオート進行の部分がやたら多いのでもう少し自分のペースでプレイさせて欲しい。
・エロシーンがほぼない。今までやったエロゲーでは断トツで少ない上に描写が薄い。そもそもモザイク処理を施しているシーンがないため青年漫画程度の描写しかない。シナリオ重視のゲームなのでこの点は気にならなかった。むしろ長いエロゲーの歴史でもここまで描写のないゲームはそうないと思う。非常に貴重。
・分岐点がシビアでフルコンプは非常に難しい。
・相変わらず推理パートの理論構築に無理がある場面が多い。あてずっぽうというか推測に近い部分が多かったり、証拠品とそこから導かれる結論に相関関係が見いだせないものもある。もう少し流れを自然にした方が理解しやすいかなと。
・今回も登場人物は狂った人が多い。パラノイアを抱えた人たちの末路も見所の1つだったと思う。新キャラもそうだし旧キャラも実は潜在的にヤバイ奴だったということが今回判明したり・・・
色々あったけどシリーズプレイしてきた人ならやらないと言う選択肢はないと思う。
それくらい完結作としてふさわしい終わり方だった。
後半部(ネタバレあり)
カルタグラから15年、一連のシリーズを締め括った良き最終作だった。
自分は一年足らずで一気にプレイしたけどそれでも達成感が凄いから2005年から追い続けてきた人にとって感慨は一入だろう。
・シナリオについて
導入は前作、虚ノ少女のラストで白骨死体となって発見された冬子の葬儀が執り行われ、玲人は抜け殻となりつつも冬子の娘だけは見つけなければならないと言う最後の希望を胸に動き出す。しかし、そんな折にまたもや新たな猟奇殺人事件が発生して・・・と言う流れ。相変わらず猟奇的な殺人事件が続く東京はコナン君もビックリの無法地帯になりつつあると思うがそこはまあ作風なので突っ込むだけ野暮と言うことで。
第一部 天罰殺人事件
第一の被害者は前園静という事自体がミスリードでこれは完全にやられたなーと。
確かに公式サイト見るに前園って凄い重要な役割っぽいし序盤で死ぬとかあり得るのか?
砂月の時と同じパターンか?と最初は思ったけど歯形まで一致してるとなれば今回はそうなのかと納得せざるを得なかった。いくら双子でも虫歯の位置なんかも丸々一致なんてあり得ないだろうし。まさか保険証借りて行ってたという単純なオチだとは思わず。
そして前園静が死体を加工した動機。元々は妹を晒し者にしないために、という建前でやったはずだがやはりパラノイアにとらわれてしまい連続殺人に発展するのがイノグレらしい展開だった。
第二部 六識脱走
やはりこいつが黙っているわけがなかった。
しかしあの八木沼までも手中に納めてしまうとは本当に恐ろしい奴だなと。
一周目だと完全に六識にしてやられたまま終わるので凄いモヤモヤした。
第三部 天罰殺人事件再び
この章はとにかく痛ましい。
何せ犠牲になるのが良いとこ12才程度かそれ以下の少女達である。
しかも徹底的に痛め付けられ殺されて、地下で放置され、最後には腐乱臭が酷いからと外に放り出される。
この章だけでシリーズ屈指の痛ましさがあった。いくらエロがなくてもこんなシーンがあるゲームは立派な18禁ゲーだろう。
犯人である愛美の純粋な悪意と言うのはある意味大人達のパラノイアよりも余程怖いものである。
何せ自覚がないのだから。
第四部 六識との因縁に決着。そして娘は・・・
六識との最後の対決の場面。
グランドルート選択肢では玲人が銃を抜き出すシーンが最高にかっこ良かった。
Trueルートの選択肢では八木沼の執念に脱帽。もはや理人、玲人に続く第三の主人公と言っても過言ではなく実際にこの三人が並ぶCGが対決直前に映し出されることからも存在感の大きさを改めて感じた。何だかんだでこの三人は良いコンビだった。そういう関係性を作り上げたのもこのシリーズの凄いところだと言える。ブランド方針として百合描写を好んでいるようだが、このシリーズに関してはエロゲーながら男キャラたちも大活躍であり、登場人物達の圧倒的な個性も長年支持された要因だろう。
その後、長年の因縁を断ち切った玲人と色羽が手を繋いで帰還するシーンは、色羽にも新しい家族がいる以上これから一緒に過ごすことは叶わないが、それでも確かな親子の絆を感じさせるモノであった。これを見てようやく玲人は救われたんだなと思うと感慨深い気持ちがこみ上げてきた。
エピローグ
「探して欲しいんだ。私を。本当の。ね」
7年後の色羽から発せられたこの台詞は殻ノ少女からプレイし続けてきた人には最早語る必要はないだろう。
冬子はいなくなってしまったが彼女が最後の力を振り絞ってこの世に残したものは、確かに存在している。
冬子に生き写しの彼女を見たとき玲人は涙した。
「そして、星は巡る」まさにキャッチコピーに相応しいエピローグで15年の集大成を締め括ったと思う。
メインのシナリオは満足。
・推理について
今回も今までと同じ仕様だが相変わらず推理が強引なのが引っ掛かる。
例えば6年後の事件で地下に遺体を放置してたが何故か外に出した。
これが何故か解き明かす手がかりはないか?
という場面で選択肢を選べと言われたら普通は腐乱した死体等が候補に上がると思う(地下に生きている少女がいるなら腐乱臭はたまらないだろうから外に出したのでは?という推論)
しかしこれらでは突破できない。
他によさげな選択肢がなく仕方なくあてずっぽうでいったら正解がまさかのコッペパン。
夫婦で食べるには多すぎるパンの数。みたいな説明があるけどこれがどうやったら死体を地下から外に投げ出すことに繋がるの?
多すぎるコッペパン→鳴子家で地下に少女達が監禁されている。までは繋がるけどそれが死体を発見されるリスク背負ってまで外に放り出す理由にはどう考えてもならない。
しかも正解しても、「まさか-!」で少女が監禁されている可能性に話が進んでしまう。死体遺棄の理由が放置になってしまうなら最初から少女監禁の話からここに持っていけば良いと思う。
こんな感じで根拠の無い推論が目立つからあてずっぽうになる時がある。この辺りは殻ノ少女から改善して欲しい部分だったけど最後までこのまま来てしまったのが残念。
まあだからダメかというとそういうわけではなく、千絵が逃亡寸前の場面で証拠突きつけるときに柳刃包丁を選ぶ場面とかは推理っぽくて良い。父親が板前という情報がさりげなく出てるからそこから推測できるし。こういう自然な流れをもっと用意して欲しい。
・攻略難易度について
今回は自力フルコンプはかなり難しい。
エンドを埋めるのもそうだがCG回収は2周目で全て回収した上で3周目で選択肢をわざと外すなどの作業が必要になる。
また、trueエンドに到達するためには基本的に選択肢を一つでもミスると詰む。
自分は天罰殺人事件と絵の窃盗事件は関係あるのか?の選択肢でずっと関係あるを選び続けてそこで詰んで攻略サイトに頼った。
確かに殺人事件と絵の窃盗は別の犯人だが、それならその前の選択肢の「殻ノ少女を傷つけたのと天罰の絵を盗んだのは同一犯か?」と同じように同一犯かそうじゃないかで聞いて欲しかった。「関連があるか」と聞かれたら「ある」と応えたくなる。まあでもそこは自分の試行錯誤が足りなかったかなと思うから文句はないけど。
あと、朽木兄妹のパラノイアエンドに突入する条件はかなり気づきにくい。これは大きな落とし穴だと思う
・その他システムについて
捜査パート等はいつも通り。でも必ず全てクリックさせる仕様なら捜査パートスキップできてもいいけど。
朽木療養所の捜査パートは選択肢あるから止まるのも致し方無しだけど。
あとオート演出がやたら多い。エピローグとかで使うのは良いんだけど普段から度々入ってくるから切り替え機能くらいはほしかった。聞こえなかったところとかバックログ見返さなければならないし。
・絵について
