まどかはすごく可愛いと思うんだけどね。
子供の頃のある出来事から、女性に苦手意識を持っている主人公が、「恋愛同好会」の
力を借りて、女の子と「お付き合い」できるようになろうとするお話です。
こういう作品ってすごく評価が難しいんですよね。
inoさんの描くヒロインたちはかなり魅力的だし、気に入ってもいるんです。
でも、肝心のお話があんまり良くないんですよ。せっかくの設定もあまり生かしきれて
いないし。まあどこが良くないかというと、「身も蓋もない」言い方になっちゃいますが
あんまり面白くないんですよね。なんか読み続けるのがちょっと辛くなるというか。
ただ、ライターさんの名誉のために言っておきますと、決して「文章がすごく下手」とか
「シナリオが破綻している」とかじゃないんです。
結局「なんかつまらない」というのが、最も適切な表現のような気がするんですよね。
ライターさんも困るでしょうね、こういう風に言われるのって。
コックさんが「お前の料理はおいしくない」って言われているようなものですから。
まだ、「塩が多すぎる」とか「火を通しすぎ」とか言われるなら改善の余地もあるんでしょう
けど。「一体どうすりゃいいのよ」って言われそうですね。
結局、どこかが突出して悪いということじゃなくて、色々なところが「少しずつたりない」
ということなんじゃないかと思うんですよ。だから、なんか偉そうな言い方になってしまって
ほんと申し訳ないんですが、もしかするとライターさんが複数いることが原因の一つかも
しれないですね。私が何を言いたいか、わかってもらえます?
でも、私はこの作品が決して嫌いというわけではないんです。好みのヒロインも結構いますし。
主人公を健気に応援してくれる幼馴染の「柚木南」とか、弱気なんだけど妄想癖のある後輩の
「芹沢まどか」とかね。
特にまどかはいいですね。普通だったら、あんまり好きになれないタイプの女の子かも
しれないんですが、inoさんの絵で、あの「美・巨乳」だと一気に「お気に入り」に大昇格ですから。
やっぱりinoさんはすごいですよ、ほんと。
あと、「金髪・縦ロール」のえみりもちょっとよかったかな。
とにかく、結論として「もう少しシナリオがよかったらなあ・・・」と思わせられる作品でした。