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Mahyaさんのすえぜん! ~種を望む彼女~の長文感想

ユーザー
Mahya
ゲーム
すえぜん! ~種を望む彼女~
ブランド
CONCEPT
得点
82
参照数
2001

一言コメント

「美少女を自分で孕ませたい」、「その後もボテ腹Hで楽しみたい」というユーザー視点だと神ゲー。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

まずはじめに、主人公の名前からして「原間誠一郎(はらませいいちろう)」と、高い敷居がある本作。普通の感性ではハッキリ言って「アホか」以外何者でもない。いきなりメインヒロインは、戸籍上は他人だけれど、実は血の繋がった妹だったリするので、さらに驚きです。もー、こういうタガの外れたの大好き!

ストーリーに関しては、唯一の不満が、最初の印象。主人公がHを能動的に行うのではなく、遺伝子学かなんかで強制的にモルモット扱いされてしまうくだりがある(実際のプレイになんら選択上の不便はありません)のが言葉だけとはいえ、引っかかる所でしょう。

とはいえ、基本実験に協力するというのは言い訳のようなもので、ストーリー自体は全体を通して王道の純愛路線でラブラブ生活を送れるし、そもそも女の子(というか少女)が喜んで見も知らぬ男の子の子供を妊娠したがる神経のほうがありえないし。。

序章が終わればキッチリとストーリー上でプレイヤーの主導権が約束されるので、我慢が必要です。こういう設定でヒロインと出会うんだなと割り切るべきかもしれません。

そして、本業のHパートですが…、好きな人にはお世辞抜きで相当(・∀・)イイ!!腹ボテはもちろん卑語や、妊娠した後も「リアル女の子が絶対こんなこと思うわけねーだろ」的なヒロインの妊娠に対する変態的な心理描写は、もはや呆れるのを越してこっちも興奮してしまいます(引く人が多数かもしれませんが…)。

極め付けが主人公が妹に「血が濃いと、産まれてくる赤ちゃんの事とか心配」とか結構リアルなやり取りをしていてコレがまた「この制作者…真性孕ませスキーだぜ…」と思わせる所です。

…とまぁ、プレイして感じるのが製作者の皆さんの「道行く女の子を睨むだけで妊娠させられるのでは?」という集中力を発揮している所。アニメに関しても異論はおありかもしれませんが、こんなニッチな題材を扱っているのですから、コストとは相当熾烈に戦った筈。ですから、よく頑張ったくらいなのではと思います。

とは云っても決して一般ウケする内容とは到底思えないので、逆に自分の中で盛り上がってしまいました。どんなに言葉を尽くしても、好みが分かれるのはカバーできないでしょう。これで一般ユーザーが、どんどん孕ませ属性に目覚めるとメーカーさんも喜ぶのでしょうけど。。