タッチが大きく代わった。最初は公式サイト見る限り虚ノ少女の方がいいかなと思ったけど慣れたら気にならなくなった。ただ虚ノ少女の方が好きという人もいると思う。虚ノ少女はシンプルに上手かったけど天ノ少女はややラフ絵っぽい感じに近いタッチ(あまり適切な例えじゃないかもしれないが)。絵が雑になったと言っている人はそれが原因かも。ただ天罰の絵や天使の死体などを見れば分かるがタッチが変わっただけで決して雑になっているわけではなく、美しいCGは今回も健在。他のメーカーのように「恋愛ゲームとしてのヒロインの可愛さ」を追求しているわけではないので相変わらず美しさの方向性がまるで違うがこの異質さこそイノグレの極致とも言える。
・グロ描写について
グロ描写については冗談抜きでシリーズ断トツでえげつなかった。
序盤は天使の死体が続くからグロさはほぼなく美しさが際立つんだけど板倉の死体が出てくると状況が変わる。
殻ノ少女や虚ノ少女では男の死体は簡単にしか描かれなかったが板倉の死体は大分書き込んでおり今回はこういうスタイルなのかな?と思った。ただそれも指してグロいわけでもないのでそこは問題なく突破したんだけど、しばらくするとバッドエンドの一つ「二人は一つに」にたどり着く。このエンドでは千鶴が六識に殺されるのだが殺されたあとに目玉をえぐられて六識が食べてしまう描写がある。もうこの表現だけで大分ヤバイが目玉をえぐったところもCGで表示される。これはきつかった。しかしこれでもまだ序の口。バッドエンドを巻き戻して正規ルートに行くと六年後に飛ぶ。六年後のプロローグは天使の死体から始まるのでここはいつも通りなのだが途中で腐乱死体が登場する。腐乱死体といえばカルタグラでの由良の影武者や、殻ノ少女の前日譚の遺体、西園唯の遺体などがあるがこれらは細かい部分まで描いていないので特に問題はなかった。しかし今回登場する死体はかなり細部まで描かれ、しかも捜査パートに出てくるので周回を強いられる。この時点でかなりきつかったがそれでもここはまだギリギリなんとか耐えられた。しかし2周目で更にこれを上回るヤバイのが出て来たとき限界を迎えた。英理子の目玉くり取られた生首が植木鉢から出てくるシーンは流石に無理すぎた。八木沼が絶叫するけどこっちも同じくらい絶叫したい気分だったよ・・・。あと例の腐乱死体が地下で発見されるシーン。捜査パートの時より更にグロくて参った。この二ヶ所は今までのシリーズで一番きついと思う。こういう時はオンオフの切り替え機能が欲しくなる。
・音楽について
今回もbgm、主題歌共に高水準だが特筆すべきは瑠璃の鳥。
歌手も違えば歌詞も違うがやはり殻ノ少女シリーズを締め括るのはこれだろう。
・エロシーンについて
該当箇所は3つ。
千絵×静の百合シーン
英理子が父親に強姦されているシーン
玲人×マリスのシーン
しかしながらいずれも性器の露出すらなくモザイク処理が行われていない。
グロCGにもモザイクはないのでこのゲームにはモザイク処理のシーンがない。
そしてエロシーンは回想がなくCGとして登録されるのみ。
非常に珍しい構成。
少なくとも今まで自分がプレイしたエロゲーでは見たことがないパターンでかなり新鮮だった。
エロいから18禁なのではなく表現の問題上どうしても18禁にならざるを得ない、という意味での大人のゲーム。
正直18禁じゃなく15禁でも行けると思う。
ストーリー重視のゲームだから個人的には全く問題なかった。
でもまあ逆にそこに不満を抱く人がいるのは納得できなくはない。しかし、Amazonのレビューを見るとエロがないってだけで☆1を付けてる人が何人かいることには正直驚いた。
シリーズを全てやった人なら批判するにしてももっと注目する部分があると思うのだが・・・
Amazonのレビューは当てにならないのが多かった。
というわけで18禁要素ほぼなし。
これをどう捉えるかはその人次第。
・キャラクターについて
他の作品はネタバレ無しで書いてきたからここでカルタグラ~天ノ少女までの主要人物について個人的な意見を一気に記載。
全キャラ拾うとキリ無いから一部はカットで。
カルタグラ初出
高城 秋五
シリーズが誇るへっぽこ探偵。
カルタグラでは自分で推理することはほぼなく妹の七七に推理は任せきり。
深水薫に対峙することすら叶わず戦闘は冬史に任せきり。
祠草時子を確保するが肝心なところでおおポカをして殺されてしまう。
こんなんだから他にも自分の回りの人間を次々と殺されてしまう。
阿修羅道ルートでは自身も警官であったにも関わらず八木沼の取り調べに耐えきれず精神崩壊。
有島に追い詰められたときはその八木沼に助けられて帰還。
その癖回りの女性には不自然にモテる。
カルタグラだけ見たら正直しょうもない主人公だなと思った。
いわゆる目隠れで顔も見えないしね。
その次のファンディスクの和み匣でも和菜に「日本にいない間向こうの男とやりまくったか~?」みたいなデリカシーの無い発言しとるし。
でも殻ノ少女に登場したのを見たとき、あーこいつはこういうへっぽこキャラなんだなと考えると一転して憎めないキャラに。
殻ノ少女では和菜が妊娠中で性欲処理頼めないから自慰しまくって黄ばんだティッシュをそこら辺に散らかしたうえに、トマトジュースをこぼして大の字で寝てるところが初登場という何とも言えない締まらない登場シーンの時点でそれが伺える。
和菜が書いた「めおとダイアリィ」によると和菜に向かって「なぜ和菜の胸はいくらもんでも貧乳のままなんだろうな~」みたいなことを面と向かって言っていたらしい。どれだけデリカシーが無いんだw本当に遊郭に間借りしてた男かと言いたくなるダメっぷりを見せつけてくれる。
そして話が進むとその和菜がさらわれてしまうが、ここでも何も出来ることはなく玲人や魚住に任せっきりという姫プ状態。
和菜が無事救出されると今度は病院で和菜に性処理を求めようとする。猿かお前はw
和菜の救出に失敗すると今度は初音に慰められた挙げ句、犯罪の素人である日下にすら翻弄されて玲人に苦渋の選択を突きつける日下の意図をサポートすることに。
いやー、こう書くと本当にダメダメだな~秋五。
しかし、虚ノ少女では電話口のみの登場だが子育てを頑張っているらしいと言うことが分かる。
親としては頑張っているのだろうか?
この辺りがもう少し見たかったが天ノ少女ではまさかの出番無し。
せめて魚住の結婚式には登場させて欲しかったと言うところが正直不満だったのだが意外なことに天ノ少女付属の小説「彼女と手紙」に登場。
便箋が麻薬の葉巻ということを即座に見破るなど珍しくまともな活躍を見せる。
娘の頼みに応えながらも娘の危なっかしい行動には注意も促すなど一応親としてはそれなりにやれているようで成長を感じた。
高城一家は平和に暮らせているようで何より。
ダメ男ながらも何だかんだで好きなキャラである。
高城和菜
カルタグラメインヒロイン。
正直この秋五のどこに惚れたんだ?ということで過程が見えなかったのは違和感あったがまあダメ男だから守ってあげなきゃみたいな母性感じちゃったのかねー。
シナリオもBGMもCGも季節も何もかもが暗い雰囲気のカルタグラにおいてその暗い雰囲気を吹き飛ばす清涼剤的なキャラ。
おどろおどろしい雰囲気が好きな人からはシリアスブレイカーと批判を食らったりもしたみたいだけど個人的には和菜の存在が作品にメリハリをつけたと思う。
大正浪漫をそのまま具現化したような格好は時代背景にマッチしておりまさに和装美女。この手のキャラが好きな人には堪らないだろう。
カルタグラ、和み匣では秋五に惚れて追いかける立場だったが、殻ノ少女では妊娠しており秋五の夜の誘いを拒むこともあるなど母親の自覚が芽生えているのが印象的だった。容姿も少女から奥様風に変更されている。めおとダイアリィで「貧乳、貧乳と女を何だと思っているのか」、と愚痴っており秋五も和菜を恐れていることから立場が逆転しており高城家においてはトップのポジションにいるらしい。
こんな幸せな家庭を築いている前作ヒロインだが、途中で日下に拐われる。この時救出に失敗すると足を切られ強制堕胎させられた上に長持ちに入れて送られてきたり、もっと酷いと殺されてしまったりする。前作ヒロインでも簡単に殺してくるイノセントグレイにある種の恐怖を抱いた瞬間だった。この時初めてこのブランドはイカれてるなと思ったものだ。
殻ノ少女を最後に登場がなかったが天ノ少女付属小説「彼女と手紙」で登場。娘からは大変好かれているようだ。
