小品ながら萌えのツボを押さえた良作。日常生活パートを進めるのが楽しい!
前作「はっぴ~ぶり~でぃんぐ」から引き続いて、システム周りの安定性・快適性は素晴らしいの一言です。
さて、ご都合主義的展開が嫌いな方や、考察系の重厚なシナリオをご所望の方には方向性が違うゲームです。
これも前作から引き続き、分かりやすい構図の展開です。
ただ、それを飽きさせない日常生活パートの楽しさはこのブランドの特徴(まだ2作品ですが…)として、
特筆できるかと思います。
声優さんの声質・演技も、素晴らしいとまでは言えませんが、違和感なくキャラクターの魅力を引き立てています。
ただ、主人公をデフォルト名設定にしても、名前を飛ばして「君」「さん」だけ読むのは時折違和感を覚えました。
テキストは特筆するほどの上手さは感じませんが、物語を盛り立てるには十分と思える簡潔明瞭さ。
ところどころにライター氏のマニアックなギャグが炸裂するのはご愛敬でしょう(w
考えてみれば、ギャグが多用されていないのも特徴かもしれません。
日常生活パートの楽しさは、何気ない会話、掛け合いといったところから感じられるもののようです。
一般受けする萌え絵柄ですが、立ち絵の構図は人によって不満のあるところかも知れません。
その分(?)イベント絵では本領発揮!ヒロインの魅力が十分に引き出された出来映えには満足しました。
隠れた重要ポイント・背景絵ですが、精緻に書き込まれたタイプではないものの、
本作の舞台となる田舎町にはマッチした雰囲気・色使いでまずまず。
音楽については、OP/ED共になかなか良い曲です。
特にEDは閉めにふさわしいシックなサウンドが心地良い逸品です。
BGMも、余韻を感じるというような出色のものはないもののソツなくまとまった水準、
ヒロインのテーマには好印象。
Hシーンですが、いわゆる純愛もののHシーンとしては平均的なレベル、
エロ薄、というほどではないと思いますが、エロ回帰傾向の現状としては物足りないという印象は拭えません。
総括として、萌えました、とだけ(w