大作を予感させた、ロボット美少女がヒロインのまったりヌキゲー。しかし…。
まず始めに、勘違いかもしれませんが強く感じた事。それは、本格重厚シナリオの大作制作…のはずが急きょ仕様変更でお気軽ヌキゲーに模様替えした感がちらほら。理由は後述します…。
導入としては、父親の開発した世界最新ロボっ娘ヒロイン、大和撫子な「ルナ」と天真爛漫な「そら」の二人と擬似家族としてのやり取りから経験値を積んでいく事に。慎重な出だしに期待が高まります。ただし主人公は、家庭を顧みない父親の確執(というほど深刻ではありませんが)から稼業である「ロボット工学」ひいてはロボットを嫌っていました―。
おっ!…これは漫画家の手塚治氏風の「ロボットにも心はあるよ」みたいな人間ドラマ開演かー?とNitroPlusの「Hello,world.」のような物を求めてしまったのがつまづきの始まりだったり。。
ヒロインとのお楽しみ、Hシーンはもちろん和姦。回数もそこそこ多いが尺は短い。それぞれ10回くらいかな?とにかくロボット嫌いの主人公に何とか気に入られようとする「ルナ」と「そら」が愛おしい。でも途中で気づく。こいつら経験値必要なくね?基本的に知識データあるので、日常生活での整合性を取るだけ。あとはHしないとどちらかが廃棄処分というのもなんだかなぁ。どっちにしろ、そんなことにはならないんですけどね。まぁ、主人公ヘタレですから。
そしてロボットの体と人間の違いの葛藤的or機械の体で死(クラッシュ)を乗り越えるみたいな山あり谷ありはあるのですが、微妙な終了の仕方。まぁテスト期間自体が短いのですが。やっぱり印象としては短っ!これってパイロット版ですか??的な短さで終始盛り上がる前に終了。。素材がよかったのですごくこれは惜しまれました。この題材から言ってこれから新しい、悪人キャラとか出てきて盛り上がるところじゃないのー?と思ったり。
Lightさんはこのスクラップ&ビルドの非情な業界でも生き残ってきた比較的堅実なメーカーのはず。他のレビュアーの人が疑問に感じているこれらのモヤモヤは、実は大作を作る筈の多くの話の分岐、エンディングがあるうちの一部を一本道に切り貼りしたのではなかったのかという疑問を感じます。父親が「とっとこハ○太郎」ってのもずいぶん隆盛時から古い気がするし…。考えすぎかな。。
ちなみに主人公のお父さん・サラ・アスをはじめとする科学者スタッフ陣。ストーリーにスパイスを効かせるべく投入したんだと思いますが、はっきり云って逆効果。いくら主人公がヘタレでも、ヘタレの対抗軸として官僚主義的なオイコラ対応するのってどうよ?昔の某SF小説に出てくる地球在住のアホな政治家と無責任な科学者vs狂った宇宙船AIと一緒に宇宙で孤立した宇宙飛行士みたいなシチュですね。
作中でも特に息子の父親嫌いの理由がよく判るかも…。人間よりロボットの方が良い的な天馬博士思想をユーザを啓蒙したいのならともかく、アンタら人間として最悪だぜ。サラに関しては個別のルートは見てないからなんともいえないが。。
是非、以上の点を踏まえてリメイクして欲しいですね。ニトロプラスもリメイクしてるし、是非!。。たとえヌキゲーにしたかったのであれば、ヒロインを完全に二人に絞り、エロパターンを10倍以上に増やして時間制限ナシの調教シュミレーションにしないと納得いきません。
それに期待を込めたのと、ブランド自体のフアンなので贔屓目で10点プラスしています。最後におまけのゲーム作れるツールは面白かったです。難しくてすぐ飽きたけど。