上月由良
カルタグラ真ヒロイン。
遺伝の関係で目の色が違うのを家から疎まれ、明るく育った和菜とは対照的に鬱屈した感情を抱えて育ったが、秋五と出会い生き甲斐を見つけた少女。
カルタグラの主題歌「恋獄」は彼女の気持ちを歌ったものでありまさに作品を象徴するヒロイン。
とにかく秋五以外のモノをゴミ以下としか思っていないので排除することに躊躇がない。
赤尾を操り秋五の回りの女を排除した黒幕。この狂った愛こそがイノセントグレイの原点であり、殻ノ少女以降の方向性を決定付けたと思う。
いわゆるヤンデレに属するヒロインだが時代背景が戦後まもなくと言うこともあり、現代のヤンデレとは一線を画した狂気を見せつけた。
和み匣では和菜ルートにおいては秋五と結ばれた和菜のことを恨みながら死ぬという、執念を見せつける。
由良ルートでは秋五と離れることを拒み、二人で逗子まで逃亡。「ああ、雪が降っていたのね」という台詞で締め括られ、無事ハッピーエンド!・・・なのだが罪を償わなければならないと言うことを自覚しながら秋五と離れたくないという理由だけで二人で病院を脱走している。しかも病院を脱走する前の物語開始時点で看護婦と医者を殺しているがそれに対する罪の呵責など微塵も無し。自分の行いを反省することもなく、またそれに対する申し訳なさなども全くなく秋五と前を向いて歩くことしか考えていないのはいっそ清々しいと思った。全く悪びれないのは本当に凄い。愛しきヒロイン。
狂気が正義なイノグレでは和菜より強烈なヒロインオーラを放っていたと思う。
実は虚ノ少女付属小説、流し雛の邂逅にもわずかながら登場してたのはよかった。
ちなみに触れた人の心を読み取ることができる能力を持ち、イノグレでは珍しくファンタジー要素のあるキャラであるが本人の可愛さの前では些細なことである。
初音
カルタグラメインヒロインの一角
ややポンコツだがそこが庇護オーラを放つ小動物系ヒロイン。
個別ルートという概念に希薄なイノグレにおいて珍しく個別ルートを持つ。
しかもこのルートだと事件のことは未解決になってしまうが、秋五と結婚し娘をもうけ親子3人で暮らしている。
非常に平和的解決でカルタグラシリーズでこの手のエンディングはほとんど見られないので今となっては非常に貴重。
こういう清涼剤的ルートが殻以降にもあればな~と思わずにいられない。勝ち組ヒロインだと思う。
殻ノ少女では月世界で雇われているが何故か玲人とエロシーンがあったり、虚ノ少女ではその月世界をやめてしまったり、そして天ノ少女では登場すらしない。
せめて京子の結婚式には出席して欲しかった・・・
高城七七
カルタグラメインヒロインの一角
容姿も性格も非常に癖のあるキモウト。
秋五を差し置いて推理部門を担当するためある意味秋五よりも活躍するキャラ。
あまりに狂っているのでゲームをプレイしたユーザーからは批判されることが多いようだが、実の妹という非常に好きな属性であり癖がある性格ではあるものの個人的には嫌いではなかった。
ただ、メインヒロインといいながら個別ルートの概念は初音には及ばず、ps2ではノーマルエンドみたいになっているし、pc版では深水薫に襲われて体の一部を欠損して最早動けなくなった秋五を病院で押し倒し、性行為をしかけ、これからずっと一緒だよ、みたいなバッドに近いものらしい。
というわけであと一押しだったかな。
秋五は絶対和菜に渡さないとか言ってるけど最終的に何をしかけるでもなくあっさり引くしね。兄に対する偏執という点では朽木千鶴に遠く及ばなかった。
殻ノ少女以降ではちょいちょい名前や電話口に出る程度でほぼ出番無し。
蒼木 冬史
非合法組織、死の腕の元幹部。
片腕がないと言うハンデを背負うがバリバリの武闘派で、深水薫や赤尾生馬と死闘を繰り広げる。
特に赤尾に関しては秋五に押し付けられる形で戦闘。
「荒事はお前の方が得意だろ!」って秋さんそれでいいんですか・・・
虚ノ少女に再登場。以降はジャーナリストとして活躍するため戦闘の機会はなかったが捜査要員として理人と共に重宝される。
本人自体が強いため死亡するルートはほぼないがps2においてバッドエンドで赤尾と共倒れのルートあり。
とにかく切れ者キャラとして様々な場面で活躍するため殻ノ少女では登場はしなかったがシリーズの中でも重要な人物。
基本的には冷静沈着だが味噌が絡むと人が変わると言う個性的な面もある。
悪の幹部から正義サイドに転身して物語に絡む良いポジションのキャラだった。
凛
雪白で娼婦として働いている。悲劇のヒロインその1。作中でも由良に次ぐレベルの圧倒的人気であり自分も好きだがどうやっても死ぬ運命にある。「秋さん、助けて-」が切なさを醸し出す。何とかして救えないか必死に探したのが懐かしい。ここからイノグレには救われないキャラが必ずいるんだ、ってことを学んだ。
必ず死ぬキャラなのでカルタグラ以外出番がないが和み匣に登場。
凛に救いが来るか?と思ったが内容は雪白で働くことになった当初の話で凛の初体験の話。つまり過去編。
この時点で救いがないのは確定だが初体験の相手も秋五じゃなく声も名前も顔もないただのモブという意味不明さ。
カルタグラだと兄に似てるからという理由で秋五が好きらしいけどそれだと理由弱くない?この時代なら尚更初体験の相手に惹かれると思うんだけど。和姦だったし。でもこのモブは和み匣以外に登場しない。
何がしたかったんだろう?としか言えない。
綾崎 楼子
良家のお嬢様。悲劇のヒロインその2。幼い頃の邂逅がきっかけで秋五に惚れる。久々に再開して想いを吐露するが受け入れると普通に赤尾に殺される。そして秋五が楼子殺害容疑をかけられ八木沼の取り調べに屈服して情けなく許しを乞う。阿修羅道ルート突入。
想いを拒絶すると赤尾に学校の柵に目を串刺しにされて殺されるというえげつない最期を迎える。
見た目が好きでお嬢様キャラというところも好きだったので救うルートがないか凛と同じくらい探したが無いと知ったときは絶望した。
一応和み匣にも出るけど本筋に関係ないギャグルート。まあカルタグラ本編だと酷い目にしかあってないからあれはあれで良かったかも。
雨雀
雪白の女主人。
最初は乙羽殺しに関わってる人物だと思ってた。
身近な人物が犯人っていかにも絶望感あるし。
実際は普通にいい人だったけど。
PC版にはエロシーンがあるがPS2には当然無いためあまり深く関わることがなく、以降の作品も出番無し。
乙羽
イノグレの狂気を世に知らしめた頭部、四肢切断の黒い天使の死体となった人。
イノグレの主要人物で最初に死ぬキャラであり、死後も八木沼にボロクソ言われる哀れなキャラだが初音にやたら厳しかったり、そもそも雪白落ちしたのは自身の不貞が原因とまあ自業自得な面もある。
小雪&芹
初音より年下に見えるがPC版では娼婦として既に働いている設定なのが驚きだった。どうあっても死ぬ救いの無いキャラ。
余談だがカルタグラの在庫をネットで確認するためにGoogleで「カルタグラ」と検索したら一番上に二人揃って死体の画像で登場。
画像タブにしているわけでもないのにいきなりネタバレ画像表示してくるのは勘弁して欲しい。
祠草 時子
千里教幹部。祠草 美智男の娘。重要なポジションのキャラであるが秋五の凡ミスによりあっけなく殺される。
目立った活躍が少ないが後に茅原 雪子の腹違いの姉妹であることが判明。
久々に名前が出て良かったね。
深水薫
女学園の教師。基本シスター姿。
不妊症が原因で夫に離縁され、女性の子宮を食らえば自身の子宮が再生すると信じて猟奇殺人を繰り返してきた。
カルタグラシリーズの最初の犯人にして凛を殺したにっくき仇。
PS2では当然子宮食い破る表現は規制されているがPC版だと下半身を食いちぎられた凛の姿が痛ましい。
見た目シスターだが連続殺人の経験が為すのか、戦闘力は悪くない。
我らが秋五さんは捉えられてしまうので結局冬史が倒すはめに。
短い登場期間だったがシリーズ最初の猟奇殺人犯ということでインパクトを残してくれた。
しかしながら千里教に感化されての行動だったので元の人物像自体は後作のキャラに比べたら比較的ましか?
