2011年kotye大賞。この年は大賞が二つあり、「ゾンビの同級生はプリンセス -不死人ディテクティブ-」とW受賞であった。しかしながらクソゲーとしてのえげつなさはこっちの方が遙かに上。因みに点数はクソゲーとしての評価であり、真面目に評価するとしたら0~5点くらい。それ程に酷い。
いや~、久々にえげつないクソゲーをプレイできた。
この作品は超空間の下っ端(壊館、美貌、など)よりは遙かにクソゲーだと思う。
どんな開発体制を取っていたらこんなクソゲーが作れるのだろうか。
一度社会科見学してみたいものだ。
あまりにもクソ過ぎて何て言うか本当にどうなってるんだ?って感想しか出なかった。
今までのkotyeもやばいのはいっぱいあったし、スワンとかその最たるものなんだけど、それらとも方向性が違うクソさ。
真面目に利点を挙げるとするなら、まあ絵は悪くないかな?ってくらい。
それ以外の要素がとにかくクソ。
あらすじ
幼なじみ、妹、先輩と一緒に世の平和を守る部活で活動している主人公。そんなある日学校が迷宮になった。
この騒動を収めればモテモテになるチャンスと考えた主人公は3人と一緒にダンジョンを攻略するのだった。
キャラ
幼なじみ・・・ツンデレ
妹・・・クール系。一応実妹?キャラが只の記号なので妹ゲーとしては機能しない。
先輩・・・痴呆
クソゲーポイント
導入
・まず、OPからして頭がおかしくなる。電波ソングなのだがひたすらDT連呼で何回言えば気が済むんだよって感じ。
・冒頭から主人公の言動がいかれてる。「女の子は助ける、男はみんな滅びろ」で一見ランスのような主人公に見える。しかし、学校がダンジョン化したときに先生が魔物に犯されるシーンがあるのだが、「先生エロイ!」で助けることも無くじっと見てるだけ。バカかこいつは?
・先生が犯されまくった後にこのダンジョンを攻略すればモテモテになれると考えて部員と共にダンジョン攻略に乗り出す主人公。しかしながら、こいつらが部活でやっていることは見回りくらいだ。当然、武器や魔法の使い方など分かるはずも無い。それなのに、全員何故か戦闘することが出来る。これに対する説明は一切なし。あまりにも雑な導入。
ダンジョン内
・OPでドットキャラが表示されているがゲーム内にそんなものはない。しょっぼい2Dマップにどこの方向に行くか矢印が表示されてるだけ。背景もゲームタイトルが表示されてるだけ。とにかく安っぽい。しかも2011年というご時世にまさかのマップなし。自分で手動マッピングを行い、EXCELなり手書きのメモになり残さなければ地図すら作れない。PC-88のゲームかこれは?
・メニュー画面を開くとスキルを覚えていることが分かる。しかし、スキルがどういう効果なのか、説明文がどこにもない。それどころか消費MPすらわからない。こんなPCゲーム初めて見たわ。ファミコンのRPGですかこれは?いや、ファミコンにすら失礼かそれは。しかもゲーム開始時点でスキルを複数覚えてるのに使えるスキルは一つだけ。何で表示されてんの?バグ?開発画面の名残?
・最初のスライムやゴブリンはそこそこ経験値も金も落とすのにそれよりも強いオークやファンシードールの経験値、金がショボイ。バランスがおかしい。
・3階くらいから敵が強くなるが5階で壊れ武器が買えるので、20階くらいまでは楽勝。自分はアクリプとか結構使った世代だから序盤で壊れ武器手に入るのは別に良いんだ(本気でやりこみたいRPGとかなら別だけどこれは気楽にやりたいゲームだから尚更)。でもそんな壊れ武器があってもそれ以上に21階以降の敵が強すぎ。全部最強装備で固めればまだ良いのかもしれんがこんなゲームにそこまで時間かけてられん。サクサク行けそうと見せかけて終盤が地獄。
・エンカウント率がえげつない。2~3歩歩けばエンカウント。エンカ率を下げる道具もスキルも無い。上記で語ったように21階以降は敵がえげつないくらい強いのにひたすらエンカ、しかも逃げるコマンドは確率がかなり低い。これが一番イライラした。
・店で売っているアイテムも説明文なし。しかもワンクリックで購入確定。更に、一度売店メニューを閉じると一度店を出てまた入り直し。
・メニューを開いて閉じるだけでエンカ判定あり。マップ動いていないのになぜ??
・「ライジングエレクト」という敵と遭遇してるのに「リキッドトリオスネークのぶっかけこうげき!」というメッセージが出る。しかも、このメッセージがウィンドウからはみ出している。こんなの普通開発段階で気づくだろ。
・ラスボスと遭遇しても一度ロードするとラスボスが野良判定で出現する。しかもなぜか体力が減ったまま。
他
・主人公が徹底してゴミ。性格が電波過ぎ。味方がエロイ目に遭っても興奮してる阿呆。
・それにつられるかのようにヒロインもゴミ。先輩の紹介を痴呆と書いたのは文字通りで頭がおかしい。
ダンジョンで遭遇した弱い魔物に「自分がしてあげられることはHしかない!」からの乱交。開いた口が塞がらなかった。そのままダンジョンと一緒に爆破すれば良かったのに。まあ主人公とHしたのも「かっこいいから」といっているが文字通り顔が良いから惹かれただけって事だろう。痴呆の攻略をするほど時間が無駄なことは無い。
・当然ながらシナリオも酷い。というかシナリオなんてないに等しい。魔物とのコントも寒いし。
総評
他にも挙げればきりが無いくらいクソ要素満載。自分は最新のDL版だからか遭遇しなかったが、初期バージョンだとダンジョンに入るとゲームが落ちるバグもあったらしい。もう一度もデバッグしてないのが丸わかりだ。
ロープラの短いゲームにこれだけのクソ要素を放り込めるのは本当に凄いと思う。
ゾンビプリンセスはフルプラなのに色々と中身が足りてないだけで、じっくり作り込めば良作になったであろうという作風だったが、こちらの作品はどこから手をつければ良いか分からないほどクソな部分が多すぎてどうにもならない。あれだけエンカ地獄に晒されても数時間でゲームが終わるくらいだから内容は本当にスカスカのゲームなのにクソ要素で密度が抜群。スワンとかも相当凄いゲームを毎度作ってるけど、ロープラでここまで酷いゲームを作れるのは恐らくここだけだろう。
あの超空間のくりぷうぴですらミドルプライスなのだから。