赤尾 生馬
イノグレに出てくる芸術家はヤバイやつが多いがその第一号。
最初こそ人当たりのよい人物として登場するが実は由良に懸想しており、由良の司令には忠実な駒。
乙羽をダルマ天使に仕立て上げ楼子を串刺しにして殺した犯人。
終盤に焼け落ちる千里教の中で冬史と闘い心臓を刺されて死亡。
このシーンは熱いものがあった。
由良に懸想しながらも秋五がいるため一生振り向いてもらえるわけもなく都合の良い男として死んでしまったこいつも哀れなやつだったと思う。
有島 一磨
旧姓 奈良橋 一磨
戦前は研究機関で働いており由良を上月家から引き取り人体実験を繰り返した結果、由良が能力を発現した。
その後、戦争から戻ったら妻が美智男の肉便器状態になっており、現地にいた自分は生死をかけて働いてきたのにこんな仕打ちを受けるのかと馬鹿馬鹿しくなり内面が変化。美智男を殺害し、教団を裏から操る人物となる。
この物語における黒幕。
PS2の説明書ではキャラ紹介にいないからいいがPC版だとキャラ紹介で名前が見えるので奈良橋 一磨=有島と気づけてしまうのはどうなのか。
狂ったキャラが多い中で、内面自体はまともな人物。
渋いキャラと相まって黒幕としてふさわしい人物だったと思う。
八木沼 了一
全登場人物の中で唯一カルタグラ~天ノ少女まで皆勤賞を果たしているキャラ。
カルタグラで最初に登場した時はさんざん抱いた乙羽が死んでも一切の憐憫も見せず、秋五に対して明らかにバカにした態度で接する。阿修羅道ルートでは秋五を精神的に追い詰めるなどとにかくいけすかないやつでこいつが痛い目を見るルートがあると信じていたが、終盤で有島から秋五を助けると言うまさかの展開には本気で驚いた。え、お前が持ってくんかい!と。
しかしあれだけバカにしてた秋五の通報を信じて駆け付けたわけだから無能な奴では無いことが判明し、そこだけは見方が変わった。
まあその後も終始偉そうにしてるからカルタグラ終了時点ではいけすかないキャラである印象は拭えなかったが。
殻ノ少女ではカルタグラの一連の事件解決の功労者として出世を果たす。
ここでも相変わらず糞生意気な態度であり、玲人が秋五を殺してしまうルートだと魚住の擁護もむなしく玲人を追い詰める係に。
しかし、ストーリーの途中で実は三兄弟であり、両親が離婚していることが判明。父親の元に三人は残り、一番上の兄は要領よく父親と接するが姉の英理子は父親に目をつけられ毎日のように強姦される。やがて身籠ってしまい、耐えきれなくなり自殺を図る。未遂で終わるものの意識が戻らず入院生活に。姉から大変可愛がられていた八木沼はそれから姉の意識が戻ることを信じて病院に通っていると言う背景が明らかになる。更に、自身の罪深さに悩んでいる千鶴に対し「姉の見舞いに来てくれていることに感謝をしている」と励ますシーンがある。八木沼が誰かに対して柔らかく接するシーンと言うのが新鮮で前作の悪態も相まって一気に注目のキャラに。
虚ノ少女では理人を怪しいと言う理由で横暴な取り調べをしたり相変わらずの性格だが玲人とは前作よりも強固な協力関係を築いており時折コメディっぽいやり取りをするくらい打ち解けている。ここまで来るとカルタグラの面影はあまりなくなっており、嫌みな性格だが重要なポジションのキャラに。
天ノ少女では生意気さが更に緩和され、もはや定番のキャラとして序盤から登場。
天罰殺人事件を玲人と共に一応の解決に導く。
途中の英理子の見舞いのシーンで、「姉さんの意識を取り戻すことは絶対に諦めない」と言う発言通り、あの六識に魂を売ってまで手術を願うが結果は六識に姉を殺され発狂。バッドエンドでは泣きながら自殺、「泣くほど怖いなら自殺なんてするんじゃねえよ」と玲人の発言にある通り普段は高圧的な態度を取っている彼こそ実は普通の人間であったと言うことを知らしめている。
バッドエンドじゃなくても一周目は結局死んでしまうが二周目の活躍がすごい。
六識の逃走の責任を追わされて閑職部署の2課に飛ばされるが、長年の間秘密裏に静に贋作の殻ノ少女を作らせ最後の場面で六識の目を欺くという偉業を成し遂げる。「お前に一杯食わせることが出来てよかったよ」この場面はめっちゃ痺れたし格好良すぎた。
グランドルートでは魚住の結婚式に出席する理人の為にスーツを用意してやったりしてるし、パラノイアを乗り越えてからは完全に善キャラとして覚醒。
付属小説、「彼女と手紙」にも登場。嫌みたらしい口調は変わらず。秋五自身が八木沼を苦手としていることもあり秋五と和菜の娘には嫌われているようだ。まあそれでこそ八木沼と言えるだろう。
秋五、玲人、理人に続く第4の主人公といっても過言ではないくらいの濃い個性を与えられたキャラで好きだった。
荒田 大作
通称たこ焼きの親父。
如何にも人を殺していそうな見た目だが実はカルタグラシリーズでは屈指の癒しキャラ。
事件には全くかかわることがないが、だからこそ本筋から外れたところでつかの間の安息を与えてくれるキャラであり、彼なくしてシリーズは語れないだろう。
殻ノ少女では未登場だが他の作品では美味くもなく不味くもないたこ焼きを皆に提供し続けた。
人は見た目で判断してはいけない。
昔は警視庁の優秀な刑事であったそうだが一連のシリーズではその詳細について語られることはなかった。
ピアニッシモにも登場するようだからそちらでは語られているのだろうか?
殻ノ少女初出キャラ
時坂 玲人
婚約者を殺された昭和26年からずっとパラノイアに囚われ続けることになる殻ノ少女以降の主人公。
殻ノ少女では殺人事件が専門でありながら家の住所を探偵事務所に張り付けたり、殺人事件が発生してる物騒な中、特に注意を喚起することなくトジ子をムザムザ犠牲にしてしまったり、どう考えても怪しい理人を個人情報満載の探偵事務所に寝泊まりさせたりするなどちょいちょい問題はあるが、基本的に前作の秋五がダメダメな為、細かいところを除けば十分優秀である。
殻ノ少女では婚約者、由記子の仇を討つため六識を探しているところ櫻羽女学院生徒失踪事件の調査を引き受けると共に朽木冬子の「本当の私探し」の依頼も受けることになる。失踪事件を解決した後に、殻ノ少女事件が発生するがこれも解決。その際、朽木病院に潜伏していた六識も捉え、由記子の仇を取るに至る。しかしながら朽木冬子が失踪したことで新たなパラノイアを抱えることに。
虚ノ少女ではヒンナサマ殺人事件を解決し、人形集落の忌まわしきパラノイアを断ち切る。
虚に支配された少女、茅原雪子のパラノイアも解き放つが物語の終盤で長い間探し求めていた冬子が白骨死体となって発見。
心のどこかで覚悟していた結末ではあったがやはり受け入れることが出来ず、最後の慟哭しているCGはあまりにも切なかった。
天ノ少女では冬子が出産した子供を探し出すことを決意するが子供を連れ去った尚織の行方は杳として知れず、その前に天罰殺人事件が立ちはだかる。一応は解決するも子探しは進展しないまま六年後へ。
再び発生した天使の死体殺人事件を捜査しているうちに遂に我が子を見つけ出す。
六識に拐われてしまうが無事に救出し、若葉園で赤子の時にだっこしたとき以来の親子の対面を果たす。しかしながら娘である色羽は既に他の家庭で育てられているため、引き取ることなどはせず佐枝家に元通り帰すことを決める。
この時の2人で手を繋いで帰るシーン、更に7年後、冬子と初めて会った場所で色羽と再び邂逅する場面は感動の瞬間。
彼の長い旅は色羽の成長を以てようやく一段落を付いたのであった。
大切な人を幾度となく失いながら決して諦めることなく前を向き続けた精神の強い人物。
エロゲーでは珍しいアラサー主人公だが、だからこそ成熟しており影を落とした物語の主役にはぴったりだったと思う。
顔あり、ボイスあり、確固たる人格と強烈な個性を与えられているのが個人的にストライクだった。
やはり作品の看板たる主人公はこう有って欲しいと自分は思う。
玲人が主役の物語も今回で終わり、と考えると寂寥感がある。
しかしながら彼は結局誰とこれからの人生を歩むのかというのは気になる部分でありいずれ明らかにして欲しいところである。
お互いが傷の舐め合いだということで京子と決別したと思ったらいつの間にかマリスと深い仲になっているのには驚かされたのでその六年で何があってそうなったのか明らかにして欲しいものだ。
歩も惚れてるみたいだし、影のある男に女は惹かれると言うことだろうか。
イケメン主人公だしね。
朽木冬子
類いまれなる容姿と、自身を取り巻く環境に振り回され過酷な運命を辿った少女。
ある時、自身が朽木家の養子であることを知り、養母の千鶴からはよく思われていないこともあり自分の起源を知るために玲人に「本当の私探し」を依頼。しかし、冬子の神秘性に惹かれた友人の透子に貧血の薬を隠され、ふらついているところを車にひかれる事故に遭う。血液型がボンベイ型というかなり特殊なもので輸血を確保するのが難しいという理由から、手足を切断し血の供給を最低限にするという処置を取られる。その後、身代金目当てに寧々に拉致され、それを発見した間宮心爾が寧々を殺すが今度はその心爾に拐われてしまうなどとにかく回りに振り回された少女。ここから話は分岐するが、殻ノ少女にされて殺されたり、生首だけにされて殺されるなど悲惨な結末が多くて悲しくなる。また、寧々から救い出されて再び病院に搬送されるルートもあるが、ここでは千鶴に「死ねば良いのに」と言われてしまう。しかしながら、玲人や八木沼の諭された千鶴も反省の態度を示し、冬子自身も生存するためこのルートが実はもっとも救いがある。しかしながら、このルートはあくまでバッドの1つであるからifの話でしかない。
正規ルートでは心爾に拐われたあと、尚織に匿われ、そこで娘を出産するも力尽きて死んでしまう。
よって生きている冬子を拝めるのは実質殻ノ少女しかない。
一応虚ノ少女では玲人の妄想の中に生きている状態で登場するが。
この時のウェディングドレスに身を包んだ冬子が美しすぎて何とも言えない。
どんな形でも良いからこういうストーリーが見たかった・・・。
メーカーがイノグレでは叶わぬ願いだが。
生きている状態では殻ノ少女しかでないがシリーズの看板ヒロインだけありその圧倒的な存在感は最後まで褪せる事はなかった。
メインヒロインなのに回りの欲望に振り回されて、四肢切断、オブジェにされる、生首状態になる、白骨死体になると言った変化を見せるヒロインは後にも先にもこの作品くらいなものだろう。
歴史に名を残すヒロイン。
実は精子を介さず母親の遺伝子のみで生まれるという経歴を持つ。由良と並ぶファンタジー要素のあるヒロイン。ある意味由良よりファンタジー?人が卵子のみで生まれるって普通はどうやってもあり得ないし。
時坂 紫
玲人の妹。
殻ノ少女以降ずっと登場し、玲人を献身的に支え続けた大和撫子。
今の時代には失われた奥ゆかしさを持つまさに昭和のヒロイン。
その反面、虫が大好きというギャップのある個性も売り。
殻ノ少女シリーズ皆勤賞で一度もエロシーンがないのは彼女だけだが天ノ少女まで来る頃には紫はそういうキャラじゃないんだなと思うようになってたので天ノ少女でもエロシーンがないことに関しては何の違和感もなかった。殻ノ少女の時は回りが近親相姦だらけなのに肝心の紫にエロシーンがないのは正直腑に落ちなかったが、虚ノ少女にて恋慕よりも親愛の心が強いキャラであることがわかってきたので、天ノ少女でエロありだと逆に不自然だったかも。
ちなみに昔の2chでは「イノグレなのに実妹が攻略できないなんておかしいだろ?」という発言があり、その返答として「実妹は普通攻略できません」という発言が軽く有名になったとか。
虚ノ少女では雪子と小羽の救出に一役買うし、天ノ少女に至っては昆虫の知識が事件の解決を促すというまさかの展開。昆虫好きの設定がここで生きるとは・・・。
重要なポジションを占めたキャラだった。
夏目さん
高城 秋五の姉
変態エロ姉さん
監察医として殻ノ少女以降では事件の捜査に欠かせない人物
殻ノ少女では冬子に並んでエロシーンが2枠あるが冬子のように後につながるシーンでもなんでもない。
監察医以外ではそんなに深い話はない。
そのため悲惨な目に合うこともないが。
葉月 京子
玲人、魚住の幼馴染み。
大分前に米国の車両にひかれて旦那を亡くしている。
殻ノ少女シリーズの重要拠点である喫茶店、月世界のマスター。
虚ノ少女以降玲人とは傷の舐め合いのような関係が続いていたが天ノ少女にて破局。
後に魚住と結婚。
主人公の玲人を差し置いてグランドルートで結婚式を挙げる辺りがいかにサブキャラにもスポットライト当てられているかがわかる。
三作出ているが直接的な被害は雪子にナイフで刺されるくらいの強運キャラ。
魚住 夾三
玲人、京子の幼馴染み。
ダンディな玲人と比べるとこちらはガタイがよく粗忽そうな見た目の大男。
殻ノ少女では日下の暴走を止める活躍を見せる。
虚ノ少女では出番がなかったが天ノ少女で復活。
時々挿入される京子との絡みがよかった。
グランドルートで京子と結婚。
この結婚式のイベントは暗い描写が多い同シリーズにおいて微笑ましい癒しシーンだった。
優男が多い同シリーズでは珍しいゴリゴリのおっさんキャラと言うことで個性があってよかった。
四十宮 綴子
冬子に続く殻ノ少女の鬱要素。
紫の親友で玲人とも親交を深める。
明るい性格で微笑ましい会話が続き、後半では玲人から指輪を渡されるシーンがあり、条件満たせばエロシーンもある。
ヒロインの要件を徐々に備えていくが間宮心爾の殻ノ少女の練習台の犠牲となる。
殺害されてる途中に指輪を取られてしまうシーンが心をえぐる。
アトリエで殻ノ少女となった彼女を発見した際の「見つけるのが遅くなってすまなかった、トジ子・・・」という玲人の台詞がひたすらに切ない。序盤からなついてきて冬子とならんで最も親しいキャラだっただけにね・・・
虚ノ少女や天ノ少女では名前こそでかいものの「かつての親友」という表記が出たり玲人がトジ子の殻ノ少女を見つけた間宮心像のアトリエで手を合わせるなど確かに存在したんだという存在感を残している。
水原 透子
冬子を崇拝する少女。
その想いが高じて時坂と冬子の仲を嫉妬した彼女は貧血の薬を隠す暴挙に出る。
これにより冬子はダルマ状態にされる。
ショックを受けた透子は学校を抜け出すがそこで会った間宮心爾に殺されて終了。
なお、このとき条件を満たすと玲人が透子を追いかけることが出来る。
冬子と性行為をした玲人と交わることで冬子になれると信じた透子は玲人にせがんで抱かれる。
この行為から完全に冬子になりきるが最後は車にひかれて死亡。
いずれにせよ救いの無いキャラ。
間宮心爾はある意味では兄にあたる。
母親の未央が間宮心像の姪で、間宮心像とその妻の美雪の精子卵子を体外受精させて未央に着床させて生まれたのが心爾だから遺伝学上は兄ではないが同じ腹から生まれたからそういう意味では兄。
まあいずれにせよ親族に殺されてしまうのが悲惨。
水原 未央
透子の母親。
顔料精製を生業としている。
上記の通り、心爾の生みの母。
心爾の言うことに従い死体遺棄に協力するが、なんと自分の娘の透子の四肢も遺棄してしまう。
本人はそのことを後になって知り、あまりのことに慟哭。
このシリーズではまともな人間だからこんな悲惨な事実にはそりゃ耐えられない・・・。
月島 織姫
櫻羽女学院の生徒会長。
抑圧された生活に対するストレスからシスマという売春組織を率いて自己欲求を満たそうとするが最終的に日下に殺されて死亡。
殺され方は2パターン有るけどまあどのみち日下に殺されるからあまり違いはない。
一応エロシーン有り。
スタイル抜群の美形、しかも金持ちのお嬢様ながら普段から売春してるということで本来ならエロ担当ということになるんだろうけど序盤で即行死ぬから意味がない。後に顔をズタズタに引き裂かれたり磔にされて全身切り刻まれるヒロインのエロシーンで高ぶる人はそういないだろう。
殻ノ少女はエロシーンあるキャラの半分近くは壮絶な最後迎えるからエロいキャラはいたところで意味をなさないという例。
一応カルタグラに出てきた綾崎家に並ぶ2大財閥という設定もあるが生かされることは無し。
佐東 歩
殻ノ少女シリーズ全てに登場
剣道を嗜むスポーツ女子
殻ノ少女では被害者、西園唯の親友として初登場。
この時はさほど大きな活躍はないものの探偵の助手という何かが起こりそうなキーワードを残す。
虚ノ少女では探偵の助手として本格始動。雛神花恋捕獲作戦に一役買う活躍を見せる。
エロシーンも搭載。まあ歩を抱いてしまうとtrueルートのフラグが消滅するのだが。
天ノ少女では6年後の世界で婦警になっている。
作品を追う毎に成長の見られたキャラだった。
ちなみに三作全てでるキャラとしては珍しくほとんどひどい目に合わない京子以上の強運。
日下達彦
櫻羽女学院教師
前半の連続殺人事件の犯人
妹の西園唯に対するパラノイアを抱いており六識に唆されることで殺人実行。
殺人犯としての登場となってからは立ち絵、CGにこれまでの面影がなくなるほど変わる。
バッドエンドのルートだと体を完成させた西園唯の死体と死姦するというおぞましい行為に走る。
といっても頭が西園唯というだけで他のパーツはばらばら、胴体すら他人の状況が西園唯との死姦になるのかはわからないが。
やっていることはいかれているが六識ご関わったことを考えると素の人間性はまともな方だったんじゃないだろうか。
朱崎 寧々
養護教諭
身代金目的で村瀬と共に冬子を拐うも間宮心爾に見つかり顔をズタズタに引き裂かれて死亡。
この時の死体は金田一少年の事件簿の悲恋湖のジェイソンにやられたみたいになっており、もはや顔の原型すらとどめていない。
エロシーンはあるが必ず死ぬから例によって意味はない。
村瀬直己
朽木医院の医者
玲人に対する態度が悪い。
大学の後輩の寧々と共に冬子を拐うが作戦失敗。
それくらいしか大きな出番はないが一応犯人役なので。
山ノ内 小春
朽木医院の医者
殻ノ少女以降全てで出演
朽木医院は何かと重要な場所なので、捜査には非常に重要な存在。
しかしながら、本人自身にインパクトのあるエピソードは少ない。
よくも悪くも橋渡し役。
深山 由記子
玲人の婚約者
妊娠していたが六識に目をつけられ頭部を切断されて磔の死体とされる。
長い間玲人のパラノイアとなり続けた。
間宮心像
殻ノ少女のパラノイアに囚われた狂気の美術家
美砂を殻ノ少女に仕立て上げた張本人。
殻ノ少女本編時には自らの行いを反省し、ルートによっては心爾を殺したり自身も自殺して全てに幕を下ろす展開もある。
作品に理想を抱き、時には許されざる手段を取ってでも完成させようとする姿勢は芸術家故の執念か。
殺人犯ではあるが全盛期を過ぎた状態での登場であり、天ノ少女にてあっけなく獄中死を迎える。
殻ノ少女FULL VOICE EDITION の付属小説で美砂を殻ノ少女にするときの描写が狂気を感じる要素だろうか。
全ての元凶ではあるが意外と狂った描写は少なかったり。
殻ノ少女はゲームのCGだと分かっていても圧倒される美しさだけど。
間宮 心爾
小説家。「ネアニスの卵」と「シェオルの殻」の作者にして後半の事件の犯人。
遺伝学上の母親、美雪から性的虐待を受けた際に防衛本能で母親を殺してしまう。この出来事から彼の思考は狂い始める。
父親の心像がアシスタントで雇った美砂に母親としての理想を見出し、パラノイアにとりつかれる。
瓜二つの冬子にも並々ならぬ執着を見せ、正規ルートでは冬子を攫ってしまう。
バッドエンドでも殻ノ少女にしてしまったり、胴体すら切断し生首だけにしてしまったりもする。
しかしながら、こんなヤバいことを続けているにもかかわらずどうにも小物感がぬぐえない。
バッドエンドでは間宮心爾に殺されるか、冬子の生首を持ったまま「母さん母さん」繰り返しながらただただ動揺、正規ルートでも黒矢尚織に殺されて終わりとあっけない最期を迎える。
悪役としては普通過ぎたかな。
いや、十分ヤバい奴だけど他の人物に化け物が多すぎて・・・
森夜月
カメラマン
一時は西園唯殺しの被害者に挙げられるが、人畜無害な普通の青年
玲人にこき使われる。今でいうところの理人ポジション。
これ以降出番ないが。
マリス・ステラ
東京都美術館の学芸員。
心に闇を抱え、ふとした拍子に突拍子もない行動に出る人物が多い同シリーズに於いては珍しいガチな天然少女。しかしながら、日本人とイタリア人のハーフであり、イノグレの圧倒的な画力もあってとても美しく描かれているキャラ。
殻ノ少女に於いては序盤から気の抜けた対応を見せるが、間宮心像が関わると途端に真面目モードになるギャップがある。
実は六識と重要な関りを持つことが終盤に判明し、六識発見に一役買うことになる。
ヒロインっぽいポジションにはあるが、エロシーンはなし。しかしながら、後にスギナミキ自らがコミックメガストアに短編漫画を掲載。意外な形で玲人とのエロシーンが実現する。
ただ、次回作の虚ノ少女には登場がなく、メガストアの登場が最後になったか?と思っていた。
そうしたらまさかの天ノ少女でパッケージを飾るヒロインに。
まあ美術品が関わる事件なら当然登場はするよね。
タイトル画面にも登場するくらいだからどんな活躍を見せるのだろうと思っていたが序盤の絵の搬入と中盤の天罰盗難事件の際に姿を見せる程度。地味な扱いだなと思っていたが6年後で玲人とまさかの深い関係になっている。全く何のフラグもないのにいきなりそうなってるもんだから流石に面食らった。お互い愛し合っているわけでなく欠けた部分を埋め合うように寄り添っていると言うが・・・。6年の間に一体何があったのかはファンディスクでも小説でもいいから明らかにすべきだろう。エロシーンがほぼない天ノ少女に於いて唯一男女の和姦シーンを与えられているくらい優遇されているわけだから(映画のラブシーン程度の描写しかないけど。)
好きなキャラだからこそもっと細かな描写が欲しいところ。
六識 命
殻ノ少女以降で常に悪役として君臨し続ける凶悪で狡猾な犯罪者。
元々、西藤 環という名で朽木病院に勤務しており、村瀬があんなんだから男性医師陣としては頼れるキャラだったのだがまさかこんなヤバい奴だとは。
妹の六識美砂と肉体関係にあり、マリスの姉、セレスとは恋人だった。
この二人を失ってから妊婦・堕胎願望者を次々殺害する六識事件を引き起こす。
首を切断し、十字架に張り付けるえげつないやり方が特徴で、玲人の婚約者、由記子も犠牲に(CGあり。由記子の首は結局最後まで見つからないまま)
殻ノ少女終盤で逮捕され、虚ノ少女ではそのまま留置所に放り込まれているので大きな動きは見せなかったが、理人、理子、未散と作品の主要人物たちの治療に当たっていた過去があるなど相変わらず事件へのかかわりが濃く、存在感は大きかった。
そして天ノ少女では八木沼を操ってついに脱獄。
この後の行動が最高にやばい。
まず英理子を病院から連れ去り、朽木診療所で解体。子宮を取り出し食らう。その後、額をドリルで穿孔し、目玉も取り出しそして食らう。首は切断し、八木沼の部屋の植木鉢に埋め込む。
更にバッドエンドだと千鶴も殺す。子宮解体と目玉くりぬき、そして食べる。
この工程全てにCGがあり。本気で頭がおかしいと思ったし、見てて精神がやられた。
そして6年間逃走を続ける。
その後は、八木沼が静に製作させていた偽の殻ノ少女につられ、最後の対決の場にやってくる。
ここで玲人に殺されるか、再び逮捕されるかの二択。
逮捕されると更に7年後に死刑が執行される。
「ようやくベアトリーチェの元へ・・・」が最期の言葉に。
果たして美砂は彼を迎え入れてくれるのか・・・
「人々の狂気」というテーマを掲げたゲームに相応しい悪役だった。
このいかれ具合こそが彼の象徴だろう。
六識 美砂
命の妹。
若い頃は兄に依存していたが、単為生殖で冬子を生んでからは群馬の教会に預け、自身は絵画修復師として働く。
その時出会った間宮心像によって殻ノ少女とされてしまう。
ゲーム開始時点で故人であり、ほぼ出番がないが付属小説「先生と私」で生きているときの姿が確認できる。
生きたまま解体されたため、間宮に対し恨みながら死んでいくが、同時に冬子のことも気に掛ける母親らしさが見られる。
殻ノ少女終盤で屍蝋化した遺体が発見され病院に運び出されるが、文弥と六識によって盗まれてしまう。
結局そのままアメリカに渡り、引き渡しを拒否されている為きちんと葬られることもないまま終わってしまう。
悲しい運命の女性。
八木沼 英理子
八木沼の姉。冷徹な八木沼が唯一気に掛ける最愛の家族。
殻ノ少女で生い立ちが判明。
虚ノ少女では出番なし。
天ノ少女では過去の回想で父親との強姦シーンがあったり、六識に解体されたりと一切の救いがないまま亡くなる。
分岐で救うことすらできないのが切ない。
朽木 文弥
冬子の義理の叔父。
朽木病院で勤務。
殻ノ少女では人の好さげなキャラだが妹の千鶴と過去に肉体関係があることが判明。この流れは個人的にキタ。
虚ノ少女では過去回想で千鶴との濃厚エロシーンがあり。また、現代編では朽木病院の所長に。
そして、天ノ少女にも登場するのだがどうしてこうなった?というくらいイカれたキャラに変貌。
冬子にとんでもないパラノイアを持っていることが判明し、そのために度々ヤバい行動を繰り返す。
殻ノ少女で父親に「お前にとっては血がつながらない姪よりも妹の千鶴の方が大事か」とか言われてるし、虚ノ少女でも千鶴とやっちゃうからシスコンキャラだと思ったのだが。
天罰を盗んだり殻ノ少女を傷つけるだけならまだしも色羽を攫うのは流石にやばい。
あれだけ愛してくれる妹がいるのだから最早存在しない姪の影を追いかけている場合ではないだろう。
まともな人間に更生することを願う。
そもそも妹とやる人間はまともじゃないって?残念ながらイノグレにおいてはそれは些細な問題にもならない。
朽木 千鶴
朽木 文弥の妹で冬子の養母。
冬子との仲はあまりよくない。
自分の中では冬子に匹敵するかそれを上回るレベルのベストヒロイン。
「ヤンデレ枠の実妹」として自分が望む要件を兼ねそろえた優秀な実妹。
相手となる兄の文弥は主人公でもなんでもない脇キャラだけどそんなことは全く気にならないくらい妹キャラとして完成している。
見た目は黒髪ロング+和装という現代が舞台のエロゲーだと中々いない純和風で、病弱ということもあり儚げな外見が特徴。
単純に容姿も好きだが特筆すべきは性格で、兄の視線を奪おうとする者には容赦がない。
殻ノ少女では冬子の養母として登場。元々文弥との間に為した子が流産してしまい、子が産めない体になってしまったことを哀れんだ父親が冬子との養子縁組を組んだという経緯がある。
当初は愛情をもって育ててきたが、美しく成長するにつれ文弥が惹かれていく姿を見た途端、疎ましい存在になり以降は親子仲がギクシャクし始める。
冬子が生存するエンディングでは冬子が眠るベッドの側で「死ねばいいのに」と呟き、玲人に咎められても「いけませんか?私は兄を愛していました。兄も同じ気持ちでいてくれていると思います」と反論。
最終的には八木沼にも叱咤激励され冬子に謝りながら寄り添う姿があるが、今は良くてもまた兄の視線を取られていると感じたら冬子を病院から放り投げるんじゃなかろうか?と思う。
虚ノ少女では過去編、現代編両方で登場。
現代編では冬子捜索の報告をしてくる玲人に「もうやめてください!」と突っぱねる場面がある。
何故かって?そりゃ冬子が死んでれば兄の視線独り占めだからね。やはり母としての愛情<越えられない壁<兄への愛情という図式だった。いい意味で予想通り。
過去編では文弥にけがをさせた負い目から・・・という体で文弥に襲い掛かるがそんなもんは当然建前で兄と一つになりたいだけ。そもそもケガさせる前から兄の横で自慰してるし。
この儚げな見た目ながら巨乳という属性を持ち、兄を誘惑して既成事実を作る。
菜々子が文弥に話しかけるとすかさず割り込み部屋に連れ込んでしまうという可愛らしい()嫉妬も見せてくれる。
天ノ少女ではさらに覚醒。
冒頭では冬子の遺影を抱いているが「悲しみはみじんもないしむしろほっとしている。葬儀も兄さんがしろと言ったからやっただけ」という義理とはいえ母親の姿とは到底思えないことをはっきりとのたまう。
冬子が完全にいなくなってからは影を落とした姿から一転、兄の世話をこれまで以上にかいがいしく行う。
「兄もいい年ですのにいつまでたっても私がお弁当当番ですのよ」って言う時の表情がこれまた物凄く生き生きしているんだ。玲人も「そう話す彼女の表情はとてもうれしそうだ」というくらい。「その愛情の何割かが冬子に向けば彼女もあんな悩まなくて済んだだろうに」という場面もあるけど元から叶わぬ願いだっただろう。
バッドエンド1では六識に殺されるが文弥も後を追うのでこれはこれで本望なのだろう恐らく。
バッドエンド2では文弥に殺されるがこの時の表情が兄に殺されて満足といった安らかな顔。これも本望・・・
バッドエンド3は恐らく今までのどんなバッドエンドよりも強烈。由記子を失い、冬子を失い、玲人にとって最後の希望であった色羽。その少女を何の躊躇もなく殺してしまう。「兄をとられると思ったんです」そう一言つぶやく彼女。はからずも玲人を最も絶望のふちに陥れたヒロインとなった。
完全にイカれた思考であり、色羽の事を考えると非常に後味の悪いエンドだがヤンデレ妹としてはこれ以上ない表現だと思った。
単発のゲームではなく、シリーズを通して描かれたパラノイアだったからこそ狂気ながらも美しい愛に感じたのかもしれない。
とにかくいろいろな意味で爪痕を残してくれた。
メインヒロインでもないのに今までやった実妹ゲーとしてもトップに躍り出るくらい惹かれた。
エロゲではほとんどが10代のヒロインで構成される中、天ノ少女後半時点ではおそらく30代半ばころだと思うが正直全く気にならなかった。
むしろ30超えても兄にこれだけ執着を見せることができるのは凄いと思う。
Trueルートではどうなったかわからないが兄の性格を矯正し、若い少女<妹ということを徹底的に教えてやって欲しい。
虚ノ少女初出キャラ
雛神 理人
もう一人の主人公。
雛神家長男という立場でかなりの権力者だが砂月が死んだことに絶望し戦地に赴く。
帰還後、イカれた小夜に恐怖を抱き殺害。
以降は真崎と名乗り東京で過ごす。
登場こそ遅かったものの虚ノ少女、天ノ少女では第二の主人公として活躍した。
長身のイケメンだがどこか抜けたところがあり、切れ者として描かれることが多い玲人ともまた異なる性格。
玲人によくいじられる。
個人的に不満なのは恋人の理子(砂月)と未散(娘)に再開し、家族で過ごせる道があるのになぜか一緒になることがない事。
紫と中途半端にフラグを立てる必要全くないよね?
どうして最愛の人が健在なのに他でフラグらしきものが立つんだ・・・
未散が娘ということも知らないままだしなんだかな~
茅原 雪子
虚ノ少女メインヒロイン。
空っぽの自分を埋めるために兄と親友と織部を殺害した凶悪犯。あと京子の殺害未遂。
というか京子はせめて玲人には相談しようぜ。こいつ野放しはやばいよ。
メインヒロインということで作中で色々とフォローはされているものの殺したのが何も罪がない者たちなのでヤバさが際立つ。
メインヒロインが殺人鬼って本来アウトだけどイノグレの登場人物としては許される範囲ではあるか。
冬子には流石に及ばないが作品の象徴としては十分だったと個人的には思う。
ただ、なぜ空っぽでどうして人を取り込むなんて考えになったのか?というところが明らかにされないから動機が弱かった。
他の人物(深水も赤尾も有島も由良も日下も六識も間宮も花恋も静も愛美も)そうなるに至る理由はあるのだがこの娘は幼少期にいきなり兄を殺してその後もただただ私にない物をもってるからという理由だけで殺してしまう。虚を埋める手段として殺人しか知らない生まれつきの性格と言われればそれまでだが、他の人物のように何かきっかけがないとうーんって感じ。
生まれつきのキチ〇イというならそれでもいいんだけどそれともまた違うんだよな~。
恐らくそれは悪役として描かれないからだと思う。
天ノ少女では魚住の結婚式で紫と再会。
良い場面ではあるんだけどやはりこれといった理由もなく殺人を犯しナチュラルに娑婆に出て生活しているからどうも中途半端。
親友も浮かばれないだろう・・・。ドラマCDとかだとその辺詳しく表現されてるのかな?
虚ではエロあるけど例のごとく意味はなし。巨乳設定も大して生きなかったな。
鳥居 小羽
雪子と同じ孤児院出身。
紫の親友。
秋弦の血を受け継ぎ理人の婚約者候補にもされる。
バッドだと花恋に殺される。
重要な役割のはずなのにとにかく地味。
両親がどうなったか結局わからないし。ミュージカルでその辺判明したらしいけど今更見に行けないし謎のまま。
更に天ノ少女では一切の出番なし。
なんで?
当然エロもなし。超地味キャラ。
沢城 菜々子
人形集落出身の看護婦。
尚織と共に色羽を取り上げる。
実の父親に犯されまくって子供が埋めなくなるという悲惨な過去を持つ。
父親と空木の凌辱シーンあり。
同時にこの二人を殺害した犯人。
天ノ少女では出番なし。
死ぬことはないが父親に売春を強要された切ないキャラ。
紙園 繭
序盤で花恋に殺された人。
まさか本当にこれだけで終わってしまうとは・・・
白崎 未散
精神的に不安定な朽木病院の患者。
眼が空洞のCGが中々えぐい。
理人と理子の娘だが最後まで理人には明かされない。
親子三人で暮らしたっていいだろうに・・・
なんだかな~
雛神 理子
過去編で砂月として登場。
秀臣と小夜の娘。理人とも親族ということになる。
現代では茅原 冬見。
殺人事件の犯人がすぐにわかってしまう虚ノ少女においてはこちらの方が大きな意外性があった。
性格違いすぎて正体わからなかったし。
母親には駒程度にしか思われておらず皐月の影武者としてのみ存在意義を与えられていたが、皐月に殺されそうなところを正当防衛で逆に殺して人形集落を脱走。
以降は東京で過ごす。
過去編で理人にたった一度中出しをされただけで身ごもるという相性の良さ。
玲人にしてもそうだが主人公たちの繁殖能力は高い。
六識に人格矯正されてからはまるで別人。
後に未散と雪子を引き取って育てることになるが理人とは離れて暮らすことに。
ここがよくわからない・・・
それぞれの人生歩んでると言ったって未散も父親の側にいたいだろうに。
織部 時国
天恵会の教主
人は見た目じゃない。
こんな見た目で如何にも悪役っぽいポジションなのに一切の邪念がないめっちゃいい人。
私財をなげうち信者を救いに導くというまさしく教義を体現する行動を行っている。
こういう人物こそ生き残ってほしいものだが雪子に殺されてしまう。
良い人だと分かってからめっちゃ好きだったんだけどな・・・
頭おかしい人物多いから尚更。
因みに妹が美智男に孕まされて出来たのが雪子なので雪子は姪に当たる。
多くの人から尊敬されてるのが羨ましくて取り込もうとしたとか改めて雪子は頭がおかしいなと思う。
空木 圭吾
天恵会のナンバー2
こちらは本物の悪役だが菜々子にあっけなく殺される
ただの凌辱要員。
雑魚。
雛神 皐月
本物の砂月。
理人の種違いの姉に当たる。
理人と仲良くしてる理子に嫉妬し殺そうとするが逆に殺され、その後小夜に解体される。
2NDオープニング、翡翠の美羽の中心人物でありもう少し深い話があるかと思ったが特になく。
重要人物の割に扱いが地味。
もう少しなんかあっても良かったと思う。
雛神 花恋
理人の双子の妹で現代編のヒンナサマの祟りの犯人
双子の妹という超美味しいポジションなのにそれを全く生かし切れておらず千鶴の足元にも及ばない妹キャラ。
過去編の時から理人が好きであるのに理子が理人と仲良くなっていても軽く不機嫌になるだけ。
菜々子から兄を引きはがした千鶴とは行動力に差がある。
その上、兄が戦地に赴くのも止めることが出来ず、戦地から帰ってきてまた人形集落を脱走した後も10年以上放置。
紙園を殺したってことは理人の居場所わかってるのになぜ会いに行かないのか。
そもそも婚約者「候補」ってだけで結婚するかどうかすらわからんのに簡単に殺すのも意味不明。
なんで兄を連れ戻しにもいかないのに殺人だけは嬉々として行うの?しかもあれだけ仲の良かったぐり子とか長年世話になってる由果を何のためらいもなく殺すとか怖いよ?
パラノイアがどうとかいう問題じゃない。
自身が子供産めないから理人の嫁の資格がある奴が憎いのはわかるけどもう少し色々立ち回りようがあるでしょ
バッドエンドだと理人の心を奪って自殺したりするけどよくわからない。
エロシーンもなければ天ノ少女でも出番なし。
結局死刑になったの?
とにかく中途半端なキャラ。
高宮 めぐり
通称ぐり子。
人形集落幼馴染組の一人。
理人が好きで告白するがあっけなく振られる
現代編で再開するが花恋に殺される。
切なすぎる。
親友なんだからまずは話し合いしろよ、花恋・・・
エロシーンあり。必ず死ぬから意味はないが。
二見 優
旅館の娘
人形集落幼馴染組の一人。
秋弦の字が汚すぎるせいで花恋の難を逃れた幸運。
基本的に人形集落を出ることがない。
尚織が好きだが特に進展等はなし。
このまま人形集落で一人生涯を終えるとすればなんか切ない…
黒矢 尚織
人形集落幼馴染組の一人。
医者の息子。
色羽を取り上げ、心爾を殺した。
天恵会とかかわりがあったり、白百合の園の人体実験にかかわったり、色羽を連れ去ったり、と色々あるが基本的に本人自身は登場機会自体が少ないため謎が多い。
小説を出版するためには心爾が邪魔だから殺したとあるが、無名の自分では出版社に持って行っても無駄だと悟ったのだろうか?
確かに過去編で小説書くのが好きって描写はあったけどそこまで強烈なパラノイアを抱くほどの描写がないため殺すほどの事だったのかがよくわからない。
それぞれの天国エンドでも自殺をほのめかして立ち去るだけで終わるし、何ともつかみどころのないキャラであった。
雛神 秀臣
人形集落の人間を薬の人体実験に使い、副作用が発生するとヒンナサマの祟りと称して殺してきた恐るべき一族の現当主。
威厳がある人物として描かれるが、本来徴兵の義務がない理人の出兵を止めることができない時点で小物感が強い。
雛神 真理子
秀臣の妻
事件の証拠品となるヒンナサマの土人形を叩き割るシーンが印象的
実は秀臣とは兄妹でもある。まさに近親婚一族の象徴。
雛神 秋弦
雛神家が誇るヤリチン。
あちこちに種をばらまくがことごとく花恋に殺される。
判明してる中では小羽くらいだろうか、生き残るのは。
でもそれ以外の部分は一応まともなので逮捕されたりとかはない。
雛神 理花
秋弦の妻。
秋弦の愛人の財前 恵子に嫉妬して殺害。
その後自殺。
そもそも立ち絵もないし、嫉妬とかいうけどコイツ自身は弓弦と関係があるし(理人と花恋は実は弓弦とこいつの子供)、そのあと自殺するし何がしたいのかよくわからないモブ。
祠草 小夜
クレイジーサイコレズ
理花にパラノイアを抱き、墓を荒らして腕を切断して持ち帰るという本物のイカレポンチ。
当然、理花の娘の皐月にもパラノイアを抱いており皐月を守るために娘を影武者に仕立て上げる。娘に対する愛はない(それなのに名前は理花から一文字取ってるけど)
皐月が殺された後はまたも腕と足を解体し持ち帰る。
皐月の腕で自分の胸愛撫するシーンはマジでいかれてる。
それでも流石に男の力には敵わず理人に殺される。
生きていたらさらにヤバいこと繰り返してただろうな。
黒矢 創
尚織の祖父。
セクハラ爺さん。
権力者の一角で村の事情にも詳しい。
黒矢弓弦
尚織の父親。
実は理人と花恋の父親でもある。
なんで理花と関係もったかは一切不明。
こういうところが非常にもやもやする・・・
桐村由果
秋弦の字が汚いせいで殺されてしまった不運のお手伝いさん。
可哀想に・・・
戌亥 文治
財前 恵子の兄。
長い間妹の死の真相を追い続けていたが、玲人の協力により真相にたどり着く。
過去編の捜査キャラ。
二見 良絵
よそ者を嫌う二見旅館の女将で優の祖母。
選択肢、「本物のヒンナサマの祟り」を選ぶと犀造に命じて玲人を殺害させる。
如何にも田舎の集落の老人といった感じ。
九鬼 犀造
役場の職員。
上記のとおり「本物のヒンナサマの祟り」を選ぶと玲人を殺害する。
高山 志信
小夜に惚れてる警察官。
普通の人物なので小夜の相手はつとまらなかっただろう。
良い相手を見つけることを祈る。
祠草 賢静
入り婿。
雛神家と祠草家は昔から色々人に言えないことをしており、彼もその一角を担ってきたが裁いて欲しいと懇願するなど精神はまとも。
理子を東京に逃がす手助けもした常識人枠。
その他の祠草家面々
基本的に途中で死んだり、事件にはあまり絡まなかったりする人たち。
天ノ少女初出
綿貫 かえで
精神科医
真崎や未散の担当
六識との対面では全く敵わなかったと医者としての格の違いを見せつけられる。
かなり癖の強い喋りをするが基本的には事件には無関係
これといったパラノイアもないので普通の人
窪井 千絵
クレイジーサイコレズ
イノグレにおいては百合っぽいキャラは幾度となく登場するが直接的なシーンがあるのは彼女だけ
静を溺愛しており、静以外はどうでもいいとさえ思うようなキャラ
静の仇と勘違いし、笹倉を殺害。
笹倉殺害に対して何ら感情を抱かず、狂った人間の一人であることを見せつける。
このゲームのメインヒロインであるかと思ったが斜め上のキャラであり、海外逃亡or逮捕されるかの二択で途中からは出番ほぼなし。
百合以外は地味なポジション。
笹倉 啓太
静と協力して贋作売買を行っていた男。
理人の元雇い主。
間宮心像のアトリエで絵を盗んだり、贋作売買をしたりする知能犯だが殺人等には無関係ながら千絵に勘違いで殺される。
静と男女の仲にあり、春花が生まれる。
序盤で退場する人物。
多邑 静
前園 静と偽名を名乗り絵画修復師として生活している。
理人の元同僚。
笹倉との間に娘あり。
ちょっとしたいたずらで妹の多邑 空をモデルにした絵を間宮アトリエに忍び込ませたら美術館で公開されてしまい、空が自殺。空をさらし者にしないために遺体を加工し、「前園 静」が死んだと思わせるように画策するが死体を加工したことで抑圧された欲求に目覚めてしまいその後更に2人を殺す。
身勝手な人殺しを繰り返した割には反省が薄く、そのことを玲人にも指摘されたりするが実は偽の殻ノ少女を作成し、六識逮捕に貢献する重要な役割のキャラ。
当初は自分のクローンを作ってみたいという理由で笹倉を男として受け入れるが一応娘には普通に愛情がある様子。
娘の春花はまっとうに育つことを願う。
多邑 空
生まれつき両腕がなく肩甲骨が変形している先天障碍者。
その背中はまるで天使だが、衆目に自身をモデルにした天罰が晒されたことでシンナー自殺を図る。
主題でもあるのでもう少し登場機会多いかと思ったがそうでもなかった。
多邑 勇作
見るからに陰キャオーラ漂う静香、空の兄。
ボイスは個別設定でマックスにしないと聞き取れないくらいぼそぼそしている。
姪の春花を救い出す為に駆け回るのはいいんだが、鳴子愛美に強制猥褻を行い捕まった過去があるのでいまいち応援できない。
春花にも同じことするんじゃ・・・と思わずにいられないし。
というかよくあの愛美にそんなことできたな。
生きてるだけで奇跡。
その経緯とかももっと掘り下げて説明が欲しかった。
多邑 ハル
多邑三兄弟の母親。
付属小説では春花と二人暮らしらしい。
勇作はどこいったんだ?
多邑 春花
静香の娘
鳴子昭之によって地下に閉じ込められるが玲人に助け出される。
付属小説では色羽の親友として登場が確認される。
母親譲りの絵の才能あり。
鳴子 昭之
少女拉致監禁事件の犯人
しかしながら、本人自体は普通の精神であり娘に操られていた憐れな人物。
ああいう状況になったら昭和30年代の対応としてはどうするのが正解何だろうか・・・
今の時代ならもう少しやりようはあると思うが
そう考えると彼も被害者なのかもしれない。
鳴子 里子
昭之の妻
拉致監禁をほう助。
それ以外は基本目立たない。
鳴子 愛美
昭之と里子の娘。
少女殺害事件の犯人
いかれた精神の人物が多いイノグレだが完全に「純粋たる悪意」というこれまでにはいなかったタイプの狂人。
せいぜい10歳前後でありながら二人の少女を殺害。
その理由が「いつまでも泣いてばかりでうるさかったから」
生まれつき前頭葉に障害があるという設定なので、本人が悪いのかと言えばそうとも言い切れない部分が多く何とも言えない悪意を秘めている。
道徳心が完全に欠如しているので何をどうすれば改善できるということもはっきり言えず、非常に恐ろしい。
こんな娘に反抗したらどうなるかわからないと考え、娘に言われるまま少女を拉致してしまった親はある意味では人間らしいかもしれない。
しかしながら、これだけ圧倒的なオーラを持ちながら病院にぶち込まれた後は出番なし。
愛美についてはスピンオフ等で詳しく語る必要があるだろう。
このままでは消化不良である。
腐乱死体さん
名前不明
これまで腐乱死体の画像はぼかされてきたがここにきてとうとうリアルに描かれる
愛美にぼこぼこにされて殺され半年以上地下に放置された少女。
条件が良かったのか比較的状態が良かった一件目の天使の死体と違いボロボロに腐っての登場は多くのプレイヤーを驚かせたであろう。
捜査パートでは強制周回を強いられ、地下の少女編では捜査パートよりグロい姿で登場。
これだけのことをされながら名前も住所も不明で終わったがシリーズに確かな爪痕を残した。
佐枝 光雄
色羽の育ての父親
ごくごく普通の農業従事者
番外小説でも平和に暮らしている
佐枝 和子
色羽の育ての母親。
ごくごく普通の農業従事者
番外小説でも平和に暮らしている
佐枝 色羽
玲人が長年探し続け、ついに探し出した冬子の娘。
母体が死にかけの冬子であったことを考えるとよくここまで育ったと思う。
玲人と手を繋ぐシーン、最後の再開シーンは感動ものであった。
バッドエンドだと千鶴に切り裂かれて殺されてしまうのでこのエンドは先に回収しておかないと後味が悪い。
番外小説では玲人に自分探しの依頼を出すも断られ、どうしたらいいか悩むが秋五の助言により佐枝夫妻が本当のことを話してくれるのを待つことにする。
平和に暮らせているようで何より。
番外編初出
高城 和
秋五と和菜の娘
殻ノ少女での流れ的に恐らく名付け親は玲人
母親そっくりの直情的な性格。
色羽に恋愛に近い感情を抱いている。
新たなパラノイアにならないことを願う・・・